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世界権利獲得雪道ロスギラ

こんにちは、いちょーです。今回はJCSのデッキ解説とレポートをお届けしようと思います。チームから3人で参戦したうち僕とせと君の使用したロスギラに焦点を当てながら、調整録やプレイング、当日の話などして行きます。文責いちょー、主演せとでお届けします。2/2でDay2進出しさらにうち1人が世界権利の取れたロスギラですから是非読んでいってください。新弾発売から1週間が経ち完全に機を逸した感は否めませんが、何かお役に立てることと思います。

前段 普段の調整環境

僕らのこの大会にかける思いを理解していただくためにも、幾らかの身の上話から始めたいと思います。デッキや結果の話だけが読みたいという人は環境の項から読み進めてもらって構いません。

現在の我々チーム(簡便のためそう呼称します)は主に6人で構成されています。これまでの僕の記事やアドカレでも再三してきた話ですが、ともぽんくん、akくん、僕の3人がロックダウン期に半ば偶然に集まって発足したものが前身で、最初の3年間は3人がチームというほどでもないような、でも仲の良い環境で調整していました。世界や大型大会での好成績を望みつつも、でもその実現のために十全な環境は構築できていない、不完全な調整メンバーでした。そしてそれぞれ北海道、九州、関西を拠点としていて調整の全てがリモートであることや、大型大会でたまに会うかどうかという中で面子が固定化してしまったこともあり、いっときはこれ以上のメンバーの増加は望めないだろうと思っていました。カードの話題以上にそれぞれの趣味の話が多く、お互いが訳のわからないことを言っていても聞き流す(というか僕の趣味トークをスルーしてくれる)環境が出来上がっていたからです。仲良しグループと競技勢の狭間にいました。

Discord中心の調整を進める中で窓のアイコンは上位入賞スリーブになることが恒例でした。世界はともかく、それをひとまずの目標にしていたからです。最初の3年間で達成できたのはakくんの2022JCSでのベスト32が唯一で、それ以外には同じくakくんのCL横浜2023day2進出や、幾らかのシティリーグ優勝/準優勝がせいぜいでした。3人での行き詰まりも感じる中で変革の契機となったのが昨年末のCL京都です。ともぽんくんの北海道の友人でネット上で幾らかの交流のあっためったぁ、せとくんの両名と数日ともに行動し、調整窓に誘いました。そしてその後のCL宮城でおなじく北海道の野村くんも加入し、現在は6人(+幽霊部員1人)で調整をしています。人数が増えたことで情報の集積能力が上がり、またデッキを分担することも効率化しました。それぞれに忙しい期間があっても分散しており、誰かの大会のための調整を他の人が担当することも可能となりました。

以降、常に大型大会で一定の結果を残すことができています。大型大会での優先権リレーの性質上ほぼ僕の自慢話になってしまうのは心苦しいですが、チームメイトがくれたデッキの中から良さそうなのを僕が見繕って勝手に使ってるだけで、そのすべてがチームがいたからこそ得られた結果となっています。具体的には以下のようなものが挙げられます。

CL愛知 ベスト16他完走2人(エクストラ)
CL宮城 ベスト32
CL新潟 Day2
JCS   ベスト8、Day2進出1人、6-3
シティリーグ優勝、準優勝複数

3年前、リミットレスシリーズを機に集まったなんでもない人らがこれほどのアベレージを維持する集団になりました。僕は抽選で通った愛知からJCSまで優先権をリレーさせ、新シーズン頭の横浜もほぼ当確と言えます。そこにはもう2人いるでしょうし、何より世界権利を取ることさえできました。tier1を大勢で使い続ければ似たような結果が得られることもあるかもしれませんが、少人数でこれだけコンスタントに結果を出せているのは何よりも常に最善、次善のデッキ選択をし続けられているからであろうと考えます。そして、それはやはり今のチーム体制なくては考えられません。

環境と立ち位置の良いデッキの把握

何より大事なのは環境把握とそれに基づいた正しいデッキ選択だと考えています。ひとつ特定のデッキを握り続け環境と噛み合うのを待つのも良いかもしれませんが、それではあまりに受け身すぎます。年5回程度しかなく、その全てに参加することも中々叶わない大型大会で数少ないチャンスを掴むには最適なデッキ選択が必須です。僕らは各々知見のあるデッキに沿って調整を分担し、どのデッキが立ち位置が良さそうか、そしてそれをさらに環境に適した形にできるかというように考えていきます。たとえば僕はルギアを中心に調整をしていました(そっこー捨てました)。

今回はまずDay1のBo1環境、そしてDay2のBo3環境でそれがどう変化していくかというように順を追って見ていきたいと思います。まずDay1ではプールのほぼ同じな新潟との変化は限られているだろうと感じていました。

これらからはルギアとアルセウスの立ち位置が入れ替わっていること、ギラティナの復権、そして一瞬流行を見せたヌメルゴンの衰退が見て取れます。それぞれを紐解いて見ましょう。ルギアは愛知を優勝したサーナイトに微不利以上であることや、サーナイトやアルセウスを意識した雪道戦略に押される形となっていたことでポジションを失ったと考えられます。宮城、新潟とルギアばかりを触っていた僕でも即座に諦めざるを得ないような環境でした。

逆にそこで上がってきたのがアルセウスです。ルギアのロスト有利、サーナイト微不利というのに対してアルセウスはロスト有利、サーナイト微有利を可能としています。雪道の総数とジャッジマンなど多くの手札干渉によってサーナイトやロストを序盤から押し込んでいけることが主張点でしたが、一方で明確な欠点もありました。序盤の雪道に対して弱いことと、サポート枠の多くをジャッジマンに割いており、場合によっては自分もかなり不安定な状態でジャッジマンを打たなくてはならないこと、そして何よりアルセウスに手張りが必須であるという1ターン目の要求をそう何度も超え続けられないということでした。序盤のアルセウス手張りはデッキ構造でどうにかなる部分かもしれませんが、最速で貼られた雪道でスターバースの権利を逃してジリ貧になる展開はどうしようもなく、ここが弁慶の泣き所でした。

そして飛躍的に数を伸ばしたのがギラティナです。ルギア不利でしたが雪道を貼れるロストであり、アビスシークもあることからアルセウスに対していい勝負を仕掛けられる他、サーナイトにも五分以上あります。また、新潟直前で数を伸ばしたヌメルゴンにも有利でした。逆にヌメルゴンはルギアとサーナイトだけを見ればよかった新潟当時では良いダークホースでしたが、サーナイトのエネ配分が変わり雪道が増えた今では大きくポジションを下げてしまいました。その他、パオジアンのリストが精査され少しずつ勝てるようになっていったような印象もありますが、やはりサーナイト、ロスト系列、アルセウスの三すくみの様相は変わらないように見えました。

そんな中でのダークホースがミュウです。ミュウは直前週の中規模非公式大会で優勝し一層の注目を集めました。雪道による蓋性能や手札干渉という点でアルセウスと似た特徴を持っていながら、より柔軟な立ち回りが可能なのが魅力です。特に雪道耐性で優れている他、得意なギラティナが数を増やし、さらにメタカードのミカルゲやドラピオンがないのがそのほとんどを占めていると立ち位置は一見して抜群でした。

tier上位のデッキを使う場合、どれを選び、どういう工夫で不利対面を乗り越えるのか、そしてtier外のデッキを使う場合どのようにデッキパワーを確保するのかというのが重要です。今回はチームというより個人それぞれが世界権利を目指した調整をしていたので愛知でやったようにメタ外デッキをみんなで持ち込んで誰か勝ってくれと祈るよりはそれぞれが勝てる選択を優先しました。今回優先権持ちの僕とせとくん、そして当選組のakくんのチームメンバー3人はそれぞれtier上位から各々に工夫を凝らして苦手を五分に、有利をより確固たるものにするアプローチを取りました。以降Tier上位のデッキにどういう問題があり、どうすれば改善できるかを掘り下げていきますが、ここではDay2適性があるかも触れていきますので、まずその前にどういったデッキがBo3に向いているのかやそもそものルールを振り返ります。

Bo3のルールと適性

JCSのBo3では、海外のそれと違い終了コール後の追加ターンが普段と変わらない後攻の番までの追加となっています。1ゲーム目中の終了コールではサイド差で1ゲーム目およびマッチでの勝者を決定し、2ゲーム目ではシティ決勝トナメと同じルールで決着をつけます。3ゲーム目の場合はサイド差で3ゲーム目、つまりマッチの勝者を決めます。また、最初はじゃんけんで、以降は直前のゲームの敗者が先攻後攻を選べます。そしてそれらを踏まえ勝ち数で並んでいる際はお互いサイド1でのサドンデスをし、それによりマッチの勝者を決定します。

1ゲーム目に負けてしまうと3ゲーム目までを終える必要があります。50分で3ゲームをフルに終えられるデッキであれば1回の負けは気になりませんが、そうでない場合、最初の1敗がマッチの敗北を意味してしまいます。もし2ゲームを終えるだけの時間があっても3ゲームを終えるだけのゲーム速度のないデッキの場合3ゲーム目のサイド差で勝つ必要がありますが、時間のかかるデッキとはつまり殴り始めが遅いデッキのことであり、サイド差で勝つことが困難でBo3適性のないことを意味します。

つまり、3ゲームをしっかり終えられるゲーム速度のあるデッキか、そうでなくとも2ゲームを終え、さらにサドンデスやサイド差ゲームで有利であると、Bo3適性があると言えます。また、じゃんけんに関わらず1回は自分に不利な手番で始めることになりますが、そういった点で後攻でも変わらずパワーのあるデッキも優れています。

サーナイト

ミラーでサイドを先行される展開となったとき、逆転する手段がほとんどありません。先にラルトスの総数を制限してエネも手札もある側から、手数の細い中でサイドレースについていき、さらに逆転するのは至難の技です。後手の数少ない主張点であるサポ権を有効活用する必要があり、今回akくんはそれに注目してネオラント入りのサーナイトを使用していました。

それ以外にはロスト不利ですが、クレセリアに相手が手こずればナンジャモを絡めて勝つことも可能です。またアルカナシャインサーナイトのおかげもあり、ギラティナとも五分前後の勝負が可能となっています。アルセウスとは雪道とスタジアム破壊の総数での勝負と、最速ジャッジマンをいつ解決して攻撃に転じられるかが重要となります。ミュウを裏に構えて1ターン目を終えればいくらか手札に余裕がありますし、280のVstarにメモリースキップを打つだけで相手の動きに制限をかけられるだけでなくこちらの要求を下げることもできるとあり、プレー次第で十分勝負可能です。

こんなようにミラーの解決以外では大きな問題のないように思われるデッキですが、Bo3が大の苦手です。普通にミラーマッチを25分に収めるのすら大変なデッキが3試合を終えられる訳はありません。不利な試合を即座に見切る目利き力が必要です。が、逆転が基本線のデッキですからそれを適切に判断するのは本当に難しいです。そして、3ゲーム目のサイド差勝負ももちろんかなり不利です。ザシアンスタート単騎などの上振れが求められます。

これらを踏まえると、序盤からサポートを打って殴り出しを早められる工夫が重要と言えます。また、出遅れのしやすいアルセウスに対しても空の封印石やクレセリアで2-1-3のルートを取れるようにすることでなんとかターンを間に合わせるというのも重要です。これらを踏まえakくんはネオラント、空の封印石を採用したサーナイトで参加し、day1を6-3とまずまずの成績で終えました。詳細は以下彼のブログを見てみてください。僕と彼が息をのんでせとくんを応援するさまが克明に書かれています。いい文です。多分。

ロストバレット

カイオーガ系列やカイリューが考えられますが、いずれの形をとってもジャッジマンをどう越えるかというのに常に頭を悩まされます。カイオーガであれば雪道で隠し札が制限されるだけで山を掘りきれるのか怪しいですし、カイリューであればサーナイトに有利な点と最初からサイドを取りやすいスイーパー多めの構成は魅力ですが、サーナイトがDay2にどれだけいるのかというのが難点でした。

引きが強ければ勝つこともあるかもしれませんが、上振れ下振れに大きく振り回されるデッキであり、ロストの根本的な問題を解消できる構成にはなっていないと考え、直前までカイリューは視野に入っていましたが泣く泣く諦めました。ちなみにその調整やデッキの中身はこちらにあります。


ロストギラティナ

ロストの中では比較的安定感のあるデッキです。ルギアが環境から減ったことによりアビスシークの余裕のある試合が増えました。アビスシークやギラティナの耐久によりスタジアムを展開ではなくメタに費やすことが可能なのが何よりの特徴です。雪道の採用によりアルセウスだけでなくルギアやミュウなどの本来不利なデッキにも一応の勝負を仕掛けることができます。後手1おとぼけの脅威もある他、プレー速度を気をつければ3ゲーム終えることも可能なので、Bo3の適性も十分高い部類と言えます。僕らのアプローチは後述します。

アルギラ

先攻最強デッキです。ただしいくつかのクオートがついてまわります。アルセウスにエネを貼り、スターバース前に雪道を貼られず、自分のジャッジマンで止まらなければというものです。ロストには手札干渉で、サーナイトやミュウにはタフネスと雪道とギラティナの突破力で勝負します。確かにこれを後攻から越えるのは大変なのですが、逆にこれを使って勝ち続けるビジョンを描くのも同じくらい大変なデッキでした。1ゲームの時間は短く、また2ターン目から180点を連打できるほか、サドンデスでは相手への干渉は必要なくボスさえあれば十分であるという点でBo3適性もありましたが、それ以上に運に振り回される要素が多すぎると考えました。

序盤のためにトレッキングシューズやイキリンコで圧縮したり、序盤に安心して打てるサポート(博士やナンジャモなど)を増やせばもちろん安定感は増しますが、同時にデッキパワーもどんどん下げてしまいます。さらに相手の雪道などまで考えてしまうとどれかは諦めざるを得ないと結論付けました。とはいえ壁役として大いに意識すべきデッキであるという評価は変わりませんでした。

ミュウ

先手、後手ともに強い動きがあり、さらにアルセウスと同様に相手への手札干渉や雪道なども重ねていけるデッキです。オドリドリによる耐久ラインの確保や、コオリッポのベンチ狙撃で実質的にボスと手札干渉を両立させることも可能としており、その動きの豊富さは依然健在です。一方でVMaxが前に出る構造の弱さもそのままであり、ミカルゲやドラピオンなどのメタにどれだけ合うのか、使う側も使われる側もともにメタ読みの重要なデッキであると言えます。Day1は8-2、欲を言えば9-1が目標となりますが、その中で当たるのは高々1回程度と予測され、それに1度負けるのは問題ないという判断もできます。場合によっては存在がしっかり認知されていてもそれほど過激なメタには晒されないのではないかと考えていました。

そんな中でBo3の強さは環境デッキ随一で、先2、後1からサイド2を取れる打点が出るだけでなく、サドンデスのナンジャモを最も強く安全に打てるデッキともなっています。Day2では負けの許されない戦いが続き、さらにミュウの立ち位置が明確に良くなることもあってこれを無視した選択は危険だと考えていました。

Day1であれば軽微なメタのみを越える対応力があれば十分かもしれませんが、逆にDay2ではミカルゲに雪道まで合わさるような中でしっかり2試合勝てる構成が求められます。優勝レシピのようにメタスタジアムをロストシティに寄せたり、森石を3にしたり、上からめくって解決できる札を増やす必要がありました。

デッキ選択と調整

Tier上位のデッキを使用する前提のもと、それらに幾らかの調整を加えることで大量にいる中の誰かではなく自分が勝ちきれる構成を目指します。ミラーや苦手なデッキをいかにして克服し、事故率を下げられるかというのが重要です。現在のテンプレートが固定化した環境で、その余地のあるように思えるデッキは先ほどまで見てきたように限られていました。1人が手に馴染むサーナイトをその安定感とミラー後手で大きく不利になりすぎない構成を目指したように、我々2人はロスギラの立ち位置の良さと自由枠の多さに注目し、アプローチしていきました。2人とも担当してきたデッキは違いますが、メンバーが良いリストや知見を共有してくれていますので、渡されて即座にそれを使って成績を残せるというようなチームの良いサイクルが完成しています。

ギラティナの主張点はアビスシークです。ルギアの減少によりアビスシークをしても生存する確率が上がっているのが何よりの追い風で、アビスシークを前提に、2,3体目のギラティナのデカさを利用してツツジやナンジャモで逆転していったり、最速でロストマインを狙ったりといった戦略が許容されます。しかしギラティナに頼りきるのがあまり有効でないのがサーナイトです。サーナイトに対してロストの有利を主張しつつ、ギラティナの安定感とを両立させられるリストとしてたどり着いたのが雪道4でした。

雪道の総数を増やすことで序盤から雑に貼れるようになり、相手のスピードを序盤から抑えこむことができます。これはアビスシークしたギラティナの生存率を高めるのに寄与するだけでなく、サナやミュウ、ロストといったデッキとの試合において終盤のナンジャモやツツジに対してどこかでストップさせる確率を高めることも可能とします。アルセウスに対して最速で雪道を引き込める構成であることも非常に大きく、やはりアビスシークをより打ちやすいものにしてくれています。スターバースの制限はギラティナの総数と手札干渉への制限を意味し、つまりギラティナの総数でこちらが優位に立つことを意味します。最後に残ったギラティナがサイドを4枚取れるのはどちらかというのが重要な勝負となりますので、これは見逃せないメリットです。

世間のテンプレートリストからの変更点は、ベルトとスイーパーです。前者は主にVstarのVガードを複数相手することを意識してのものです。新潟ではルギアが無視できない要素となっていました。この対面ではVガードのついたルギアを複数相手しなくてはならず、スターレクイエム1度では打点が不足していたので必要でしたが、そのルギアは現在環境から姿を消しています。そもそも雪道との速度勝負に持ち込むのが基本線であるという点でもベルトはそれほど重要ではありません。アルセウスもVガードをつけられるVstarですが、雪道勝負下で複数のVstarにVガードをつけるのはほぼ不可能であり、こちらも問題にならないと判断しました。

スイーパーはスタジアムや道具を外すだけでなくロストカウントを進めるカードとしても採用されていますが、アビスシークを打つ展開を前提としていることもあり、その採用価値は薄いと考えました。お互いに雪道の多いデッキ同士の戦いでは大量の雪道が手札で腐る展開はあり、それらを処理できることや、さらに隠し札までいけるのは確かに有効なのですが、それでもピン刺しのカードをそういった場面で引き込めているのかは未知数です。またロストカウントを進めたい、つまりアクロマのない展開ではどうしても手札がカツカツで、その余裕のないことも少なくなかったです。

これ以外にも1枚1枚を精査し、Day1使用は2人共通して以下の60枚に落ち着きました。エネや入れ替えの管理がシビアですが、十分使いこなすことができるかと思います。

https://www.pokemon-card.com/deck/result.html/deckID/ccK8DD-QjUJrh-4G88xY/

各対面のプレイング

サーナイト 有利

主に2つのプランがあります。相手の盤面を細くしてヤミラミを通すプランと、スタジアムの総数で勝負するプランとです。とはいえこれら2つは並行して行われます。

ゲッコウガやおとぼけで相手の盤面に圧力をかけていきながらロストカウントを進め、早期にロストマインに移行し、相手の盤面からサーナイトラインを消していきます。この際に重要なのが、無理してサイドを進める必要はないという点です。ミュウやマナフィをおとぼけで取れるとしても、それらのポケモンは盤面を埋めてくれているカードになります。ラルトスの総数は有限ですがミラージュステップなどを絡めると最大で6体のサーナイトラインが立つことになってしまいますし、そのスペースを相手に与える必要はありません。序盤のミュウなどは飴を絡めて先2からサーナイトexが殴り出すのを避けれるなど比較的価値が高いですが、中盤以降は対して重要ではありません。また、ロストが十分に貯まるまでこちらはうまくクレセリアを処理することができません。それまではクレセリアに崩されない盤面の構築を意識する必要があります。

たとえば後手1ではキュワワーを1体しか出さずにアビスシークでロスト5を目指すと、先2クレセリアでキュワワーが気絶したあと、盤面にHP100以下のポケモンが残りません。つまり、クレセリアでサイドを進めるにはムーンライトリバースではなくHPを下げてのルナブラスト+ボスなどを要求することが可能となります。これは非常に厳しい要求です。安全にもう1度アビスシークが打ててロスト10が近づく上に、幾らかの打点の乗ったギラティナがあまり負担になりません。というのも相手はヤミラミを無視できませんし、雪道を外そうと思うと崩れたスタジアムか作業員要求となり、それはつまりベンチで手負のギラティナをトラッシュできるか、前にいかないかことを意味します。

アビスシークの連打できる場を意識し、相手にラルトスのスペースを与えずに手裏剣やロストマインを効率的に使ってサーナイトの総数を枯らすことで、雪道と合わせてどこかで相手のストップを目指します。またここで考えるべきが、ヤミラミをクレセリアで返そうとする場合相手は場に4体の超ポケモンが必要ということです。キルリアなどを執拗に狙った中盤以降、相手がクレセリアを有効に使うにはベンチにHPの低いたねポケモンを要求できています。ドローラインを制限することで雪道でストップするタイミングを狙える他、サイドを取り切るのに必要なダメージラインも押し下げることも可能としてくれます。

サーナイトexに暴れられる展開は苦しく、また相手にボスを打たせにくい構成になっていることもあり、ギラティナVを1枚はベンチに構えておくと不意に逆転されるのを避けることができます。相手に空の封印石がないことがわかっていたり、手札に穴抜けやジェットがあれば進化させることで相手の場に残るダメカンを増やすことができますが、縛られたり空石でサイドレースに追いつけなくなる場合は進化させずに待機させるのが重要となります。

また、リバーサルをなるべく起動させないことと、手の止まらない盤面作りは重要です。リバーサルを起動させないサイド進行の場合、相手のアタッカーは基本的にダメカンの乗った状態で場に出てきます。これらに対してはウッウで容易に場を取り返せます。逆に満タンサーナイトに殴られて生存を許容してさらにサイドも進められないとなると手貼りとアルカナシャインの回数が増えてしまい、雪道ツツジで止まるのをお祈りするのも難しい試合になってしまいます。そして序盤のウッウに対してナンジャモ+クレセリアで相手が対応してきた際に手が止まるのを防ぐため、ウッウはジェットエネルギーで前に出すのが最良となります。裏のキュワワーに逃げエネを用意しても簡単にクレセリアに取られてしまいますが、ウッウであればそうはいきません。もしウッウが気絶しても花選びからゲームを再開できます。

雪道4や丁寧なプレイングで相手の盤面に強力に制限を与えることができる、総じて有利な対面です。

ロストバレット 五分前後

ロストカイリューやカイオーガ、その他Vstarの入っていない全般を指します。相手とのロストスピード勝負の側面もありますが、基本的には入れ替えカードの薄さやノイズの多さでロスバレとして真っ向から勝負することは難しくなっています。相手と同等のペースでロストを貯めることができそうな場合はロストバレットとして振る舞い、先にロストマインを打って勝負する普通のロスバレミラーとなります。

こちらの出足が遅い場合はギラティナの高耐久とアビスシークを活かして盤面を取り返していきます。盤面に小物を並べず、ヤミラミやウッウでサイドを進められないようにしながらツツジやナンジャモでの逆転を目指します。たとえばマナフィを出さない場合相手は手裏剣を打ちたくなりますが、これは相手が相当数のミラージュを引き込んでいない場合、その後の手札干渉がよりクリティカルに刺さるということになります。相手のロストなどから山の色数や手にあるミラージュ数を予想し、マナフィの出し方を考えていく余地があります。

そしてこの場合も雪道で相手の隠し札を制限してドローを鈍化させるのは大きな意味を持ちます。ロスバレのスタジアムは自分の動きを強化するものがほとんどであり、それらを即座に張り替えせるのも偉いポイントです。

ロスギラ 

ロスバレとして勝負するのはあまり現実的ではなく、1-1-2-2を互いに目指します。そこで目指すべきはギラティナをギラティナで取り返す中で、こちらのギラティナが生き残っている展開です。お互い手札干渉が多いですからエネつきのギラティナを2体準備してからサイド2に入る準備が不可欠で、逆にギラティナが前に出ないでウッウやヤミラミで1-1-1-1-2のルートに入られるのとの速度勝負となります。ギラティナの総数と耐久が大事になるので、1枚でもサイド落ちをしてしまうとアビスシークをしている余裕があまりなく、ミラージュの引き方次第では無理矢理ロストインパクトを打つことでロストカウントを進めていく展開もあります。

また先手後手ですが、サイド1よりエネルギー1枚の価値が高く、ギラティナに3ターン手張りして殴り始める可能性のある先攻が偉いと考えています。この場合ミラージュが節約できるだけでなく、アクロマを打たずともロストインパクトでロストを増やすことができ、ボスや手札干渉を打つ余裕が増えるのも偉い点です。

アルギラ 有利

雪道4のおかげで相手の雪ジャッジより先にこちらが蓋をすることが可能となっており、相手のやりたいことをさせません。場にドローの置けるこちらが安定してギラティナを複数用意できるのに対し、相手はギラティナを複数運用可能な構造になっておらず、ギラティナをお互いに取り合う展開でこちらの2体目のギラティナがサイド4枚を取りきって勝つ展開がほとんどとなります。花選びやアビスシークをどんどん打っていける対面であり、逆にウッウやゲッコウガはまるで意味がないため、それを念頭においた盤面が必要となります。

F雪ミュウ 微不利

サイドプランは3-1-2を目指しますが、基本不利です。どこかで雪でストップしてくれたら一気に勝利が近付きますが、その数ターンをもらえるストップをしてくれないと勝てません。サーナイト同様雪道勝負となりますが、相手の場からエネを減らすことができていないため、複数のギラティナVstarで受け回す必要があります。さらに、アビスシークをしている余裕もありません。雪4よりは雪3とミカルゲ等の方が有効で、サーナイトやアルセウスよりもミュウを重くみるといった場合にはこのような調整も重要となります。

実際せとくんは雪4のうち2枚をネストボールとミカルゲにしミュウに1勝していますし、雪を減らしてもサーナイトに2勝することができています。僕は手に馴染んだリストに固執してミュウに負けました。

白ルギア 不利

カビゴンをギラティナV,Vstarでしか相手することができません。特にアッセンブルスターでカビゴンとアーケオスが出てきてカビゴン4体を相手する展開が非常に苦しく、基本的に勝てません。雪があっても結局最初はカビゴンを用意するだけですし、ルギアが常に220を構えながらカビゴンが殴り続けているのに対し逆転する要素がないので、相手の構築とプレーが弱いことをお祈りするしかありません。

一撃ルギア 微不利

非エクはこちらも有利交換が難しいですが、殴り始めの早さと一撃エネルギー周りの脆弱性から一応逆転を狙うことができます。どこにロストインパクトを当ててギフトを避けるのが最も有効かを精査しながらバンギラスを越えていく必要があります。

パオジアン 五分

パオジアンに対してギラティナで勝負して有利交換をすることは難しいのでロストバレットとして振る舞い、ツツジなどをしながらギラティナを置いて最後にギラティナで2を取って勝つのを目指すのが基本線です。ただ、雪道が常にある中で相手が基本エネを必要数集める要求は非常にキツく、場合によってはギラティナで序盤からマウントを取っていくことも可能となります。それでもメインはネオラントに打点を受け流されないように意識し、おとぼけやロストマイン、月光手裏剣でサイドを取り進めることです。


対戦ログ byいちょー

1回戦 アルヌメ 先 勝ち
マリガンで相手がアルヌメであることがわかった状態でのスタート。先1で雪道を2枚抱えていたこともあり、剥がしてからジャッジマンなどをされないためにもいきなり雪道を貼られるとそれがロストスイーパーでロストに。結局何やかんやあって先2でロストがちょうど7になりギラティナがそこからロストインパクトを打ち続けて勝利。幸先の良いスタートとなりました。

2回戦 リバサナ 後 勝ち
相手が非常におぼつかないプレーでいきなり盤面を埋めてくるので、偉いリスト(=崩れたスタジアム入り)になってはいないだろうと6枚抜きのプランを狙うことに。回転アタックを駆使して序盤からサイドを進めずに打点をプールしていきロストマイン4回での勝利を狙いますが相手のプレー速度のせいもあり時間がなく、最後にはナンジャモウッウからごり押す展開でなんとか6枚取りきりました。今シーズン回転アタックとひっかくを打った回数は人類トップクラスだと思ってます。

3回戦 ロストカイリュー 先 負け
カビゴン入りでそのカビゴンの処理に手間取っているうちに相手がロスト10に達成しこちらが逆転を狙うよりも前に相手の盤面が完成してしまい負け。こちらの初動が悪かったのと、相手の構成が偉かったです。

4回戦 ロストカイオーガ 後 負け
再び鬼のように事故る展開で山を見ることもできずにアビスシークをすることに。草草釣竿アクロマと見え、しゃーなし草アクロマと取ると草エネと釣り竿ギラV2枚が全部落ちており、前で110食らってしまったギラVのみを軸に逆転の目を狙わなくてはならないことが発覚。逆に相手は僕の盤面があまりに弱く余裕があったせいでいつまで経ってもサイド3に入ってくれず、僕の手札のツツジを見透かされて負け。

対戦準備で腹痛がやばいって言ってて新潟でこの話聞いたことあるなぁとなっていました(チームメイトのともぽんくんが胃腸炎で吐いたり腹痛やばかったりで途中ドロップした)。相手がロングゲームのプランを取ってくれますがその途中で腹痛やばくなるなんてこともありませんでした。流石に負け確すぎるから言ってくれたら決着前でも投了しましたけどね。

5回戦 アルセ入りパオ 先 勝ち
先1雪道で相手が完全にストップしカイオーガだのセビエだのに手貼りを続けるだけの展開だったので普通に攻撃し続けて勝ち。僕もアクロマ全く引かなくて普通にやばかったです。事故っても他のデッキよりはまだどうにかなるのだけ救いです。

6回戦 ミュウ 後 勝ち
後手1雪道で相手が完全にストップして勝ち。以下略。

7回戦 ロスヌメ 先 勝ち
相手がヌメではなくザマゼンタメインのロスバレプランを狙うも雪道のせいもあり手札が苦しい様子。ロストシティに張り替えて隠し札からなんとか手を進めようとするが敵討まで届かず、それをボス引き裂くでロストして勝負あり。あとはダラダラギラティナとヤミラミを押し付けて勝ちました。

8回戦 アルジュラ 先 勝ち
最速雪で蓋したおかげで相手がジュラVに中々乗れず、それを先にボスで倒したことで2-2-3の3にスターレクイエムを残せる展開になり順当に勝利。

9回戦 サナ 後 勝ち
マナフィスタートで残る手札はVIPパス4、ミラージュ2、雪道1というあまりに意味のわからない手札で困惑するが、相手もクレセリアスタート手張りエンドという立ち上がり。僕が先にトップからエネを引き当てて動きを見せ、そのあとは特に記憶がないが順当に勝ちました。

10回戦 一撃ルギア 先 勝ち
相手が先1雪道でネオラントを止められ完全ストップ。とはいえ僕も終わっていてイベルタルとイシヘンジンにおとぼけを4回言い続けていましたが、相手もその間特に何も引かず、しゃーなし雪道下でネオラントを出してそれにもおとぼけを当てるとなんとか引き当てたルギアがベンチに。ここで冷静になりマリガンで見えたツツジ起動ターンに入る前にロストをためてギラティナを作り、そしてようやくネオラントをおとぼけで倒して詰め。こういうゲームを超丁寧に詰めて落とさない集中力が10戦目に残っていたのは、今シーズン毎大会Day2に残っているおかげだと思います。

こうして早々に崖に行ってしまいましたがまたしてもなんとかDay2権利を獲得。せとくんの対戦ログは忙しそうなので気が向いたら追記するかもしれません。

Day2に向けての準備

僕とせとくんが60枚一緒のリストで揃って8-2でDay2進出を決めました。Day1は雪道が刺さってのイージーウィンが多く雪4様様でしたが、2人の負け4つのうち3つが雪が嵩張って逆にボールがない状態での負けであったこと、そしてサーナイトが減少し雪4の必要性が低くなるであろうこと、ミュウが逆に数を大きく伸ばすであろうことからせとくんは雪2枚を先述の通りミカルゲとネストボール4枚目に変更することとしました。

逆に僕は上で見たように雑な雪で勝った試合が多く、その成功体験に固執してしまい60枚そのままでDay2に挑むことを決定しました。19時過ぎにDay1終了となり、宴もたけなわご飯を食べ終わる頃には22時近くなってしまっていたので冷静な判断力もなく、また自分のプレー練度を信じることができずにいました。この数枚の変更でプレー方針が大きく変わることはないのに、過剰にビビってしまいました。またミュウを僕自身が使うことも候補で準備していた(ともぽんくんに事前に借りていた)のですが、ドガスミュウぶりのミュウは流石に不安があり、使用を諦めました。多少触ってはいましたが、ミカルゲ入りの対面でエネ管理をどうするのかや、コオリッポへの不慣れが祟ってしまいました。

使うならこれというリスト だいぶ優勝リストに近い

Day2 

1回戦 アルギラ ××(後、先)
相手がエネなしスタートだったため、雪道よりボールでアビスシークする方が価値が高いが、どうしても雪道を通したいという思いが勝ち雪道をとってしまう。と以降ボールが全て遠くまるで成す術なく負け。

2ゲーム目もギラスタート単騎で他に何もなく先3ナンジャモでようやく裏になんとかポケモンを置くという立ち上がり。ギラVが1枚サイド落ちしており満タンのギラティナVstar2体を押し付ける盤面を作ることができずに負け。ギラV1体を置いた番にそこにボスが当たってしまって勝ち目が完全に潰えてしまいました。もう1ターン待ってギラV2体を同時に出す目も考えるべきでしたが、どうしてもあの番に出さないと間に合わず、しょうがない負けだったと思います。やはり雪はダブっており、リスト変更なく出た僕の弱さがそのまま負けに繋がってしまいました。

2回戦 ミュウ ×◯×(後先後)
ふたたび手無しで負けからのスタート。2試合目も酷い立ち上がりだったのを雪ナンジャモ雪ツツジと合わせることでなんとか逆転しましたが、3試合目は再びぶんまわられて止めることができませんでした。毎試合相手はVIPパスを持っているのにこちらはボールがまるでないようでは勝負になりません。

3回戦 白ルギア ◯×◯(後後先)
初戦は相手が雪で出遅れる間にギラティナの準備が完了する展開で勝利。2戦目は先2から3連続でボスを言われ続けて何もすることなく負け。3ゲーム目はこちらがサイドを先行する展開でタイムアップし、最後はボスでサイド差勝利となりました。あまり記憶がないです。

やはり何をどう思い返してもボール不足での負けが重くのしかかっています。雪が減っても別にアルセウスもサーナイトもどうにかなる部類ではありますし、ミカルゲがあればミュウにもイージーなゲームができました。逆に正しい選択をしたせとくんはしっかりとサーナイト2試合とミュウをしっかりと勝ちきり世界を決定させていたのでマジで悲しいです。実力と決断力不足。萎えてここで筆が4日止まってます。さっき開いたら3だったんですけど4に更新しておきました。こんなに筆が遅い記事、初めてです。勝たないと書かないからね、

そんなに激萎えしてる僕とは対照的にせとくんはサーナイト2戦とミュウ1戦をしっかり勝ちきって11-2で決勝トーナメント進出、さらにもう1勝してベスト8にまでなってくれました。

せとくんのマッチング

トナメ進出が決まったあとは彼のお昼を買いに走ったり、気を紛らわせるのにakくんと4人リーグバトルに出たりしていましたが、やはり最後には気になって彼のトナメ2戦目を観戦していました。通路に向かうように彼が座っていて対戦相手の手札が見えてしまいそうな位置どりとなっていたのでそこからの観戦は避け、横からカードが一切判別つかない状態で祈るように見ていました。最初はakくんの知り合いが挨拶に来たりと多少賑やかだったのですが、残り時間が短くなるにつれその場に残るは僕ら2人と対戦相手にひたすら真摯な目線を向ける1人になり、静寂が訪れました。なんかどうにも居心地が悪かったので思いきって話しかけるとトナメ進出を聞きつけて友人のために遠方から幕張まで来たらしく、デッキはロスギラミラーだとのことでした。

そして4分半のみを残して1-1で3ゲーム目が始まりました。1ターン目はその性質から時間を使うことが許容されやすいです。相手に後手を選ばれたせとくんは場合によってはタイムアップ後のおとぼけでサイド6-5となって負けてしまう危険性もありました。カードは見えませんが、ドローする枚数や所作で盤面がありありと想像できます。微妙なスタートで先1を終えるせとくんに対して対戦相手もアクロマ、おとぼけともになくアビスシークで番を終えました。逆にせとくんはアクロマを持っていますがこちらも穴抜けおとぼけはなかったようでアビスシークエンド。このあたりでタイムアップとなってしまい、どちらが先に裏のポケモンにおとぼけを当てるかロスト7からギラVstarを動かせるかの勝負になってしまいました。そして後手2、どうやら穴抜けおとぼけが揃ってしまったようでゲームエンド、対戦相手の方が応援してくれていた方に向けて大きなガッツポーズを見せました。

ベスト8で終わり、盾やTAにはあと1勝足らない結果となりましたが、それでもよく頑張ってくれたと思います。チームらしき何かの設立から3年以上かかってしまいましたが、遂に目標にしていた結果に手が届きました。そしてこれは我々をどんどん強くしてくれると信じています。僕は愛知で16に入り、それが偶然でないことを示そうと宮城でもなんとかベスト32を獲得しました。それからは明確に世界を意識するようになり、チーム内だけでなく、海外の友人とも互いにYokohamaで会おうをキーワードに練習するようになったりしていました。遥か先にあったものが一歩ずつ近づいてきて、遂に友人がそれを達成してくれました。来シーズンは最初の横浜からその覚悟と現在の体制で臨むことが出来ます。まずはせとくんの世界大会が大事ですが、それと並行して最初から素晴らしいスタートが切れるように頑張っていきたく思います。今からワクワクが止まりません。

というわけで僕の話が多くなってしまいましたが、2人でシェアして共にDay1を8-2、Day2を1-2と3-0のち1-1と計21-7で終えることのできたギラティナになります。安定感が欲しかったりミュウを意識する必要があればサーナイト対面のプレイングこそ多少難しくはなりますが雪2でいいと思いますし、カードパワーの高いメタデッキを体験したいというのなら雪4から触り始めると良いと思います。

以降、せとくんVSみやしし選手の配信卓でのプレーや最近話題のルギアVSロスギラプレー順序、僕が今シーズン最も大切にしていたメタデッキの考え方、その他チーム5人での幕張旅などをおまけとして有料部分とさせて頂こうと思います。より詳細になぜそのプレーなのかなどロストの数%について知りたい方やWCSおめでとう、がんばれといった方はご購読いただけますと非常にありがたく思います。では、ひとまずここまでお付き合いくださりありがとうございました。


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