2016.4.2 noteデビュー

いちすけ茂吉(いちすけもよし と読みます)です。

個人ブログを書いています。「note」に興味が湧き、ブログをそのままコピペしました。「note」には新しいコンテンツを用意していく予定です。その企画経過も載せていくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。

個人ブログ 「くすりのはなし663『薬局の未来』を転載

何度も保険薬剤師(調剤を行う薬剤師)の意識と行動が変わらなければ、薬局の未来はないと言ってきましたが、厚生労働省もそのように思っていることがわかりました。先日のドラッグストアショーのセミナーにて講演された厚生労働省の方が、「きちんとやらなければさらなる点数の削減が行われる」という趣旨のことをおっしゃったそうです。


「きちんとやる」とは、健康サポート薬局を目指し、患者さんに寄り添った・患者さん中心の応対をすることです。点数(報酬)がつくからやるのではなく、点数に繋がらなくても、患者さんのためになるのなら当然のようにやるべきであり、医療費が削減されることを証明できる取り組みであれば、今後の診療報酬改定で点数がつくようになっていくということです。今までは点数がつくから、どのように点数を取りに行くか、という自分たち中心の調剤をしてきました。それではもう、評価されずに点数は減らされていきます。患者さんのためになり、さらに日本のためになる(つまり国費を削減できる)ならば初めて、点数をつけて評価される仕組みに変わったのです。


保険薬剤師に変わらなければならないという強いメッセージと共に新しいルールとなった診療報酬制度。保険薬剤師は新しいルール以上に「患者さん中心のケア」を進めていかなければなりません。薬を販売するという「モノ中心」から、患者さんを観て変化を察知し必要ならば医師に処方変更を提案し、副作用の可能性を疑い、患者さんの服薬状況を確認して処方された薬の効き目を推測し、適切なアドバイス等を行う「ヒト中心」へシフトしなければなりません。4年以上通った薬学大学で習った薬理学、薬剤学、製剤学を今こそ存分に患者さんのために発揮して、かかりつけ薬剤師隣地域のために役に立っていただきたいです。


此の期に及んで今回の診療報酬改定の内容を理解せず、自分は関係ないと思っている保険薬剤師もいるようですが、そんな人は薬剤師免許を返却した方が良いのですぐに薬局をやめてください。薬剤師の質が落ちます。会社がどうの同僚がどうのというのではなく、あなた自身が医療人として薬剤師をやっていきますか、ということを問われています。診療報酬の改定内容さえ理解できないのに患者さんの応対に必要な知識や技術が十分にあるとは思えません。

保険薬剤師ひとりひとりの自覚と覚悟と行動力を試されています。これからも薬局で生計を立てていくならば、覚悟を持って全く新しい薬剤師として自己変革をしていただきたいと思います。

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