重み付き平均で定量的に家探し
すごく久々にnoteを書きます。どれくらい久々かというと、前回書いたときはドメインがnote.muだったくらいです。
少し前に新生活にあたり引越しをしました。卒業論文期間で忙しい中、できる限り効率的に家探しをしようとした結果、割と役立ちそうな方法を編み出したので投稿します。もうシーズンもかなり過ぎてしまいましたが、「最初は実家でスタートしたけどコロナも明けてきたしそろそろ一人暮らし始めるか」って人のお役に立てれば幸いです。
ちなみに今回の引越しでは上記記事の方法をベースに家探しを進めました。ものすごく参考になったのでぜひ。
さて、今回の方法を端的に言うと「新居に必要な条件を全て数値化して、いい感じに計算した総合値で最適な家を見つける」という方法です。順を追って解説します。
①新居に必要な条件を洗い出す
まずは、自分が新居に必要だと考える条件を洗い出します。家賃・広さ・駅からの距離などの基本条件はもちろん、バストイレ別・温水便座・築年数・浴室乾燥など自分がこだわりたい条件を洗い出します。
特に初めての一人暮らしの場合、自分がどんな条件を重視するかよく分からないと思います。その場合はhomesやsuumoなどの物件サイトで適当に調べてみて、ここいいな・よくないなと思った物件がどんな要素を持つかチェックしてみると、なんとなく傾向が見えてきます。
また何を重視するかは人によって全然違うので、ググってもあまり意味はありません。就活の自己分析みたいですね。
②必要な条件に合った物件を、全てスプレッドシートに入力する
必要な条件が固まったら、物件サイトで検索しましょう。必要条件は確実に押さえつつ、こだわり条件は少しゆるめにして検索するのがコツです。
10~20件程度の物件リストが出てきたら、それらの情報を全てスプレッドシートに入力します。家賃や広さ・築年数などは数値で入れ、浴室乾燥など有無で表されるものは0(無)/1(有)に数値化します。ツールはExcelでもいいですが、スマホ・PCどちらからも見れるためGoogle Spreadsheetをおすすめします。
ちなみに僕は複数サイトで見ていた上、複数の不動産屋に「条件に合った物件の情報送ってください」と言っていたので最終的に40件くらいになりました。
③こだわり条件の嬉しさ度合いを検討する
各条件があったときの嬉しさを検討し正規化します。
たとえば僕の場合、駅徒歩が5分短くなる嬉しさと、家賃が1万円安くなる嬉しさと、部屋が1畳広くなる嬉しさと、部屋が南向きな嬉しさと、浴室乾燥がついている嬉しさは同じくらいかな、という感じです。
ご自身の嬉しさ度合いを鑑みて、「家賃が5000円安くなるのと、部屋が2畳広くなるのが同じくらいの嬉しさかな」など考えてみてください。
④嬉しさ度合いを係数として、重み付き平均の総合値を算出する
同じ嬉しさで数値が同じだけ増えるように、総合値を定式化します。実際に僕が作った計算式は以下の通りです。
コンロ口数 + 広さ(畳) + 浴室乾燥有無 - 家賃/10000 - 駅徒歩分/5
+IFS(向き="南","1",OR(向き="南西",向き="南東"),"0.5",OR(向き="西",向き="東",向き=""),"0",OR(向き="北西",向き="北東"),"-0.5",向き="北","-1")
この式は「駅徒歩が5分短くなる」「家賃が1万円安くなる」「部屋が1畳広くなる」とそれぞれ総合値が1増えるような設計になっています。また後半はややこしい感じになっていますが、南向きだと1増えて、北に向くほど数値が減り、北向きでは1減るような関数になっています。
これが厳密に重み付き平均なのかはかなり怪しいですが、まあ、なんというか、アオリタイトルです。
⑤降順に並び替え、上から見ていく
あとは降順にソートして、総合値が大きいものから順番に見ていくだけです。数値化できない直感的な良さ/悪さもあるかと思うので、総合値にとらわれすぎずに見ていきましょう。また、見ていく中で自分の中での優先度が変わっていくこともあるので適宜式も調整しましょう。
候補の物件が多くなると頭の中がこんがらがって来ますが、これがあるだけでだいぶ整理されます。少なくとも微妙な物件は確実に弾くことができます。
と、こんな感じに超理詰めで物件探しをする方法もあるよ、というお話でした。
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