高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【243】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化・・・その他いろいろ作品化できればなんでも
なんて途方もない夢を観ています

高山の作品から
随筆「
天空の城ラピュタ』と『紅の豚』 宮崎 駿 雑感

2017/02/06 

宮崎駿監督は非常に好きですね。高校生の頃に、『風の谷のナウシカ』をビデオで見て,ショックを受けました。


そのくらい、ある種「革新的」映画でした。しかし、既に高校生になってた為に、年の離れた妹に無理矢理見せました。

何故かは高校生の僕が見るより、まだ子供の妹が見た方が良いと思ったんですが、妹は無理矢理見せられたせいか、それともそういうのに興味がなかったのか、特にはまらなかったです。


兄弟が三人居ますが、文系は完全に僕だけですね。


役に立たない兄は、文系を気取るけどそれほど文系ではないです。


宮崎さんの映画はその後も見続けてます。


後から知るんですが、『ルパン三世カリオストロの城』の監督で、『未来少年コナン』の監督って驚きましたね。


両方とも非常に好きです。

未来少年コナンは子供の時に夢中になりましたし、ビデオでも見ましたね。

『カリオストロの城』は、テレビで子供の頃に見て凄い好きでした。


後に何度も見直してますよ。


絵コンテを買った位好きです。


宮崎さんの映画は、当時『もののけ姫』までは追いかけてて、
『もののけ姫』は良かったけど、全面的に自然保護とかが出過ぎてるなと若い僕は思って離れました。


しかし、『千と千尋の神隠し』を当時付き合ってた女の子に言われて仕方なく見に行ったら、おー!凄いな、でもう一度戻りましたね。

行く前は、付き合ってたと言っても身体の関係がまだ無くて、不埒な気持ちで行ったんですよ。


それが、出る時には女の子より感動してました。


三十代を越えてましたが、良かったなあでした。


その後の宮崎アニメもジブリも、少くとも三回は見てます。「ナウシカ」や初期の作品は百回は見てますね。

それならDVD買えよってなるかも知れないけど、買ってしまって飽きるのは嫌なので借りますね。

今回は宮崎さんの初期の作品で、『天空の城ラピュタ』と『紅の豚』を取り上げます。

何故かは自分自身が好きなのと、宮崎さんの少年へのメッセージが『天空の城ラピュタ』からは感じますし、『紅の豚』は、ある種宮崎さんの分身的に思えるからです。

「ラピュタ」が少年へのメッセージなら、『紅の豚』は大人になっても子供心をって思えます。


熱狂的ファンが多いから、あくまでも私的な観点からといちいち調べずに書きます。


『天空の城ラピュタ』は、『風の谷のナウシカ』の後で、興行的にはそれほどではなかったようですが、後々観られてますね。


「ナウシカ」のようなメッセージ性は少く、娯楽に徹してますね。


宮崎さんの『未来少年コナン』にも通じる世界ですね。


宮崎さんはミリタリーオタクってのですかね。古い飛行機や戦車とか好きですね。

そういう絵本も出てますね。


しかし、思想的には左翼的です。


左翼的と言うより、当たり前の事を当たり前に主張してると、僕は思います。

ネトウヨの中には宮崎さんを批判する人もいますが、ネトウヨはとにかく敵を見つけたくて仕方ないって感じますよ。


宮崎さんの主張は、自然を大事でしょう。


単純に言えばですよ。


僕は仕事がトンネル工事なので、山の神様をわりと信じてます。


自然を破壊すればそれなりの代償を払おうでしょうし、僕らのように工事する人間は、山に対して畏敬の念を持ちながらします。


そういう儀式が沢山有りますし、トンネルは特殊なものが沢山有りますが、やはりそれは自然を破壊するんだからきちんと敬意を持とうから始まってますね。


漁師には漁師の儀式があるでしょうし、農業には農業の儀式があるでしょう。

そういう物を疎かにしないと最近は思います。

宮崎さんの作品は古くからの伝承って多いですし、自然を大事にが一番出てるのは『もののけ姫』かもですね。


あくまでも単純に言ってますが、思想を映画から嗅ぎ取らなくても良いと思うけど、宮崎さんの言うのは当たり前の事を当たり前に言ってるんだなです。


だから『風立ちぬ』を作った時に、零戦を美化するものではない、と強く言ってますね。


しかし、宮崎さんの作品は少年の夢の一つ、空を飛ぶことって沢山出ますね。


「ラピュタ」でもドーラ率いる海賊の空を飛ぶシーンから、沢山の空を飛ぶシーンが出ます。


「ラピュタ」のストーリーは皆さん知ってるだろうから書かないけど、シータがムスカに天空の城が何故滅びたかを言う所は好きですね。

結局人間は、地について田畑を耕し生きて行かないといけないみたいに言いますね。


正確な台詞は忘れてますがね。


少年パズーが、シータを守る事によって成長する娯楽作品ですね。


宮崎さんの作品は、大人に向けてより子供達に向けて描かれてて、それが結果的に大人にも通用するようになってると思います。


必ず最後は、「おわり」と平仮名で出る辺りも拘ってるのかなと思います。

これは、『ルパン三世カリオストロの城』から『未来少年コナン』までの、一種の総決算的な感じもします。


出てくる飛行船やパズーの動きなどからそう思いますね。


四十代後半の僕が見ても良いですね。


宮崎さんの思想云々はほとんど無くて、少年の夢の映画です。


この頃のジブリは巨大化してなくて、特に好きですね。


巨大化してから嫌いになったとかないけど、何と言うか素朴さが薄れたかなと思います。

今見ても技術的に落ちるとは思わないけど、段々とジブリ或いは宮崎駿ブランドが巨大化していくうちに、話しが大きくなりすぎたかなと思います。


興業を成功させなくてはならないって感じが、ひしひし伝わる感じになったかなです。


それでも好きですけどね。

『天空の城ラピュタ』は、少年の夢を宮崎さんが丁寧に描いた傑作だと思いますね。

一方『紅の豚』は、これは最初は映画館で観ましたが、大人の夢を子供に向けて描いてる感じです。


『紅の豚』の主人公ポルコは、宮崎さんの分身のようにも感じますね。


公開当時のインタビューでは、あんなの作ってしまってとか言ってたけどね。

何せ、主人公が豚になってしまった飛行機乗りで賞金稼ぎですからね。


これまでの「ナウシカ」、「ラピュタ」、「トトロ」、『魔女の宅急便』と子供を意識してたのに、主人公がこれって異色でしたね。


時代は第一大戦時のイタリアでしょうね。


僕は、これは宮崎さん個人的には凄い好きなのでは、と勝手に思います。

一種の大人の童話有りますね。

それでもギリギリの線というか、上手く子供も観られるように作ってますね。

その辺りやはり上手いなと思います。

宮崎さんのミリタリー好きがとても出てますね。


しかし、この豚になってしまった賞金稼ぎは、戦争なんて嫌いなんですね。


国家なんて物は豚には関係ないよです。


この辺りも宮崎さんらしさと言うか、宮崎さんのある種のアナーキーさが出たのかなと思います。


しかし、映画はとても楽しめるように出来てます。


観た時は良いな、でしたが今は深い、なです。


ヒロインに大人の女性ジーナを配しながら、もう一人若い飛行機の若き女性設計士フィオを持ってくる辺りも、バランス感覚に優れてますね。

それと、裏に学生運動の敗北感と言うかそういうのを感じます。

敗北感と言うか、仲間の戦闘機乗りはどんどん死んでて、良い人間は早く死ぬんだ的な台詞があるし、ラストの加藤登紀子の歌からもそういうのを感じます。

敗北感と言うか宮崎さんは確か学習院出てますが東映の動画労働組合の書記長やってますね。


その時の感じが出てるのかも知れないですね。

だいたいこの人を左翼のじじい等と言う人はそれを出しますね。


まあそれは置いても、ラストの加藤登紀子が歌う時には昔の話をはとても良い曲です。


これは完全に大人向けの曲ですね。


大人も観られる珍しいタイプにしてます。


ここでもやはり、飛ぶことや飛ぶシーンがふんだんに出ます。


宮崎さんの飛ぶシーンは殺伐としてなくて、何処か戦闘機乗り同士の戦いさえも夢が有りますね。


個人的に飛ぶシーンへの拘りって強いと思います。


それとこの人の辛辣な物言いは、大ヒットを続ける前からですね。


「ナウシカ」の頃かそのあと位に、何かでインタビュー読んだらえ!?こんなにはっきり物を言うんだと驚きました。

『ルパン三世かリオストロの城』から『風の谷のナウシカ』まで約六年位かな、何処に企画を持っていってもダメだった時期が有るようですね。


『ルパン三世かリオストロの城』は今でこそ名作と言われてるけど、公開された時は七十年代の終わりで、『宇宙戦艦ヤマト』とか流行ってた頃でヒットしてないんですね。

後に評価されますが、当時は相当苦しかったようですね。

流行りでなかったんですよね。


インタビューなんかを読むと非常に厳しいしニヒリズムのような物を感じます。


手塚治のアニメーションに対する姿勢は、こき下ろしてましたからね。


それほどビッグになる前ですよ。

漫画の神様と言われる手塚治を堂々とこき下ろしてたのは、宮崎さんくらいでしょう。


手塚治の漫画は評価しても、アニメーションに手を出して引っ掻き回した的に言ってましたね。


この辺りは自分自身の記憶で書いてます。


というよりはほとんど記憶ですよ。ヴィキペデアは便利ですが、あれもファンが書いたのですからね。

全てあれで当たってるとは思いませんから。

なるべく使わないです。


こういうのを書く時はね。


全く知らない事の概要を知るのには良いけど、知ってる事の場合は邪魔になる時も有りますね。


ネットの時代ですから使う人多いでしょうが、あれを全てだと思ってはいけないですよ。


あれはあくまで概要です、し素人が書いた物です。
 
 
情報は、基本は自分自身が知ってるならそこから取り出す。多少の間違いは恐れないです。


使い方次第なんですよね。


若い人は直ぐあれで調べて分かったように言うけど、詳しい人や当時の雑感は個人個人違うんですよね。

使う人に良心が有ると思いますし、概要を掴むだけなら良いんですよね。

自分自身はこういうのではほとんど使わないってだけですね。

小説もそうなんですが、情熱だと自分自身思います。


上手さより熱量ですね。

技巧にばかり走りすぎると言うか、自分自身技巧がないからでしょうね。


宮崎さんに戻るけど相当辛辣な発言します。


何故かは、自分自身が苦労して作り上げてきてるからでしょう。


自分自身の作品にも厳しいし、ジブリの作品にも厳しいですよ。


テレビで宮崎さんの特集を何年か前にやってたけど、まあ厳しいですよ。


息子の宮崎吾朗の『ゲド戦記』を見て、ひたすらあれじゃ駄目だでしたね。


『ゲド戦記』は、SF作家のルグィンのファンタジーで、宮崎さん自身が好きでやっと版権を取って息子の吾郎さんに他から推薦されて渋々やらせてますが、吾郎さんもろに宮崎駿の劣化コピーになってる。


後に『コクリコ坂』は良かったけど、『ゲド戦記』は評価低いですね。


僕も二度観たけど、これは苦しいなです。


それをテレビの中で宮崎さんはダメ出ししてます。


興行に影響有るとか関係ないんでしょうね。

ダメなのはダメなんでしょう。


それだけ自分自身はクオリティを保って、常に新しい物にチャレンジしてきたって自負でしょうね。


だけどもう一方でアニメーション作家が、こんなに厳しい事を言うんだとショックですよ。

でも良く聞くと、全うな事を言ってるだけなんですね。

今の時代は、全うな事を言うのさえ苦しい時代ですからね。


ちなみに甥っ子が小さい時に泊まりに来たら、必ず二人で観るための映画を選んだんですよね。


一本は必ず二人で観るんですよ。

残りは、僕が仕事に行ってたり家に持って帰る為に選びますがね。


その中で『天空の城ラピュタ』はうけなかったです。

おいちゃんと沢山観たけど、あれが一番苦手だったと言われてショックでした。


甥っ子はディズニー好きですからね。

『天空の城ラピュタ』と、『紅の豚』の感想雑感を書こうとしたらとんでもない事になりました。


そのくらい思い入れが強いと思って下さい。
 
それと、『天空の城ラピュタ』と『紅の豚』二作を取り上げたのは無理があったかもですが、熱量だけ感じてくれたら良いです。

宮崎さんは監督引退を言ってたけど、最近撤回されましたね。


七十代半ばで大丈夫かと思いますが、是非作って欲しいです。


宮崎さんの思想はどうでも良いんですよ。楽しんで宮崎映画を観て下さい。

そして、同時代にこういう監督が居るって幸せを噛みしめましょう。


おわり

高山の作品紹介
次回は
随筆「『風立ちぬ』 雑感」

「ガーターベルトの女」~映画化のために

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