花物語~ 紅花姫イチゴ

花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・

画像提供:「花ねこ日記」

紅花姫

2008/11/20(木) 午後 4:29

一匹のアリさんが細い木の枝を上っています
葉っぱがあれば葉っぱをぐるぐる
そしてまた上へ上へ
お目当てはピンクの可愛いお花さん
お口をすぼめたちっちゃなベル型

やっとアリさんはお花にたどり着きました
一息ついてお花さんに声をかけました
可愛いお口ですねそれに大好きな色なんです
桜に笹百合桜草花海棠にスイートピー
昼咲月見草そして合歓の木秋桜

アリさんありがとう
でもこんなところに寄り道していいの
あなたを紅花姫とお呼びしていいですか
アリさん私は姫イチゴなんですけどね
いやいや紅花姫

働き者のアリの中にも怠け者はいるのです
私は落ちこぼれですがなんとか生きてます
そんな私はお花さんに慰められているのです
お花さんはみんな美しいのですが
中でもピンクのお花さんを見るとドキドキします

私たちは花を咲かせ枯れて実をつけ
その実が新しい芽を出しずっと命が続くよう
ただそれだけを願っているのです
そうですね枯れてもまた命の花を咲かせますね
命が美しいのですね


  まぐまぐ!「花を歌うかな」'08/11/20 No.1262

藤川一郎
京都市北区紫竹北大門町37 葵荘17号
075-493-4676

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