これからのICT支援員に必要な力量!
これからのICT支援員に必要な力量(コミュニケーション力、マナーなど基本的な社会人の力量は除いて)とは。
ICT支援員として赴任して3年目、今。そしてこれから必要なICT支援員の力量とはなんだろう。
導入段階が終わり、タブレットの本格的な活用の段階にいよいよ入り始めようとしている今だからこそ、そして、夏季休業中という時間を有効に使うため、にやっておきたいことを含めICT支援員に必要な力量を考えてみたい。 とりあえず対象はクロームタブレットを導入している自治体でのICT支援員を対象としてだが、考えはIpadなどにも通じるものがあると思う。
今も必要、これから高めたい力量5つ。
①クロームブックの基本的アプリの再確認
クロームブックに初期から導入されている、クラスルーム、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、ジャムボード。フォーム、meetぐらいのアプリの操作方法をもう一度確認。先生方に質問されても、ほぼ完璧に答えられるように、アプリの使い方はマスターしたい。
②各自治体に導入されている学習支援ソフトやアプリの扱い方のマスター
ロイロノートやミライシード、MetaMoJiClassRoomなどが主に学習支援ソフトとして導入されていると思うが、自治体で導入されているソフトの使い方をマスターしておく。
これらの学習支援ソフトは、前年度無料試用が行われ、今年度から本格利用という自治体も多いのではないだろうか。先生方にとっても本格的に利用するのは今年度からというパターンが多いと思うので、これらの操作方法についても確実に答えられるようにしておく。
また。Canvaなど標準以外に書く自治体が導入しているアプリについても、マスターしておく。特に、異動で入ってきた先生にとってはちんぷんかんなこともありうるので、質問に答えられるように様々な場面での扱い方等も含めて夏休みに再度学習しておく。
③office系のソフトの再確認
授業はクロームを使ってということが多くなったのだが、未だに校務支援のパソコンではoffice系のソフトの利用が多く、その使用方法についての質問も案外多い。ワード、エクセル、パワーポイントのソフトの扱い方は再確認しておく必要があろう。今は昔のように成績処理をエクセルのマクロで組んでということも殆どなくなったが、たまに成績以外の集計などで、マクロのシートをつくってという要望がないわけでもない。簡単なマクロは組めた方がいいだろう。
④プログラミング学習ソフトの操作方法
学校によって、どのプログラミングソフトを利用しているかはまちまちだが、ビスケットやプロゼミ、プログル、スクラッチなどの基本的なプログラミング学習用のアプリの使い方は一通りマスターしておいたほうがいいだろう。スクラッチなどは結構本格的なものも作れたりするので、高学年になると思いもしない質問を受けることもある。こうした質問にも答えられるよう、自分で様々なタイプのプログラムを組んでおくのもいいかもしれない。
⑤教科への利用
一通りアプリの使い方は、特活や総合的な学習の時間で慣れてきたが、いざアプリを教科で使うとまだ戸惑う先生方も多い。
これがこれから一番問われてくる問題だと思う。これは再々このノートでも取り上げているが。
どの教科のどの単元で、どのようなアプリを使って授業を行えばいいか、これに対してある程度答えられるようになると、先生方の信頼も厚くなるし、単にコンピュータに詳しい人から、学校のコンピュータ活用にとって必要な人への転換が図られるようになると思っている。
現役のときは、ICT支援員に授業活用を質問するなんてことは殆どなかった。というか、そういうことを学校は求めていなかったと言ってもいい。ハードやソフト、ネットワークのトラブルの時に必要な人材としか、学校も認識していなかった。しかし、これからのICT支援員に求められることは、単にコンピュータやアプリ、ネットワークに詳しいだけでなく、それをどう授業で活用できるか相談される、更に、提案できる人が求められてくる。
GIGA以前とGIGA以以降では求められるICT支援員の力量が違ってきていることを認識しておかなければいけないと思う。
GIGAが始まって、3年目。全国的にはまだICT支援員が配置されていない自治体もあるという。ICT支援員の必要性を各自治体が認識して予算化し、学校や子どもたちのために働けるように是非配置を推進していただきたい。
しかし、そのためには、今まさに学校現場に入って活動しているICT支援員が、学校にとって必要な人材でなければならない。そうでないと、多くの自治体がわざわざ予算化して、来年度、再来年ども配置ということにはならないだろう。
国の予算支援もあとわずかで終わってしまう。これからもICT支援員が学校現場で活躍できるためには、ICT支援員が自ら力量を高め、先生方や子どもたちにとってなくてはならない存在にならなくてはいけない。その道のりは厳しいが、やりがいのある道でもある。
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