代わりの効かない、それと代償

 通勤途中にあるコンビニで、よく帰りに晩ごはんとツナマヨおにぎりを買って食べる。おにぎりは車に戻ってすぐ封を開け、食べ終わったら帰宅する。昨今の世情で手も洗わずに飲食するのは褒められたことではないが、リスクと利益を天秤にかければ一人車の中で食べるおにぎりがぐっと重い。県の感染者、しばらくひとケタ推移だし。

 学生のころもよくおにぎりは買っていたが、もっぱらコスパのいい大きめのおにぎりでお腹を満たしていた。今や嗜好品として買っているのだから社会人はすごい。 

 最初は冷製パスタとおにぎりを帰ってから食べるつもりで、だけど車で開けてしまったのがスタートだったと思う。スグオイシイ、スゴクオイシイ。丼ものなどと一緒に買ってしまったときにはどんだけ白米食べるつもりなのかという気持ちになる。でも白米じゃなくておにぎりが食べたいので。

最近は晩ごはんは買わずに、ツナマヨおにぎりだけ買うことすら出てきた。「晩ごはんの一部」だったときはパーツの一種でしかなかったのに、「帰りにあのコンビニで買って食べるツナマヨおにぎり」は明確に主役だ。そして、代わりが効かない。コスパの面でも健康の面でも、やめたほうがいい理由はある。でも、「どうせコロナで使うお金減ってるし……」とか、「冷たいおにぎりが好きな気がするしコンビニのおにぎりは適温だと思うんだよね……」とか、言い訳のようなものを並べながらやめられない。

 生活の中に、明確に、名前を持って居座ってしまったものを置き換えるのは難しい。

 お金はまだしも、代償としてなんとなくカロリーが身についているような気もするし、諦める方法を探したい今日この頃である。でもね、美味しいんだよね……


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