キズアトがキズナとなる【病み垢ボイスドラマ台本】

タイトなスケジュール、休む間もなく歩き続ける。
子どもの頃の夢なんてとうの昔に忘れた。
明日を信じ続けられないけれど、キミとは誓い合ったんだ。

私のキズアトを見て「生きてる証拠だよ 」
そんなエモいコトを言ったキミ。

キズアトがキズナとなる。
この街で見つからないならあの街で見つければいい。
二度とない人生を進んでいくのさ。

夜は寒いね。
つかみ取ったものが宝に見えたゴミだとしても歩いてきた道はムダじゃないはず。
血のインクで描いた絶望模様。
それを塗り替えたキミと誰かと私の3人三拍子。

私のキズアトを見て「ツライ時はいつでも声聞かせて？」と言った誰か。
薄いキズナなら濃く濃度(のうど)高めていくだけだ。
ほったらかしにされるのはもうごめんだ。

揺らいでる心、悲しかったはずなのに。
仲間がいるからかろうじて前を向ける。
後ろ向きな時でもそっとそばにいてくれるXの病み垢たち。

刻んでいこうよ、このリズム、心拍数のビート。