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愛着障害から考える子育て

愛着障害

恋人やパートナーを束縛しがちで、人との距離感がうまくとれない。
人に気を遣いすぎる。
ものごとを自分で決断できない。
怒りをコントロールできずに感情を爆発させてしまう。

それは、もしかすると子どもの頃の養育環境が影響しているのかも…。

愛着障害というテーマに関心があり、精神科医、医学博士である岡田尊司さんの本を読んだ。

この本のおすすめポイントは、愛着障害の特徴について語られるのみでなく、偉人と呼ばれるような人物たちを例に挙げ、幼少期の愛着形成のトラブルや大人になってからの行動についても書かれているところ。

「夏目漱石、スティーブ・ジョブズはそんな幼少期を送ったのか…。」
と、一人ひとりのストーリーを想像しながら読めるのでとても読みやすい。
そして、故人となった人も多いので愛着障害だと診断されたわけではないけれど、その人の人生を追いながら愛着障害の特徴を学ぶことができる。

他者との付き合いづらさ、自己肯定感の低さ、生きづらさ…。それは愛着障害のせいかもしれない。

夏休み明け、気になる子どもたち

夏休みが明けて、子どもたちが学校に戻ってきた。
「もっと夏休みしたかったー。」
と号泣の子も。分かるよ、分かる。長い休みの後は大人だってそんな気分!

そんな中で、明らかに1学期よりも落ち着きがなくなったり、過度に甘えてきたりする子がちらほら…。
夏休み、どんなふうに過ごしていたんだろう。
おうちの人に関わってもらえてたのかな…。
断言はできないけれど、愛着の課題を抱えているように見える。

おうちの人も、仕事で忙しかったのかな…。と、想像を巡らせるとともに、自分の胸に手を当ててドキリ。
私もついつい仕事優先になりがち。我が家は大丈夫かな…。

明らかな変化

1学期は仕事が忙しくて遅い日が続き、帰宅後の生活がすさみがちだった。
この反省を胸にここ数日、早く帰れる日は意識して早く帰っている。

帰ってから子どもたちとお風呂に入ってクイズ大会。浴槽におもちゃを浮かべて釣り大会。
デトックス効果が期待できそうなほどの滝汗。長風呂に付き合わされ付き合わせていただく。

夕食の用意は前日に途中までしておき、足りないサラダの用意を子どもたちに頼む。最近買った水切り道具をクルクル回すのが楽しいようで取り合ってやってくれる。

お喋りしながら晩ご飯を食べて、約束の時刻までとSwitchで遊ぶ。
「あと5分しかできないよ。」
という日でも電源を入れ、きちんと5分間で終わっている。
たった5分でもやるんかい…と、Switchへの執着の強さに驚くとともに、約束が守れるようになってきたことに感心している。

私が体力の限界を迎え、子どもたちよりも早く布団に入る。
眠いと機嫌が悪い、という自分の習性に気がついてから、家族の平和のためにも潔く寝ることにしている。(なんでお母さんは夜に怖いの?と言われたことが…。反省。)
後から子どもたちがやってきて、一つだけお話を読んで消灯。

早く寝られる日は子どもたちを早く寝かせることに全力を注ぐ。

1学期にはできなかったことを、数日続けてみた。
すると、驚くほどの変化が。

まず、朝のルーティンがとてもスムーズに進む。
寝不足の朝は下の子がぐずりがち。登園して先生に、
「今日は眠いのかなー。」
と声をかけられているのを見ると、親が責められているような心境に…。ツライ。
ところが、睡眠時間が足りているとご機嫌で登園できる。1日を楽しく過ごすためにも、睡眠時間の大切さを痛感させられる。

そして、子どもが夕食の手伝いを自ら願い出るように。こんなこと、今までなかったのでビックリ…。
特に手伝ってもらう仕事がない…とは言えないので、
「ではレンジのボタンを押す係に任命します!」
とお願い。

平日にしたことがなかったピアノ練習も突然始めたり、こちらが言ったことを素直にきけたり。
たった数日間だけれど、こんなにも変わるのかと驚いている。


親子関係が、その子の一生に関わってくる。
大事な時期を、子どもとどう過ごすのか。
私にとっても大きなテーマであり、今、改めて気付くことができてよかったと思う。