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驚きと生きる!
イチゼロシステムのゆうさんです。

JINS MEME欲しー

先日のライブで、AKIRAの話題になたったので、久しぶりにAKIRAを一気見。

AKIRAは、超能力者を巡る軍や反政府勢力の争いや、近未来都市やその崩壊後の世界を描いたSF漫画です。
1982年12月20日号から1990年6月25日号にかけてヤングマガジンで連載されていました。

連載開始、私はなんと8歳。
38年前に連載を開始した漫画です。
内容からして、まったくもって信じられない事ですね。

今見ても、古さを感じさせない描写はもちろん、現在社会問題化している内容や、人間の普遍的な振る舞いをしっかりと描いていると感じます。
どうやったら、こんなものを当時、想像できたのかという疑問さえ抱きますね。

また、1988年アニメ化され、数々の賞を受けています。

未来予知。
有名な所では、2020年のオリンピックを予言していたのではないかと言われている内容。
爆心地である旧市街に、オリンピックの競技場建設が行われていて、漫画内では、来年の2020年に東京オリンピック開催という横断幕が登場します。

これには誰しも驚いたと思います。

1982年12月6日 午後2時17分関東地区に新型爆弾が使用され、それから9時間後3度目の世界大戦が勃発したところから話が始まり、その37年後の未来が漫画の舞台になっています。

ちょっと話はそれますが、もし、1982年に、第三次世界大戦が起こっていたとしたら、どうなっていたでしょうか?
この様な世界規模の戦争、しかも、世界で復興途中であるということから、核戦争が起こったのではないかと推測できます。

こういった出来事は、文明の転換を加速すると考えられます。
しかも、私たちの知る歴史とは、違った形になる可能性を秘めています。

環境が変われば、ニーズは変わります。
私たちの世界では、長い間、大きな戦争は起こっていませんし、積極的な経済力拡大と、それに合わせたテクノロジーの発展が行われてきました。

したがって、第三次世界大戦後の世界は、まったく違ったニーズによりテクノロジーは発展し、市民生活や習慣、倫理観なども、随分違った形になっていたでしょうね。

世界的な大破壊が起こった場合、スクラップアンドビルドの効果によって、テクノロジーや文化の変化は大きくなる可能性が高いと考えていいでしょう。

これは、良くなるという意味ではありません。
少しづつ変化し、開国前の日本の様に、複雑で繊細な独自の発展をするのとは違う歩みがあるという事です。

そういった目線でAKIRAを見ると、よりリアリティを感じることが出来ます。

AKIRAには、真理と科学という二つのベクトルで話で構成されています。
今まで、科学によって安全に生きていた人類の前に、予測不能な真理の力が立ちはだかります。

しかも、世の真理を理解するものまで現れます。
それらは、サイコキネシスなどの人知を超えた能力を使いこなします。

さらに言えば、その真理を理解する「脳」を科学によって作り出したというのが、最も興味深く、人間らしい進化の仕方に映ります。

真理を理解し、力を手に入れた「鉄雄」が言います。
「自分で力を出すのではなくて、地球の自転の様な大きな力の流れを意識でコントロールするのだ」

そして「科学と心理では次元が違うんだよ」と言い残します。
この言葉を、どう咀嚼するかによって、この漫画の面白さは大きく変化するでしょうね。

この辺りが、メタファーと呼ばれる「完成度の高い洗練された比喩」なんだと思います。
ここの解釈が、今回のAKIRA考察の要とも言えるでしょう。

そして、そのメタファー自体が、未来予知なのかもしれませんし、予言と言えるものかもしれません。
とすれば、作者にも想像出来なかった未来予知を、このAKIRAから発見できるかもしれませんね。

読んで下さってありがとうございます。