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Fateを見て、天城越えを思う。

昨晩、TSUTAYAで「Fate stay night -Heaven's Feel-」の1部、2部を借りてきて見た。
毎度の事ながら、圧倒されました。
前評判だけちょろっと聞いてて、時間できたらまとめて見ようと思い、やっとこさ見れた次第です。

ただひたすら桜が病んでると、かるーい感想だけ聞いてましたが、そんな軽いものでは全くなく、あのキャラクターに説得力を持たせるための色々な感情の起伏を克明に描き切るあの圧倒的なまでの執念に心打たれました。

聖杯戦争という、キリスト教の題材を舞台装置として、「死」と「殺戮」を撒き散らすだけの人類の「悪」という根源によって生まれる不幸の連鎖。その救いようもない、だけれども目を背ける事のできない命題をいつも突きつけてくるFateシリーズは昔から僕に多大な影響を与えているのだが、今回の 「Heaven's Feel」はいつもとはまた違う切り口を見せてくれた。

一言で言えば「女の情念」。

「天城越え」での歌詞にある、

誰かに盗られるくらいなら
あなたを殺していいですか

まさにこのまんま。
恋愛における女の情念はここに集約されると改めて感じさせられた。
この普遍的な感情を本当に冷静に正確に描くと、あの映画の様になるのは必然。
しかもそこに性暴力と家族愛の欠如というてんこ盛り。だが、それはフィクションではない。確実に世の中に存在する状況。
それを思うとあまりにもおぞましい。

あそこまでリアリティを追求しておいて、でもフィクションであり続ける態度にシャンとさせられる。

自分もあそこまでの徹底したクリエイティブができているか、改めて問わねばならない。
外部からの刺激は自分を見つめ直す機会になる。
これからも幾度となく問い殺さねばなるまい。
かの神父のごとく。

最終章も楽しみである。

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower」(完全生産限定版) [Blu-ray]
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