見出し画像

成果を報告する

何らかのプロジェクトを進める時、「成果をどう出すか」というのはもちろん考えるわけですが、「成果をどう伝えるか」ということもかなり考えます。

我々が取り組むプロジェクトは教育に関わるものです。それは「私達、凄いでしょ」と自慢して終わったら意味がありません。公立小学校に広がってこそ意味があるわけです。

とは言え、わざわざ多額の事業費をいただいて進めるわけですから、最先端のことをやらなければ意味がない。でも、あまりに最先端過ぎて公立小学校から「全然、自分たちと関係ないじゃん」と思われたら、これまた意味がない。

「これは最先端で今すぐはできないけれど、やってみたいな」「これをそのまま全部はできないけれど、この部分をアレンジしたらできるんじゃないかな」というくらいには思ってもらえないといけないわけですが、この辺りのバランスの取り方が難しいわけです。

そこで我々が最近、よく使う作戦が「クオリティの高い成果報告ムービーを作成する」ということです。今年度もいくつか作成していますが、二つ完成したのでご紹介しましょう。

まずは、令和5年度文部科学省「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進事業」の一環でおこなった「地上絵プロジェクト」のレポート動画です。 (協力:東京学芸大学 小林晋平研究室)

こんなに大勢の大学生を学校に呼んでたくさんの地上絵を描くことはできないかもしれませんが、描く絵を絞ったり、算数と総合のカリキュラム・マネジメントを行ったりといった工夫をすれば、出来なくはないと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。まあ、そこまで思わなくても「いいなぁ、こういうのやりたいなぁ!」と思っていただければ十分なのですが。

もう一つは令和5年度「教員研修の高度化に資するモデル開発事業 選択テーマ (3)教師と管理職の対話と奨励におけるプロセスの最適化に関すること」の成果報告ムービーです。

これは、小金井小が(と言うか、私が、なんですけど)コニカミノルタ、ハイラブルとコラボして授業における児童の話し合いの様子を測定する仕組みを構築し、これを小金井市立南小学校で「授業→測定→データ→教師と管理職の対話」という一連のプロセスを試してもらったものです。

使っているシステムは高額なので、それこそ今すぐできることではありません。でも、公立小学校で行っているので「何らかのデータがあれば教師と管理職の対話は変わるのではないか」ということは思ってもらえるのではないでしょうか。

こうした成果報告ムービー、正直、YouTubeに載せているだけだとそんなに見てもらえないのですが、実はこれを公立小での講演で見せたり、EDIXのような展示会で見せたりといったことをすると着実に広がっていきます。少なくとも、文字だけの報告書のPDFをWEBサイトに載せておくよりもずっといいです。

まだ制作途中のものもあるので、完成したらまたご紹介しますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?