小野祐紀

Intervalue合同会社代表。マーケティング、広報、編集をハイブリッドにしたアプロ…

小野祐紀

Intervalue合同会社代表。マーケティング、広報、編集をハイブリッドにしたアプローチで企業のミッション、ビジョン、バリュー策定やマーケティング支援(コンサルティング)をしています。夜と週末はバスケットボールのコーチをしています。

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    citizen(市民)+ zine(小雑誌)で citizine。 街で暮らす一個人が、街で暮らす人々やその生活を切り取ります。

最近の記事

デジタル広告はマーケティング活動なのか?

この写真は、ビジネスにおけるどのプロセスに当てはまるだろうか? 多くの人の頭に「販売」もしくは「営業」という言葉が浮かんでいると思う。これは実店舗を持っている企業の営業活動の一つだ。 では、これをデジタルに置き換えてみるとどうなるだろう? webサイトのことをイメージした人が多いんじゃないだろうか。 現在はチャットボットやweb接客ツールといったシステムがあるので、一対一での応対や特定の商品をオススメするといったリアル店舗に近いことがオンラインでもできる。 しかし、そ

    • 「次世代コミュニケーションプランニング」と、2007年8月の講義 (読書メモ)

      今年の9月から11月まで受講していた「デジタル時代のB2Bマーケティング講座」の先生でもある高広伯彦氏の「次世代コミュニケーションプランニング」を読んだ。 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00E9LT27I/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p1_i0 2012年(自分が大学を卒業した年)に書かれたものなのに、8年後に読んでも示唆に富む話に溢れていたことにまず驚いたのだが──そもそも新しい本のほうが

      • センチメンタル・サパー (1)

        1時23分。外苑前と表参道のちょうど中間あたり、青山通りを渋谷に向かって歩く。神宮外苑を背にして、右側の歩道。 ほぼ全ての店が閉まり、人とすれ違うのも数分に一回あるかないか。でも街灯は明るくて、向かってくるタクシーから発せられるLEDの光が夜の目には少し刺激が強い。 家に帰るにももう電車がないのだけど、タクシーに乗りたくなるまでしばらく歩こう、と思った。今歩いている道沿いにあるマクドナルドに入ったのが20時半ごろで、それからおよそ5時間。東京の街中を走る車のように、止まっ

        • できないプレーへのフィードバックで大事にしている、「評価しない」こと

          バスケに限らずユース世代のスポーツ指導者のモラル向上が求められている。ビジネスでも、上司から部下へのパワハラは社会問題になっている。 大人同士のコミュニケーション・指導ですら言葉のかけ方を間違えればパフォーマンスが下がり、下手したら心身を病むことまであるので、今ぼくが指導しているU15,U12の選手たちにはなおさら配慮しないといけない。 とはいえ、逆に気を遣いすぎて適切な指導ができないこともそれはそれで問題だ。そんなことをコーチを始めてからずっと思っているのだけど、自分の

        デジタル広告はマーケティング活動なのか?

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        記事

          100日目で死なせてはいけないもの

          4歳の娘と2歳の息子が、お風呂用の新しいおもちゃを買ってきた。 ちょっとチープなパッケージで、姉弟それぞれピンク色と緑色のものを持っている。その名も「あわドン」。妻によると子育てブログなどで話題になっている100均グッズらしく、「これ、ばり泡が出るらしいったい」。妻は博多弁だ。 ロケットニュースでも記事になっているから、おもしろいことは間違いないなさそうだ。 100均のワニ。わが家にとっていま“話題性の高いワニ”は、このあわドンだ。けど、今日の本題はこっちのワニじゃない

          100日目で死なせてはいけないもの

          懐かしむことについて

          大学時代の恩師が小説を出版した。3日前に報告のメールがきていたことに、今朝になって気づく。だからということではないが、母校のある池袋駅に足が向く。家でのデスクワークに飽き、東急東横線沿線にいくつかある仕事が捗るカフェの脳内リストの中から、どこに行こうかと思案するうちに、電車がここまで来てしまったという方が正しい(ちなみに仕事をするために池袋のカフェに来たことはない)。 上りの東横線は渋谷をすぎると東京メトロ副都心線に変わって、池袋を通って埼玉方面まで行く。このコースで通学し

          懐かしむことについて

          [1-3] 4ユーロのベテラン|Citizine

          この原稿を書いている頃、米国・メジャーリーグで活躍するイチローの去就をニュースが報じている。所属する球団の方針により、43歳の大ベテランは戦力外通告を受けた。 どんな選手でも必ずルーキーイヤーがあり、そのうち中堅、ベテランと呼ばれ方が変わって、やがて引退する。イチローのような偉大なアスリートであってもそれは同じことなのだなと、ちょっと寂しい気持ちになる。 彼のあとに続けるのも気が引けるけれど、ぼくも計らずしてあることでベテランの域に入りつつある。 コインランドリーの利用

          [1-3] 4ユーロのベテラン|Citizine

          [1-1] 写真 ある冬の週末|Citizine

          衣食住。 着る、食べる、住まうという、いわば表舞台ともいえる行為の影には、 縁の下の力持ちが必ず存在している。 洗濯もその一つだ。 服は、着たら汚れる。汚れたからといって、すぐに捨てるわけにもいかない。 綺麗になったのならば、もう一度袖を通したいものもあるだろう。 だから、私たちは洗濯をする。 雨の日も風の日も。晴れの日も嵐の日も。毎日、毎週、毎年。 洗濯は、生活そのもの。 ある冬の週末、街中にある人々の生活を垣間見た。 コインランドリーには、特に何があるわけでもな

          [1-1] 写真 ある冬の週末|Citizine

          バレンタインのマフラーを消し去ったのはチョコレートか、鈴木保奈美か

          バレンタインデーに、女性から男性にマフラーを贈る。 このことに馴染みがない人でも、男女のカップルが1つのマフラーを2人の首に巻いているイラストや写真を見たことがないだろうか。 筆者も、最初の彼女ができるずっと前の思春期の入り口のころには、こうしたある種の恋愛のシンボルに憧れたものである。 バレンタインのマフラーは単に、街中の人が同じものを渡すということではなく、受け取る側の行為まで含めてデザインされていた。 女性が、想いを寄せる男性のもとへ、意を決してマフラーを渡しに

          バレンタインのマフラーを消し去ったのはチョコレートか、鈴木保奈美か