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ビュリー/マカサー


タイムラインでたまーに見掛けるビュリーの文字。昔通ってたアンティークショップの店長さんが愛用してたのが、ビュリーの香水だった。「水性の香水なんですよ」と言って嗅がせてもらったとき、「なんて瑞々しいんだ」と思った記憶がある。
感動はしたんだけど、水性ってことは持続はあんまりしないんだろうな。そう思ってそのままビュリーの文字を見ても反応を示さなかった五年間。出会いは突然だった。
アルフォンス・ミュシャの展示会に行った帰りのこと。
ふらふら街をさ迷いつつ香水を試して回っていたら偶然通りかかった路面店。「おっめっちゃ可愛いじゃん。なんて店?ビュリー!?えっビュリー!???」なんてことだ、知らないうちにこんなとこにビュリーのお店が出来ていた。
こんな経緯から迷い込んだビュリーで買ったのが、このマカサーなんですね。前からタバコの香りがあるとは知っていたけども、前述の理由から目を背けていたマカサー。
チリチリと焦げたブロンドタバコとアイリスとアンバーが煙を上げているような。火に炙られてるようなイメージを持つこの香り。
「こちら、水性で出来ているので髪にも付けられるんですよ」
雰囲気持ったビュリーの店員さんが教えてくださり、ふむふむ、でも香り弱そうだなぁと思いつつ軽い気持ちで髪に吹き掛けて五分した頃。髪からふわりと漂うタバコの香りに「これは買う」となったんですね。
ビュリーの真髄って、香りが弱い、じゃなくて馴染んで香る。ここだと思います。あくまでも日用品。芸術作品じゃなくて日常に馴染む感じ。

実際、あたしはこの髪につけるやり方が気に入り、大抵の日を髪に吹き付けています。物足りないなって日にはほかの香水と重ねることも。持続は四時間くらいかな。付ける場所によっては香りが弱く、感じない時もあるんですけどね。
ビュリーって日常の中の特別感を演出できるブランドって感じですね。ボトルのデザインなんか特にそう。
買った時、名前を聞かれたんですけど箱に筆記体で名前を書いてくださって。なんだか誰かからプレゼントされたような特別な気持ちになれました。
ボディオイルもあるんですけどそっちも買いたいなとおもってる。そういうライン使いできるとこも日用品だなって感じて良いですね。

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