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2020_0920 自店の市場占有率(シェア)を知っていますか? 其の2

先日は、自店の市場占有率 (其の1)をご案内しました。
前回からの続き、其の2です。
今回も映画”魔女の宅急便”でキキが働くことになったのがグーチョキパン店
で例えてみましょう。

街のパン屋業界はそれぞれの商圏で戦う多数乱戦市場
新しいお店や商品・サービスを出したら、まず市場シェア3%を目指します。3%が確保できたら7%、次に10%を目指します
市場シェア3%は、市場に自店の居場所を確保できたかどうかの目安になります。


さらに伸ばして7%ぐらいの市場シェアとなると競合店から”新しいお店ができたな”という認識になります。ただし市場への影響力はまだまだで、反対にうまくいっていた事業がダメになり、市場シェアが7%まで落ちてしまったら撤退する判断基準になります。

10%まで伸ばすと市場シェア争いに本格参入することになり、競合店もライバルと認めますので、熾烈な戦いになっていきます。


では、なぜ市場シェアを伸ばすのでしょうか。                                              一番のメリットは強者(唯一無二)になれることです


グーチョキパン店が扱うパンは近くの店で探す最寄り品で、街のパン屋業界はそれぞれの商圏で戦う多数乱戦市場になります。市場シェアが突出して高いパン屋は出にくく、”規模の経済”が働きません。

市場シェア的にはドングリの背比べにちかく参入障壁が低いので、新たなパン屋さんがすぐにできたりします。


反対に成熟した市場では参入障壁が難しくなります。例えばコンビニ業界はセブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスの4者で市場の85%をおさえています。

セブンイレブンは40%の市場シェアでトップを走っており、ファミリーマートとサークルKサンクスが経営統合を発表し、業界2位に躍り出ようとしています。

コンビニ業界は流通など”規模の経済”が働く市場で、今からコンビニ業界へ参戦しようと考える人はまずいません。セブンイレブンの市場シェア40%は首位独走の市場シェアと言われ、多くの業界で目指す市場シェアといわれています。

さて、私たちは何でシェア率を高くしていけばよいのでしょうか。
従来の美容室経営であれば地域商圏でしょうがICTBでは違いますね。

客数や地域商圏のシェア率がターゲットではありません。

私たちが持っている「ここにしかない」「ならでは」のシェア率を高めることです。ICTBにおける「ここにしかない」「ならでは」ちゃんと理解して発信されていますか。いつまでも、どこの美容室でもできることで争わないでくださいね。

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