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書籍刊行!!

中川一史先生のお力添えをいただき、小金井小ICT部会の3人で執筆した書籍の情報が明治図書のサイトに掲載されました。タイトルは、

「Face to Faceの教育から、学びのSide by Sideへ Microsoft 365 Educationを活用した小学校の学級づくり・授業づくり」

です。発売は3月上旬。

「えー、どうしようかなぁ。最近、魅力的な書籍、多いしなぁ。うち、365じゃないし、見送りかなぁ」と思ったそこのあなた。これを読めばそんなあなたも買いたくなるに違いない?本書のあとがきを特別公開しましょう!


かつての東京学芸大学附属小金井小学校のICTをめぐる環境はなかなか凄まじいものでした。2004年に着任した 佐藤 牧子 さんは、養護教諭として2014年の文科省「インクルーシブ教育システム構築モデル事業」等を牽引しつつ、「これからはICTを活用しないと! でも…。」という思いでいたそうです。

そこに、そんなことになっているとは露知らず、私が2016年に着任します。その時の佐藤さんは「上空を旋回していたら無防備なウサギがぴょんぴょん野原に飛び出てくるのを見つけた猛禽類」の心境だったそうですが、彼女が出してきたのは鋭い爪ではなく「インクルーシブ教育と組み合わせればきっとお金が取れますよ」という甘言でした。

これは「ICTの研究をしようと思ってきたのに何もないじゃないか!」と頭を抱えていた私を丸め込むには十分なものでしたが、彼女の言葉通り、それからは文科省の事業や民間の助成金を獲得して、ICT×インクルーシブ教育の取り組みをスタートすることができました。

中川先生には、その頃からずっと関わっていただきました。2017年の「きつねのおきゃくさま」、2018年の「天気を予想する」、2019年の「『鳥獣戯画』を読む」、2020年の「大造じいさんとガン…。私の公開授業や研究授業を何度も見ていただけたのは、本当に幸せでしたし、その度に多くの示唆をいただきました。

また、中川先生にお話しいただくことで学校の雰囲気も徐々に変わってきました。そもそも教科教育研究が盛んな本校に、教科ではない「ICT部会」はありませんでした。

ところが、ICT×インクルーシブ教育セミナー等で中川先生を講師に招いて公開授業を実施し、それが大きな反響を呼ぶようになってくると「学校の研究発表会でもICTで一枠作っては?」といった声があがるようになってきました。

そして、2020年遂にICT部会が発足(初代部長は私)しますが、発足と同時に難題が降ってきます。新型コロナウイルス感染症による休校中の学習支援です。これについては、先行してTeams活用を進めていた千葉大附属小の実践を 小池 翔太 さんから学んで、言わば「丸パクリ」で進めました。

そんなわけで後発だった癖に、我ながら巧妙な情報発信で各種メディアに取り上げられ、小金井小ICT部会は一躍脚光を浴びることになりました。更に2021年には、その小池さんがスーパールーキーとして着任しました。部長は満を持して佐藤さんへ交代。そして、私は一兵卒に降格と、万全の体制を整え、応援団長中川先生の支援の下、更なる発展を目指して日夜活動しています。

本書は、そんな小金井小ICT部会がこれまでに積み上げたものを惜しみなく出してまとめあげたものです。一人でも多くの先生方のお役に立てれば、こんな嬉しいことはありません。

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