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ギブンズのテキスト漫才「仏の顔も三度まで」 | 森田一郎の毎日戯文 #8

毎日戯文とは

ドーモー!

「森田です」
「ジェイクです」
「二人合わせてギブンズでやらせてもうてますけども」
「しっかり春ですねMr.森田」
「すっかりやね、感じは合うてるけど」
「わたしはこの春は挑戦したい思うことあります」
「ほうほう」
「英検とります」
「アメリカ人が英検取んの?」
「2回落ちるしました」
「しかも落とんのかい、いらんやろ英検」
「でも英語のJobするには英検必要聞きました」
「キミにはいらんと思うけどなあ、どうなんやろ」
「とりますよー、英語にもありますね、Three time's the charmいいます」
「ほうほう、どういう意味?」
「三度目は正直」
「2回嘘ついとるがな」
「揚げ足ばかり取るから嫌われるですよMr.森田」
「的確な言葉使いよるな、でも日本にはこんな言葉もあるで」
「なんです」
「仏の顔も三度まで」
「いやらしい...…Clubの顔パスの話でしょ?」
「ちゃうわ、何でそんな言葉知っとんねん、仏様でも3回顔をなでられたら怒るっちゅう意味やな」
「わたしは6度目まで怒るしませんよ」
「誰もおまえの顔なでへんわ」
「でもわかります、英検で試験官の顔3回なでたら怒るしましたから」
「落ちた理由が今わかったわ」
「でもなんで仏様の顔なでる言うですか?」
「何でやろ、知らへん、なでよったやつがおるんちゃうか?」
「人の顔なでる理由2つしかありません」
「ほうほう?」
「まずLove and compassion、愛情を表現ですね」
「せやな、もうひとつは?」
「相手怒るさせるためです」
「試験官に対してはどっちやったんやお前」
「怒るさせるためです」
「もう受かる気ないやんけ」
「仏様なでた人、怒らせようとした思いますね」
「なんでや」
「Simply単純に見てみたいでしょ」
「キミと組むの怖なって来たわ」
「ほんとに仏様怒ったなら大成功です、Three time's the charmですね」
「3度目は試験官撫でたらあかんでキミ」
「でもわたし仏様顔なでたことある思い出しました」
「うそつけい」
「本当にあるですよ、大好きだったおばあちゃん顔いっぱいなでました」
「どういう事や」
「仏様てご遺体のことでしょ?」
「お前それ突っ込まれへんがな」
「まあ嘘ですよ、おばあちゃん元気、今でも会うといっぱいなでるしてくれます」
「そんな嘘つくなや!まあ元気で良かったわ」
「わたし6度目で怒るします」
「怒るなや!愛情やろ!もうええわ」

ドーモありがとうございましたー

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