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本当はとっても恐い「5G」     加藤やすこ 著 『5Gクライシス』を読む

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034074853&Action_id=121&Sza_id=GG


1,電磁波の危険性と電磁波過敏症が増加

 わたしたちが、日常的にあたりまえのように使っている「携帯電話」「スマートフォン」「無線LAN」「テレビ、ラジオ放送」「レーダー」などに使われる周波数帯を無線周波数と呼ぶ。これらの電磁波は、ヨーロッパでは放射線の一つ(非電離放射線)として、なんらかの身体への影響があることは一般常識で知られている。日本のように生活が便利になる魔法の技術と考えている風潮とはまったく逆である。
 現在使われている4Gの基地局の周辺では、住民の中に、夜、周囲が静かになると、低周波音が響くようになり、両手が痺れて目が覚めたり、睡眠障害に苦しむ人がいる。また、一日中家で仕事をしている人は、手のしびれや不快感を訴えるようになった。この夫婦は「大きい音ではないが、低くて小さい音で、耳鳴りのように煩わしい」し、吐き気に苦しんで、子供を連れてホテルに避難しなければならなくなったそうだ。
 低周波音があまりにもひどいので、地域課の警察官にも騒音を確認してもらい、基地局を設置したKDDIに問い合わせると、なぜか「工事は延期になった」と言い、改めて工事の日程を連絡する伝えてきたそうだ。すでに稼働している基地局なのに、何の工事が延期になったのかはわからなかった。しかしその後、KDDIが電波を止めたのか、低周波音や体調不良もなく、自宅で過ごせるようになった。ただしKDDIは、電波が発生している状態なのかどうかを、一切教えてくれなかったそうだ。
 これは、神奈川県川崎市の7階建てのマンションの屋上にKDDIが基地局を建て、その場所がこの夫婦の部屋の真上だったことによる。妻はフィンランド人で、電磁波のリスクをよく知っており、夫も海外で暮らした経験があったので、電磁波の影響を認識していたのでなんとかなったようだ。

 上記の無線LANや携帯電話、スマートフォン、コードレス電話の親機や子機も電磁波を発生させており、それらによって、睡眠障害、身体の倦怠感、性欲の減退、発がんにつながるDNAの一重鎖、二重鎖破壊を起こしたりする。それ以外の家電製品、IH調理器や電子レンジからも電磁波発生している。
 電磁波被曝は、学習能力や記憶力を低下させることを示す疫学調査と動物実験の報告もある。
 これまでの4Gでさえ、このような症状が起きる可能性があるのに5Gになると、皮膚ガンが増えるだけでなく、白内障、網膜剥離、緑内障、黄斑変性疾患による失明が増え、催奇形性による自然流産、自閉症の増加など様々な影響が起きる可能性をとワシントン州立大学名誉教授のマーティン・L・ポール博士は指摘している。腎臓には血液と尿になる物質があるが、水分は電磁波の影響を受けやすいので腎不全が大幅に増えるとも言う。胎児と乳幼児は、成人より水分が多いので健康被害を受けるリスクが高いと考えられる。
 また、昆虫や節足動物(クモ、昆虫)、鳥、小型ほ乳類、両生類も大きな影響を受け、木や植物は乾燥しやすくなって燃えやすくなり、火災が増えると考えられている。今年初めのオーストラリアでの大火災や夏のアメリカのカリフォルニア州での大火災の関係性はないのだろうか?ポール博士は、5Gを導入する前に、業界から完全に独立した組織が、生物学的な安全性を検査すべきだと主張している。

2,「5G」による基地局の膨大化
 
 5Gの電波の波長はとても短いので、金属やコンクリート、樹木などの障害物の影響を受けやすくなる。電波の到達範囲が短くなるので、100m~200mの間隔で基地局を設置しなくてはならなくなる。
 設置する基地局が膨大に増えるので、海外では電柱や街頭、屋根付きのバス停留所などに設置され、高さ2~3mの至近距離からエネルギーの強い電磁波に被曝することになり、「安全に歩けない」と問題になっている。日本でも、楽天モバイルとソフトバンク、KDDIは、東京電力パワーグリッドの電柱に共用アンテナを設置する実証実験を行っている。
 また、NTTドコモ、縦8,5cm、幅21,2cmの板状ガラス・アンテナや、深さ70cmの穴を道路に掘って基地局を埋め、樹脂製のふたで覆うマンホール型基地局を設置する予定だ。半径約90mをカバーし、地下に埋められたアンテナの先端と地表までの距離は10cmしかない。被曝量の増加が懸念される。
 EUなどに比べて、基地局から発生する電磁波に対する規制は、日本とアメリカが最も緩く、無線機器の性能向上の利点ばかりがアピールされ、その危険性はほとんど報じられていない。多くの国が採用しているのは、日本やアメリカよりも厳しい国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の指標値だ。
 かつて、ICNIRPの指標値に従う国が多かったが、携帯電話が普及するにつれて、携帯電話基地局周辺で頭痛や不眠、不整脈や動悸、めまい、吐き気、食欲不振、耳鳴りなどの体調不良を訴える住民が増え、携帯電話基地局周辺の住民は発ガン率が高いという研究も報告されるようになった。さらに、携帯電話を長時間使うと脳腫瘍のリスクが高くなるという研究結果を受けて、国際がん研究機関(IARC)が、無線周波数電磁波を「発ガン性の可能性がある」と2011年に認めた。

 5G通信ネットワークは宇宙空間にも広がっており、5万機の通信衛星が地球を覆っていることが深刻な事態をもたらしていることについては、次回、また紹介したい。

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034074853&Action_id=121&Sza_id=GG


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