大人の階段
お寺へ行ってきた。月に1度、住職さんとオヤツを食べながらお喋りする。私にはこの時間が必要だ。私が焼いたクッキーを食べながら、ダサくてダメダメな自分を許せるかどうかって大事だよねとか、笑って死ねる奴なんてきっといないよねとか、結局のところ自分を知るには他者と関わるしかないよねとか、そういう話をした。「自分に娘はいないけれど、あなたが大人の階段を登っていくのを見ることができて嬉しく思います。」住職さんはそう言ってくれた。私はちゃんと大人になれているのだろうか。ココアのクッキーは少しビターで、大人の味がした。
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