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戦略的に雑になる

今年もNew Education Expo に登壇させていただきました。ありがたいことです。

堀田先生の基調講演の裏だったので「会場、閑散としちゃうんじゃないのかな。ま、それはそれで気楽でいいか。」と呑気に構えていたのですが、とんでもない。登壇者は10分前くらいから会場に入っていたのですが、時間が近づくに従ってどんどん席が埋まっていきます。結果的にはほぼ満席。少なくとも150人以上は入っていたのではないかと思われます。学習者用デジタル教科書、関心高いんですね。

今回、コーディネーターが 中川 一史 先生、パネラーが文科省の安井課長と私。国の政策は安井課長がビシッと説明してくださるでしょうし、学習者用デジタル教科書の価値については中川先生がしっかりとまとめてくださるはず。ということは、私の役回りは「気楽な立場から暴論をまくし立てる」でいいのだろうな、と勝手に決めていました。(気楽すぎて一番最初に書籍の宣伝をしてしまいました...)

何となくですが、私の作ったプレゼンを出して話している時より、各社が公開している実際のデジタル教科書のデモ版を操作しながら「このヘッドフォンマークのところ、クリックしたら音が鳴ると思うじゃないですか。ところがね、拡大表示されるだけなんですよ。」というように話したあたりが一番反応が良かったように思います。

まあ、それはそうですよね。皆さん、学習者用デジタル教科書に興味津々な訳ですから。それにしても、普通はデモ版を出して「これじゃダメですよね」なんて語る人はいないと思いますが、こんなことを好きに言えてしまう人もこの業界、少ないですからね。自分らしくやらせていただきました。

「PDFみたいなデジタル教科書になるくらいだったら紙でいい」というようなことを言わせていただきましたが、さて、それを会場の皆さんはどう受け取ったでしょうか。漏れ聞こえてくる話を総合すると、その方向に進めようとする動きがあるようですが、それってネガキャン陣営を勢いづかせるだけです。わかってますかね…。

学習者用デジタル教科書を使った授業はどうあるべきか、教師はどうするべきか、という話の中で、その場で思いついて「戦略的に雑になることが大切」と言えたのは自分を褒めてあげたいです(笑)。教師が雑になった隙間から子どもの力って伸びてくるのです。

質疑応答の時間を取れなかったので、終わったあとには何人もの方が残ってくださって名刺を交換しつつ色々な話ができました。対面の時代が再びやってきたな、と感じますが、そうやっていらっしゃる方の熱意って凄いな、と思います。「会場に足を運ぶ」ってそれなりに大変な訳で、それを乗り越えて来て下さった方を大切にしないと、と改めて思いました。Facebookでしかお会いしたことがなかった、リアルにはなかなか会えない方とご挨拶できたのも嬉しかったです。

何より気持ちよかったのは、「私のすべての実践はインクルーシブ教育の考え方に基づいています」って話した時です。気持ちよすぎて宣伝しすぎたのは反省ですが、たぶん来週の大阪でも宣伝します。ごめんなさい。まあとにかく無事に終了しましたが、そう、来週は大阪なのです!このセッション、私だけが連続登壇。さて、大阪はどうなるでしょうか…。

2022チラシQR


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