パソコンの神様からコマ回しの神様へ
最近、小学校低学年でコマ回しが流行っている。これって生活科の中にそうした日本文化の単元があるのかどうかは分からないが、休み時間になると男の子だけでなく、女の子も必死にコマを回している。
まだ低学年なので、ただコマを回してぶつけ合ったりという遊びしかしていなかったので、何十年も前、小学校の駒回し大会で優勝した血が騒いで、駒を子どもに借りて回してみた。
何回かコマを回した後、コマを手に乗せた。これだけで、子どもたちから歓声が上がった。そして、綱渡りをやってみた。もう何十年もやっていないのに、なぜか上手くいった。もう子どもたちはうわーとなって駆け寄ってきた。
最近の小学校の先生はこうした遊びをしてこなかったのだろうか、YouTubeでそうした動画は見せたらしいが、実際目の前でコマが綱渡りをしているのを子どもたちは初めて見たようでちょっと感動だったらしい。
ICT支援員として、ある意味デジタルの世界の人間と思われていた私であったが、デジタルの世界から超アナログの世界に登場した姿は子どもたちにとっては驚きを感じえないようで、この瞬間、子どもたちにとっては、パソコンの神様からコマ回しの神様に変身した姿を見たようであった。
やっぱり、デジタルやバーチャルの世界も必要だが、アナログの世界も決して廃らしてはいけないと思った時間であった。(続く)。
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