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香水〜加齢臭の果てに〜

【香水】(こう-すい)
種々の香料をアルコール類に溶かした液体。

デジタル大辞泉

齢45を過ぎ、妻から再三に渡って、

臭い

と言われる頻度が増えてきていた。
私は人の臭いに敏感だが、自分の臭いは自分では分からないもので、何が臭いのか、全く理解できなかった。
何しろ、毎朝しっかり香水を付けている。
それでいて臭いとは何事だ!

当時付けていた香水は、

ギャッツビー シャワーフレッシュ オーシャンシトラス

60mlで定価660円である。

それを妻に言うと、鼻で一蹴された。

「何、高校生が付けるような香水付けて満足してるの?あんた、もう40過ぎてるんだから、それなりの香水付けないと、加齢臭が消えないよ。」

マジか!!!

そこで私は、楽天の通販から、4種類ほどの香水のテスターを購入し、自分好みの香りを探し始めた。

BVLGARI プールオム オードトワレ

男臭くて鼻に付く。NG。

BVLGARI オ パフメ オーテヴェール

うん。好きな感じ。でも女性寄りかな。

BVLGARI ブルー プールオム

おお。これはいい。爽やかで、渋い香り。

NARCISO RODRIGUEZ フォーハー オードトワレ

うーん、これは完全に女性用だな。

ということで、選考の結果、BVLGARI ブルー プールオムと相成った。

さて、じゃあ購入しようかと価格を見て驚愕。

50mlで9,600円!

それまで使っていたギャッツビーのおよそ、

15倍

である。

でもまあ、背に腹は代えられない。加齢臭がキツイって言われたくないしな。40過ぎのオッサンの必要経費としておこう。

新しく買った香水を付けると、高価な香水のせいか、とてもセレブになった気持ちになる。
なるほど、香水とは、臭いを消すだけではなく、心持ちまで変えてくれるアイテムなんだな。

齢45を過ぎて、初めて香水の意義を理解したお話である。

ickey(2024/03/02)

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