高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【250】

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高山の作品から随筆「村上春樹 新作雑感

2017/03/05

村上春樹についてです。

超人気作家ですから書きにくいですけどね。

人気作家だから読まないって人は、勘違いしないで読んで欲しいです。

それと、このブログでのエッセイはほとんど調べず書いてます。

調べても仕方ないってあるし、勢いを止めたくないってあります。

しかし、こういうのはとても難しいなあとつくづく最近思ってますよ。


僕の中では影響受けた作家で、筒井康隆さん村上春樹さんですね。

他にも海外の作家や、日本の古い作家も居ますけどね。

思春期に受けた影響は、日本人作家ではこの二人ですね。

後は海外のSFとか冒険小説です。


村上春樹さんが新作を出すと言うから、Amazonで買いました。

今の僕には二冊で四千円はしんどいですが、村上さんの小説は買います。

エッセイなら文庫まで待ちますけどね。

まだ新作は読んでないんですが、ゆっくり読みますよ。


最初の出会いは、高校生の頃に『羊をめぐる冒険』を読んで、新しい人が出てきたなあでした。


そこから遡って、デビュー作と二作目を読んでる。


小説は、多分全て読んでます。


当時は八十年代で、景気も良くてナウい作家だなと思いましたよ。ナウい、死語ですね。

当時、装丁も佐々木マキさんに村上春樹自身が頼んだようです。

エッセイや短編は、最近亡くなられた安西水丸さんでしたね。

安西さんの絵は特に好きでしたね。


そういう作家は居なかったし解説も無かったのは、本人が文壇のしがらみに巻き込まれたくないとの事でした。


当時は非常に珍しいタイプでしたよ。

新人作家でそこまで我を通すって、大変だったでしょうね。


初期の作品は、カートヴォネガット等の影響を受けてますね。

しかし、あるインタビューで好きなSFはと聞かれて、ロバート・シルヴァーバーグの『夜の翼』を挙げて驚きました。


『夜の翼』は僕も好きでして、あー!なるほどと良く考えたら思いましたね。


『羊をめぐる冒険』から、長編が非常に良くなります。

ちなみに短編も上手い人ですよ。

短編はリリカルで、独特の雰囲気が有りますね。

そのあとに読んだのが『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』です。


これにやられましたね。

ここで確実に、僕は村上春樹に捉えられました。


今でも一番はと聞かれたら、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』なのかも知れません。


その後に、『ノルウェイの森』で爆発的に売れたのには驚きましたよ。


人気作家でしたが、あそこまで売れるとはでした。

一種の社会現象になりましたね。


村上春樹のお陰で、『ガープの世界』のジョン・アーヴィングも読みました。


『ガープの世界』も、『ホテル・ニューハンプシャー』も良かったけど、村上春樹翻訳の『熊を放つ』は、個人的にとても好きですね。

村上春樹にもジョンアービィングの影響はあるでしょうね。


長編作家に変わったのも、多少それが有ると思います。


その後も村上春樹の小説なら、とにかく買いましたし読みました。


個人的に絶頂期は、『ねじまき鳥クロニクル』では、と思います。


だけど、新作が出ればきちんと読むし、ある一定のレベルは保ちつつ良作を出してると思います。


エッセイ読むと、いかに時間をかけてるかを書いてますが、多分そうなのだと思います。

そして、それが出来る環境を自分自身で切り開いてますね。

海外への進出等は、自分自身で動いてますね。


毎年、ノーベル文学賞の候補と言われてるけど、果たして候補として本当に挙がってるのかは分かりません。


僕の時代は村上春樹ファンと言ってて、ハルキスト等とは言ってなくて、ハルキストって言葉はいまいち馴染めない。


しかし、この人が日本の文学界やエンターテイメント界に与えた影響は強いですね。


村上春樹チルドレン的な人や、反村上春樹的な人が出てますね。


高橋源一郎は、初期の村上春樹を読んで衝撃を受けたと言ってますね。


個人的な意見ですし、本人は否定してるようですが、伊坂幸太郎も影響受けてるように思えます。


村上春樹はずっと読んでると、文体真似しやすいし影響受けやすいです。


しかし、長編等は読者を引きずり回してねじ伏せる力が有りますね。

これを真似出来る人は居ないでしょうね。


反発する人の単純な意見の一つがキザだとか、そんなの日本人はしないよとかです。

表層的部分ですね。

今回の新作に南京虐殺を書いてる所があるようで、Amazonレビュー荒れてますね。


ネトウヨが怒ってます。


小説なんだから、全体をきちんと読んでの評価をして欲しい。


それと村上春樹を批判すれば注目される、的な所も有るでしょうね。


一部のサブカル作家が批判してますね。

だけど、村上春樹が翻訳して知った人や、村上春樹がエッセイで強く推して再評価されてる人が居ます。

これは良いことですよ。


ドストエフスキーを村上春樹がエッセイで強く推してて、それでドストエフスキーに行った人多いと思います。


そしてかつては、モラトリアム作家とか自閉症作家などと言われてたのが、『アンダーグラウンド』では地下鉄サリン事件を扱ってます。


これは出た時に驚きましたね。

社会との距離を置いてた人が、社会に近づいたとね。


良いノンフィクションですから読んで下さい。

村上春樹は、かつて『ノルウェイの森』が売れるまでは、十万部台しか売れてなかったです。


それでも多いけどね。


一気に売れてからのインタビューかエッセイで、読者との間の親密感を無くした気がすると書いてて、そうだろうなです。


村上春樹ってブランドだけが、独り歩きし始めたんですね。


本人の書いてない関連本の多いのも驚きますね。

僕に言わせたら、死体に群がるハゲ鷹のように見えます。


全くそういう本は買いませんね。


しかし、村上春樹、柴田元幸の翻訳復刊は嬉しいです。


新潮社で文庫でやってますね。

かつては手に入ってた物を二人が訳したり、そのままの訳者で復刊してます。


これは村上春樹がやらなかったら売れないから、企画が通らなかったでしょう。


面白い物や、あー!これは昔読んだけど今は読めなくなってたなってのが、手に入るって嬉しいですよ。


村上春樹の人気のお陰ですね。


近年になって、海外での賞などで動く村上春樹を見られるようになりましたが、昔のファンは著者近影でしか村上春樹を見られなかったです。


売れた時に、顔が悪いからガッカリ来たとか有りましたよ。

売れ過ぎたせいで妙な攻撃が多い人ですが、時に政治的発言もしてるけど全うな事を全うに言ってます。

直ぐレッテル貼りたがる人は、左翼とか売国奴等と言うけどね。


売国奴って、ネトウヨがやたら使うけど、僕に言わせたらそんなに日本が好きなら、もう少し頭を働かせてはです。


僕は、嫌いな作家もきちんと読んで決めますよ。


それとこれは良く言うけど、読書の習慣のない人、或いは読み込めない人は批判すべきでないです。


読み込めないは、僕もかもですが、読書の習慣が小さな頃から有れば大抵の物は読めます。

読書は、エンターテイメントでも文学でも思わぬ刺激をくれます。


これは音楽もですし、映画もです。


創作する人は、やはりそういう物と接するべきですね。


或いはリアルな体験をすべきです。


僕はケータイ小説サイトで書いてるけど、一人だけですね。

読書の習慣がないのに上手いのを書く人はね。


多分元々の素質と、ケータイ小説は沢山読んでるって有ると思います。

それとリアルな体験をしてるからでしようね。


元々本を読む習慣のない人が、村上春樹をいきなり読んでも分かりませんよ。

ミステリーのように始まってミステリーでは無いとか、当たり前ですからね。


昔、『ねじまき鳥クロニクル』を知り合いに貸したら、謎は謎のままでおかれてる事に不満を言ってて、ミステリーではないんだからと言ったのを思い出します。


とにかくきちんと読んでから評価して下さい。

僕が、前にケータイ小説サイトで村上春樹を書いたら、『海辺のカフカ』も好きですと感想書かれて再読したら、自分自身が低評価してたなと気付きました。


やはり、読んでる人の意見はなるほどって有りますよ。


それぞれの世代の村上春樹が当然あって良いですし、それが一番良いと思います。

僕は僕の世代の話しをここに書いてるけど、あくまで私的な意見で押し付けはないですよ。

今回の新作が、初めての村上春樹になる人が居ても良いからね。

僕から考えたら、それが幸せな読書になったら良いなと思いますし、羨ましくも有りますよ。


だって、今回の新作で村上春樹にはまったら、まだまだ村上春樹を沢山体験出来るのですからね。

因みに、村上龍も同世代作家として比べられるけど、方向がまるで違います。


村上龍も僕は好きですけどね。

二人はかつては対談集を出してますね。

非常に面白かった記憶が有りますよ。


ノーベル文学賞取ろうと取るまいと、僕は村上春樹ファンは辞めないし、常に新作で刺激を与え続けてくれて感謝してます。


では新作ゆっくり読みますよ。


かつての勢いはないと言いながらも、やはり特別な作家で至福の時間をくれます。

現役の作家では数少ない人ですね。


思春期に村上春樹に出会えたのは、村上春樹流に言うと小確幸ですね。


今回もあちこち話しは飛びましたが、批判を受けても好きな物は好きだって事です。

新作『騎士団長殺し』の写真を貼っておきます。


皆さんも村上春樹の世界を味わって欲しいですね。

おわり

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高山の作品紹介
次回は
随筆「アル・パチーノ 雑感~『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』」

「ガーターベルトの女」~映画化のために​

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