花物語~ 霜が降りた朝

花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・
 

画像提供:「花ねこ日記」

霜が降りた朝

2008/12/20(土) 午前 6:08

この冬一番冷え込んで霜が降りた朝
なまけもので出無精のはぐれアリさん
珍しくねぐらを出て外に出かけて行きました
寒い朝は生きものたちにとっては要注意
アリさんは仲間たちのことが心配になったのです

アリさんが草むらを歩いていると
草さんがアリさんを呼んでいます
アリさん声をかけると草さんが答えました
霜でからだの中まで凍ってしまったのです
このままだとからだに栄養が回らずに枯れてしまいます

草さんから助けを求められたアリさん
なんとかしなくてはと考えをめぐらせます
いつもならお日様が出て暖かくなるのですけど
今日の冷え込みと曇空ではお日様は期待できません
アリさんは茶畑に行った時のことを思い出しました

茶畑では霜対策用に送風機が使われるのです
空気を混ぜて地表の空気の温度を上げればいいんだ
よしやってみようとアリさんは友だちのハチさんに頼みました
アリさんとハチさん・・・実は一番のともだちなんです
アリさんの呼びかけでたくさんのハチさんが集まりました

ハチさんは暑い夏にみんなで羽ばたいて巣を冷やします
今は一生けんめい羽ばたいて空気を混ぜ暖かくします
ハチさんたちの働きのおかげで草さんは元気を取り戻しました
草さんがハチさんたちにお礼を言うと
お互い様ですよと言ってハチさんたちは帰って行きました

 まぐまぐ!「花を歌うかな」'08/12/19 No.1280

画像提供:「花ねこ日記」

いい夢見ていたのになぁ

2009/1/4(日) 午前 9:41

いい夢見ていたのになぁ
そんな時に限って起こされるものなぁ
気持ち良さそうに寝ているのを見ると
人はかまいたくなるんだね
ひとりじゃさびしいから

とってもいい夢だったから
忘れないうちに
夢を思い出しておこう
そうしないとすぐ忘れちゃうから
思い出しても忘れるのが夢だけど

お日様がポカポカ照って
とっても気持ちがよかったので
塀の上で寝そべっていると
一匹のアリさんが目の前でウロウロ
アリさんを通せんぼしてたらしいの

アリさんどこへ行きたいの
ネコさんのシッポのところに木があるでしょ
そこまででいいんです
そこに何かいいものがあるの
クモさんがちょうど巣をつくっているんですよ

クモさんの巣づくりを見るのが好きなんです
ネコさんもいっしょに見ませんか
見ているとなぜかしあわせな気持ちになるんです
アリさんに誘われずっとクモさんの巣づくりを見ていました
見ているうちに眠たくなってうつらうつらしている夢でした

 まぐまぐ!「花を歌うかな」'09/1/3 No.1287

あらたまったことは好きではありませんが

2009/1/2(金) 午前 5:41

童話を書きたくなって
「花を歌うかな」で「花物語」を始めました
まだ童話にもなっていません
童話のようなものにでもなっていればいいのですが
童話のようなものにもほど遠いものです

日刊のメルマガが
毎日発行できなくなりました
日刊をやめればいいのですが
でもできれば毎日書けるようになりたいと
日刊のままにしています

新年だからといって
あらたまったことは好きではありませんが
おめでとうとも素直に言えない性格ですが
「花物語」を続けて行こうと
続けて行けば何かが変わり何かが分かればと思うのです

何も変わらず
何も分からず
それでもいいのです
書きたければ続けて行く
こうして何かが出来る場があるだけでも幸せだと思うのです

先のことは分かりません
こうした場が持てなくなるかもしれません
書く気持ちが無くなるかもしれません
どうなろうと生きて行くだけです
なるがままにあるがままに

 まぐまぐ!「花を歌うかな」'09/1/1 No.1286

「花を歌うかな」で発表していたものです
そのメルマガはすでに廃刊しましたが
ブログに保存していたものを再掲しています

藤川一郎
京都市北区紫竹北大門町37 葵荘17号
075-493-4676

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