高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【150】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化・・・その他いろいろ作品化できればなんでも
なんて途方もない夢を観ています

2019.9.21~高山とトンネル工事現場の近況:希望

夜の9時半 これが3本目の日記になります
これを書いてもう1本日記を書けば 今日も目標達成できるかと
できればここで2千字が目標 だけどそれが難しいんだよね
ということで頑張って書くことにしましょう
頑張ることかなって思うけどね 私流に言えば すべてを愉しむ
だから頑張ることだって愉しむ この先には目標達成があるからね
愉しみなわけ なんでも愉しむ 嫌なこともね
嫌なことは嫌なんだけど 嫌とは思わないで これだっていいことにつながるんだと思う 言い聞かせる 思い込む
有名な言葉に「人間万事塞翁が馬」という話もあるからね
例えば足を折ったとしても それが後になっていい結果をもたらすこともある 「人間万事塞翁が馬」の話のように実際はうまくいかないことばかりだろうが 一つの考え方だよね
前向きに考える 楽観的にとらえる そう言い換えられるかも
それが出来ればいいんだけど 人間だから党是後こむこともあるわけで 嫌なことが起きればグチも言いたくなる 
落ち込むことあるし くよくよする時もある 人間だから
出来れば 何があっても屁のカッパみたいになれたらいいけどね
年取ったらもう先がないから 何が起きてもしゃあないで済ますことが多いけど 若いときはそうはいかない
若いときは失敗も経験のうち その経験を積むことによって
図太くもなるんだろうね 世の中うまくいくことばかりじゃない
上手くいかないことがむしろ多い 嫌なことも多い
時には屈辱的なこともある しかしそれも経験として力に変えていくことだよね バネにして乗り越えていく気概 すべてを経験に
なんでこんなこと書いているかというと 高山の電話を聞いて
若い子は 特に女性のA子やSの友達のC子 そしておそらく高山のもとで働くことになるだろうA子の極真の後輩 彼らはこれから先 大変なことの連続だと思うからね 女性だからというハンデもある それを乗り越えて欲しいと思った 五年後十年後の彼女たちの成長した姿を 高山のエッセイや小説で読むことが出来ればと思うね 今起きていること 彼女らが体験していくこと それはすべてドラマだからね 誰も経験したことのないドラマ 自分たちがトンネル工事現場で体験することは 自分たちしか経験していないこと 自分たちが切り開いていく事ばかりだからね 自分たちの前に道はない 自分たちの後ろに道はできる そんな市があったような気がするけどね
彼女たちは歴史を作っているんだね 新しい女性の トンネル現場で働く女性抗夫としてのね
ほぼ確実になっ若い女性の入社 これで女性は3人となる
高山が考えている構想では 女性4人を育て核をつくる
その上で若い女性をまた育てて行くという
女性二人でもすごいと思うが さらにその先を考えているのだね
3人目は確実だし その子は若いから期待できるという その子が今後どうなるかは未定だが 3人そろえば4人の核になる集団ができる可能性が広がる これは業界でいやでも話題になるだろう
ならなければおかしい 全国的にも先進的改革となろう
高山のワンマン体制だったのが 数人の抗夫を社員に登用し集団的指導体制に移行した まだ過渡期だが高山の仕事が少し楽になれば 創作の方に力も入るだろう エッセイが多いが トンネル現場の群像劇が作品になればと思う
それではまた お疲れお疲れ

高山の作品紹介
次回は「翁長知事の死と安倍晋三」
を紹介します

オウム真理教死刑執行についての雑感

2018/07/07 
先に言いますが、正直腹立ちが強くて何時も以上に文章が荒れるかもです。

それと、決してオウム真理教を良いもの等と思ってないし、被害者には同情とご冥福祈ります。

昨日、オウム関係の人が一日に七人も死刑になった。

平成の間にやっておくべきとの話しが出てるし、マスコミは公開処刑のように報道する。

おかしくないか?です。

オウムがやった事は駄目です。

しかし、人が人を裁くって慎重であるべきです。

死刑については、僕は反対です。

そう言うと、自分自身の身内がやられたらどうか?言われますが、身内がやられた事が無いから何とも言えないです。

身内がやられたらは、一種の詭弁だとも思いますね。

平成のうちにやっておくってのも、おかしくないか?です。

その日の汚れは、その日のうちにって問題ですか?

オウム事件の頃は、僕は二十代で仕事ばかりしてましたね。

仕事して女の子と遊んでです。

それでも、次々に出る事件の異様さに驚きましたね。

この辺りから、犯罪と言うのが妙な方向に行き始めたかなと思います。

それに、麻原の周りには学歴的に高い人が集まっます。

何故そう言う人が麻原に騙されたり洗脳されたかは、学歴的には高いけど世間知らずだったのではと思うのと、何かしらに頼りたかったではです。

村上春樹も指摘してましたが、この世代の特徴として、子供の頃にオカルトブームが有ったのも大きいと思いますね。

最も影響したのが大予言でしょう。

五島勉の大予言ですね。

『ノストラダムスの大予言』等と言って、1970年代に大ブームを起こしますね。

それに、関連本も沢山出たと思います。

僕も何冊か、兄が読んでて読みましたね。

それにテレビなどで盛んにやってたから、1999年には地球は終わるんだなと刷り込まれましたよ。

それでも、僕はまだ子供でしたから刷り込みも酷く無かったです。

いや、僕と同世代か下の世代も影響受けてますね。

この辺り全てを、オカルトブームでは片付けられないけど、それが影響したのは、有ると思います。

当時は、UFOからネッシー、こういうのが非常に流行りましたね。

何も頼る物が無い人が、麻原の荒唐無稽とも言える終末論に頼ってしまったのは、こうした子供の頃の刷り込みも大きく影響してるのではないでしょうか。

それに、インテリと言われてる人達も何処かしら世間知らずで、そういうのに乗ってしまったと思いますね。

五島勉を再評価する意見も分からなくは無いですが、当時子供でもあれだけの量のシリーズが出て売れてたのは、驚きと一種の恐怖でしたね。
五島を非難してなくて、そういう物が信じられてしまい、売れた時代って事です。

それから、地下鉄サリン事件が起きたのが1995年です。

この時期もバブルが弾けて、人々が不安になってた時なのでは思います。

その前から色々言われてて、とうとうやってしまったって感じでしたね。

それと、同時に日本でこういうテロが行われたのに、恐怖と驚きを感じました。

これによって死者も出るし、数千人の人間が被害に遭ってます。

今でも、それによって苦しんでる人が居ます。

そういうテロ行為を許してはいけないです。

そして、これで被害に遭われた人には、冥福と少しでも回復をと思います。

遡って1970年代ってのは、子供心でも何かを失った時代なのかなとも思います。

高度成長からオイルショックが起こって、人が何かしらに頼ろうとしたり、何かしら非科学的な物に夢中になったりです。

六十年代代とは違う雰囲気があったように思いますね。

アメリカのベトナム戦争からの撤退とかね。

子供心に、殺伐とした物を多少感じましたね。

だからか、オカルト的な物が流行ったのかも知れないですね。

口裂け女が流行ったのも、この時期ですよね。

アメリカの映画は、ニューシネマとが台頭して来てますし、人々が不安で何処かしら暗かったように思います。

ニューシネマには名作が多いですがね。

しかし、ニューシネマには、かつての単純な明るいアメリカは無いので、時代が映ってますね。

これは、その時代に本当に成人してないと分からないでしょう。

だから、僕は憶測で書いてるけど、オウムやその信者に影響を与えたのは間違いないと思いますよ。

それに、僕は1968年生まれですから1980年代との対比で、この時代を捉えてしまいます。

八十年代は、底抜けに明るい時代に一気に変わります。

日本も再び経済成長を迎えて、バブルまで突き進みます。

健康志向が高まって、明るい人間は良いけど暗い人間は駄目的な反動が有りましたね。

時代とリンクさせてしまうと簡単ではないですが、そういう側面もあったのではと言うことです。

しかし、オウムの事件を起こした連中は、世間に馴染めなかったのではと勝手に思います。

そこに麻原のような一種のカリスマが出てきて、それにひかれてしまったのかな?です。

麻原を決して誉めて無いけど、そういう素質はあったのではと思いますね。

迷ったり才能があったり、勉強が出来ても社会からはつま弾きにされてる人には魅力的だったのだろうと推測します。

一種の、ダークヒーローだったのかも知れないですね。

そうして悲劇が起こります。

悲劇が何故起こったか、ほとんど分からずに死刑ですよ。

それと今回の死刑は、マスコミにリークされてたのではです。

普通は、死刑が行われましたと後で言うのを、先に分かってしまってたのではです。

この辺りに非常に疑問を感じるし、不快感があります。

リークされてても、自粛しなかった局もあるようですね。

時間的に明らかに、法務省からマスコミに死刑が流れてるのではと思いました。

公開処刑ですよ。

狂ってますね。

人が人を裁くって非常に慎重にすべきなのに、オウムだから良いって訳ではないですよ。

例えば、僕の最も嫌いのはテロもですが、子供への犯罪です。

弱い子供を連れ去り殺すってのですが、これもやはり単純に気違いだからとTwitterなどで決めつける人が居ますが、こういう時は特に文字にする言葉は選ぶべきですね。

言葉は、特に文字にする時には非常に慎重に選ぶべきです。

何故かは、直に会って話したり電話で話すのは、この人に悪意が有るのか無いのか分かりますが、文字にすると思わぬ人を傷つけますからね。

そこで、上手く絵文字や顔文字を使いますが、それでも真意は伝わりにくいですよ。

言葉は、使い方によっては非常に恐ろしい物になるって事ですね。

それと、平成のうちに行いたい等は、天皇陛下の退位の問題もあるようですが、都合が悪くなると天皇を出すけど、平成天皇が退位を望んだのは自分自身だけで無くて、今後の事も考えてなのにそれは、蹴っておいて都合が悪くなると天皇陛下ですね。

平成天皇も迷惑ではと思いますよ。

天皇性が良い悪いは、僕は微妙ですね。

しかし、本当に開かれた皇室にすべきですし、このところの昭和天皇を良い印象にしようと言うような動きには疑問ですね。

オウムの死刑と安倍政権を短絡的に結びつけたく無いけど、これが安倍政権のやり方ですよ。

中には、内閣支持率が下がってた時にやらないで、上がってる今やるのかと言う馬鹿がいましたが、政権にとってこれはプラスでもマイナスでも有りません。

どちらかと言えば、マイナスだと思いますよ。

だから、政権の支持率が上がってる時にやるんですよ。

最終的決定は、安倍総理でしよう。

他の色々を追求されてる、良い目眩ましですよ。

この政権は、こうして目眩ましだけは長けてますよ。

法務省からマスコミに死刑が流れてるなら、誰が印象操作してるか?です。

政府でしょう。もしも、ワールドカップで日本が勝ってたら、遅れただろうとも言われてますね。

しかし、同じ人間が長く政権に居て、これだけどんどん勝手に進めてて腐って来てるって最悪ですね。

オウムの件もその一つなのかもと、思わざるおえないですよ。

何とか政権の力を弱くしないと、何でも決められて取り返しつかないですよ。

安倍支持者の中にもきちんとした人はいるでしょうが、僕には合いませんね。

それと、犯罪者は悪いんですよ。

しかし、単純に気違いだからとか言ったり、中には昼勤夜勤で働いてるとおかしくなる等と言う馬鹿もいますね。

犯罪者は悪いんですが、こういう時代に何かしらの事で、自分自身が犯罪者側に成りうるって事も考えるべきですよ。

時代のせいとか言いたく無いけど、このところの異常な状態は気付いてる人は気付いてるけど、気付いてない人も沢山居ますからね。

日本人は、僕が若い頃に思ってた国から明らかな変質をしてきてます。

僕から言えるのは、ネットで書きながらもネットを信じ過ぎるなと、リアルを当たれです。

セックスをするのにリアルをしなくて、AVばかり見てあれがリアルだと思うなです。

セックスを出すのは、セックスって最も人間らしい行為の一つだからです。

それと、情報をテレビからばかり取るなです。

ネットからもテレビからも取りすぎないです。

僕は、仕事場の新聞がそれぞれ違うから、なるべく仕事場で隅々読みます。

仕事場にはわざと朝日、毎日、読売を仕事場ごとに分けて取らせてますから比べますね。

それと本を読んでますね。

今回の地下鉄サリン事件に関して、村上春樹のファンである僕から勧めるのは、『アンダーグラウンド』と『約束された場所で』を読んで欲しいです。

『アンダーグラウンド』は、村上春樹が初めて社会とコミットメントした作品だと思うので特に読んで欲しいし、気に入ったら『約束された場所で』も読んで下さい。

主観的な作品て無くて、あくまでも客観的に捉えようとしてるインタビュー集です。

村上春樹の誠実ぶりも感じます。

しかし、昨日はうんざりしたと言うのが本音ですし、不快です。

言葉についても、自分自身考えたいですね。

自分自身、偉くもないしデリカシーが無いですから、特に考えたいですね。

大体良く思うのが、自分自身を馬鹿じゃないとか言ってる人ほど馬鹿ですよ。

僕は、一介のトンネル屋です。

頭も良くは有りませんが、必死に考えますし間違えてたら考えを修正してます。

皆さんも考えましょう。

おわり

このnoteの目的
無名の作家高山の創作活動を支援すること
そして 彼のエッセイ「ガーターベルトの女」を原作にして作品化すること
あなたが魅力的なMという女性のとりこになりますように

「ガーターベルトの女 外伝」(フィクション編) 1

2017/08/22
それは夏の事だった。

その日は特に暑かった。

Mこと、美樹との再会は偶然だった。

美樹と最後に会ったのが、彼女が確か二十八歳で僕が三十歳だったから、約二十年振りの再会だった。


僕の街のコンビニでコーヒーと煙草を買って出ようとしていると、女性に声を掛けられた。


僕は、その瞬間に美樹だと思った。

声で分かったからだ。

あの特徴のある、美しく可愛い声でだ。


振り返ると美樹が立っていた。

OL風の紺のスーツにスカートだった。

僕は四十九才、美樹は四十七才になってるはずだと思ったが。見た目は確かに若い頃と少し変わっていたが、円熟した中に昔の彼女が居るように見えた。

三十代半ばと言っても充分通用する美貌とスタイルを保っているのに驚きを覚え、見直した位だった。

美樹は笑いながら近付くと軽く蹴ってきて、変わらないね相変わらず前から見ると変な顔だねと、クスクス笑いながら今度は、パンチを思い切り僕のお腹に入れてくる。

あー!やっぱり少し緩んでるなあと笑った。

僕は、今何処に居るのかと聞くと生命保険会社と短く答えた。

気になっていた、結婚して子供が出来たと聞いたけどおめでとうねと言うと、彼女は笑った。

結婚はしたけど、子供は居ないし三年で別れたよと言いながら、またパンチを思い切り入れて来たので、避けながらわざと近づいて持ち上げた。

そして僕は、昔はありがとうと言った。

その瞬間、頭がぐるぐる回るような感じになった。

気がつくとかつての美樹の店だった。

美樹はOLスーツのまま歳を重ねていたが、昔より美しく見えた。


カウンターの中に入ってたが、軽く飛んでカウンターから出てきた。


ガーターベルトをしてたが、チラっとしか見えなかった。

前より上手くなったでしょうと笑うと、冷蔵庫からビールを三本出して栓を開けた。


僕にそれを渡すと、僕の横の席にそれを置いて言った。


生きてるよ。あの人は私達の中でね、と言うとクスクス笑った。


僕はおかしいかと聞くと、そうじゃなくて貴方や私が笑ってないとねとだけ言って、乾杯と言うとビールをラッパ飲みした。


そして半分ほど飲むとへへへと笑って、かなり飲めるようになったよといたずらっぽい顔で言う。

僕は煙草に火をつけ、もう一本出すとそっちにもつけてビールの前の灰皿に置きながら、ラッキーストライクだけど悪いなと言った。

美樹は僕から煙草を取ると吸ったが、やっぱり不味いねと笑った。 

しばらく沈黙が続いたと思ったら、美樹が僕の腕を触っていた。


四十九にしては相変わらず凄いね、と言うと抱きついて来た。 


そして、上に乗るとキスをして腰を動かし始めた。

昔に比べて更に技巧的で上手かった。
 
愛情も感じたが、奴が見てると言うと見てるからするんでしょう、と言われた。

あの人は喜ぶよ、歳を取っても相変わらずだと思うよ。

僕はあっという間に射精した。


その瞬間、コンビニの前に戻っていた。


美樹が僕を蹴ると、今の夢だと思うと笑った。

綺麗な歯が見えた。


美樹は僕のライトバンに勝手に乗ると、私の車はここに置いておくと言って早く出せ!!と笑った。


夕暮れが近づいていて道は混んでいたが、ラジオを付けると懐かしの九十年代ポップスと言うのをやっていた。

美樹は懐かしとかやだねと言うと、窓を開けてラジオをボリュームを最大にした。

高速ではないが三車線の広い長い道を走った。

昔に戻ったと言うより、今の美樹も昔の美樹も同じだなと思わず笑いが漏れそうになる。

そう思ってると、強引な形で黒のセダンが僕のライトバンを抜いた。


見ると若いカップルのようだったが、男はあばたが目立ち女は金髪で太っていた。

美樹は僕に向かって、抜き返しなさいよと怒ったように言った。
 

僕の中で何かに火がついた。


カチッと音が聞こえたような気がした。


僕はミッションのライトバンを加速させて黒のセダンを抜いた。

相手は驚いた顔をしたようだが、再び強引な形で抜こうとしてきた。


(そんなものか!!)


頭の中で、死んだあいつの声がはっきり聞こえた。

僕は、抜きかえそうとする車に軽くライトバンを当てた。


美樹はクスクス笑いながら、もっとやれ!!と叫ぶ。

相変わらずクレージーだな、と笑いが出た。

相手の黒のセダンはまさか当てられるとは思ってなかったようで、後ろに下がってピタリと付けてきた。

美樹は、今あの人の声が聞こえたよね。それなら徹底的にだね、と楽しそうに言う。

美樹にもあいつの声が聞こえたようだった。


僕たちは三人だと思うと嬉しくなってきた。

僕は大きな駐車場のあるコンビニに、相手の黒のセダンを誘導するように入った。

美樹が先に降りて、若い男が降りようとしてる所を思い切り蹴った。

若い男はまさか女から蹴られると思ってなかったようで、車の中に座り込むように戻った。


僕は煙草に火をつけながら、にやけながら近づいた。

金髪の太った女は完全に驚いたようで、車から出ようともしない。


若い男は女が見てるせいか再び車から出ると美樹に向かって行こうとしたが、僕がその腕を捕まえて車に押し付けた。


そのまま腕をアームロックの形で極めた。


最初は抵抗したが、ギリギリと片腕を締めながら何発か腹に膝を入れると大人しくなった。


腕を折るのは難しいが関節を外すことは出来たから、このまま腕を壊すぞと脅すと若い男は泣きながら謝ってきた。

美樹がおじさんと、おばさん舐めるなよとおどけて言って、更に舐めるならその不細工な彼女のでも舐めてなさいと付け加えた。


僕は思わず笑いながらコンビニに行こうと言うと、自然に軽く手を繋いで二人でコンビニに入った。


かつてはこういう風に、自然に手を繋ぐって事はなかった気がする。


美樹はコンビニでオレンジジュースを買った。


僕は缶コーヒー二つとマルボロを買うと、二人で手を繋ないで車まで歩いた。

車に乗ると、マルボロの封を開けて火をつけて、ゆっくり吸った。

ラッキーストライクに比べたら雑味がある独特な感じを、久しぶりに味わう。

僕は、死んだあいつに心の中で久しぶりに吸うと苦味が有るなと話しかけたが、もう声は聞こえなかった。


車をゆっくり出すと美樹がホテルに向かってと言うので、戸惑いながらもラブホテルに向かった。

美樹はラブホテルに入ると、昔のような身体じゃないよと言いながらも堂々と僕の前で脱いだ。


確かに昔のような身体では無かったがそこには、成熟した物と努力のあとがあるように思えた。


ガーターベルトをつけたまま僕の服を脱がせると、うーん中年になってるとクスクス笑った。

美樹は僕のものを咥えた。


僕はシャワーも浴びてないからと、美樹から逃れようとしたが離さない。

笑いながら気にしないのと言う。


しばらくすると美樹の口の中で出してしまった。


僕の方も火がついて、美樹をベッドに倒すと舐めた。

懐かしい匂いのように感じた。


結局二度セックスをした。


美樹は、あの時してなかった分を取り戻した?と聞いてきた。


別れた後に、美樹の部屋に泊めて貰って誘われながらもしなかった時の事だった。

僕は、取り戻したってよりこれからじゃない、と答えると美樹は笑った。


広くない街だけど見つけられるかな。携帯の番号とか教えないからねと美樹は笑うと軽く腹を殴ってきた。

僕は見つけられるよ。


俺にはあいつも付いてるからと言い返した。 
 

美樹はにやりと笑う。

目尻にかつてはなかった皺があったがそれも魅力になっていた。


僕は美樹と会ったコンビニ周辺をなるべく通るようにしたがなかなか会えなかった。

夏が過ぎて秋になっても美樹を常に何処かで探していたが会えなかった。

ある時レンタルビデオ店に寄ると心の中で声がした。


(アルバチーノの映画)


それだけだったが僕はアルバチーノの映画の『カリートの道』のある場所に行った。


しばらくしてると行きなり肩に思い切りパンチが入った。


美樹が笑いながら立っていた。


ジーンズに上着を羽織っていたが、相変わらずお洒落だった。


『カリートの道』好きなの覚えてたと言うと軽くキスをして来る。 


僕は勿論と言うと美樹を抱き締めた。

美樹の髪の匂いに混じって、あいつの煙草の匂いがしたように思えた。


美樹はこれを三人で観ようと言った。

美樹もあいつを感じたようだった。


僕は、三人でなと笑うと美樹も笑った。

だけど、電話番号はまだ教えないからね。また彼が導いてくれるよといたずらっぽく笑う。


そして僕のお腹に何発もパンチを入れた。

その目に涙が光っていた。

その顔はとても美しく見えた。

おわり

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「ガーターベルトの女 外伝」(フィクション編) 1
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管理人 無名居士

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