高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【267】

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無名魂~高山のブログ
【随筆】原 節子〜私的雑感

高山の作品から
随筆「父の状態と雑感

2017/05/01

父の状態と思いを書きますね。

今のうちに書いておきたいですからね。


三日程前ですかね。夕ご飯を食べようと台所に行くと父が座ってて、凄い震えながら箸を持ってるんですよ。

まるで冬山に裸で入ってるような震え方で、尋常じゃなかったですね。


僕は、なるべく仕事が時間が空いてたら、夕食だけは皆で食べます。


仕事が空いてない時は、母に一応連絡します。

置いててくれるから助かります。


夕食だけは作っててくれますね。


相当な金額を家に入れてますから、当たり前とかでは無くて有難いですよ。

父はデイケアって言うのかな、老人が運動したりするのにたまに行ってるけど、ほとんど今は寝てます。


ラジオが好きだったのが、それも聴かなくなったからボケるだろうで、ラジオを何故聴かないのか?と聞くと、兄から貰ったラジオの電波が入りにくくなってるとの事です。


それで母に、ラジオは安いから買ってあげてよと言いました。


そしたら二千円程で買ってきて、今はそれを使ってます。


デイケアにも行ったり行かなかったりです。


正直、いつ大きく崩れてもおかしくないですね。

兄が、ラジオをあげてたのにとこないだブツブツ言ってました。


兄はアルコール中毒鬱で、父を非常に嫌ってます。


父も兄を嫌ってますね。


まあ、もう親子というより敵ですよ。


それを何とか隠しながら生きてる感じですが、兄は父にもしもが起これば自分自身が一番困るって分かってないですよ。


父の年金、僕の収入、母のアルバイトで借金が多いうちは何とかやれてる。


父に何か起これば、僕はお金で解決出来る事はなるべくして、あとは兄との縁を切りますね。


そのくらい兄は家族に迷惑かけてるからね。


父の状態に戻しますが、凄い震えながら箸を持って食べようとしてるからこれはおかしいです。


母に聞くと、昼もまともじゃなかったそうです。


前にも熱を出して、そういう状態があったから病院に行こうです。


僕は夕食食べたら仕事の打ち合わせがあって、出掛けないと行けなかったんです。


帰ると母が病院を嫌がったと言いました。


大抵病気を嫌がるんですよ。


それでも不味いだろうで、熱があるようでしたから風邪薬飲ませたら、粉で飲まないと言ったらしいです。


それなら僕の錠剤の風邪薬が有るからと、無理に飲ませました。


少しは良くなってたけど、何度も僕にありがとうありがとうを繰り返す父を見てたら、涙が出ましたね。

会社を倒産させて全てを出し尽くすどころか、数々の借金を残した人だけど必死に働いた人です。


十年程前に脳内出血やるまでは、小さな現場に時々作業員として行ってましたからね。


何と言うか、寂しさと切なさが混じりましたね。

自業自得とは言え、部屋にはラジオしか無くて着るものも最低限ですよ。


かつては高級車に乗ってスーツを何着も持ってて、大きな家も建てたのにね。


ありがとうありがとうって顔を見てると、病人の顔で片目が腫れてるような顔でした。


自分の部屋に戻ると少し泣きましたね。

父が徐々に壊れて行くのを見るのは辛いです。


母の肩を揉みながらそれを言うと、お前が一番お父さんの味方をすると言われました。

まあ、確かに似てますしなんだかんだ言っても親ですからね。

昨日の夕方、自分の部屋で仕事の電話をしてたら、隣の部屋からガタガタと聞こえて来ました。


父の部屋が隣ですからね。


電話を切って行くと、夕食の為に起きようとしたら倒れたらしいんです。


手を持って起こしたんですが、非常に軽いんですよ。


夕食に行くためにほんの少しを歩くのも難しいようで、僕の首に必死に捕まるですね。


オムツしてるから大便の臭いも微かにします。

腕の力は有るから僕の首に必死にしがみつくけど、こんなので台所まで行ってもまともに帰りも帰れないよです。


ほんの数メートルも弱ってて歩けないから、それなら風邪ひいてた時のように母に夕食運んで貰ってよ、です。


またベッドに戻したんですが、多分四十五キロ位でしようね。


軽いのに驚きますね。

それで思い出したのが、広島に会社倒産後にいた頃、喫茶店で血を吐いて倒れたと連絡が来ました。


胃潰瘍のようなのをやってるんですよ。


病院に行くと、もう大丈夫のようで帰ろうとしたらふらついたか何かで、同じように僕の首にしがみついたんですよ。


その時も、あー!親父は随分痩せたんだなと思いましたね。


会社全盛期の頃は、身長一メートル六五センチ位で六七キロ位は有りました。


会社が段々苦しくなるに連れて痩せましたね。


広島の頃は血を吐いてもまだまだこの人大丈夫だろうって有りましたが、今はいつどうなるか分かりません。


多分、今なるべく自分自身に出来る事をしておかないと後で後悔するな、です。


憎んだ事もあったし今でもワガママ言うと、あー!ってなりますよ。


しかし、僕をそういう風に思わせるのは、一つは兄が余りに父に冷たいのも有りますね。


倒れたら兄の部屋にも聞こえるはずだし、前には兄の部屋の前で倒れたのに兄は起きてたのに無視したらしいんです。


兄がそこまで嫌うなら、僕は息子としてやはり親に対して少しでも優しくと思います。


当たり前なんだけど、男親で散々金銭面で僕に迷惑かけてるから、なかなか素直に優しい言葉は掛けられません。


照れますからね。


それでもなるべく話しかけたりしようと思います。

世の中不幸平ですよ。

公平なんて有りませんが、唯一有るのは皆歳を取るです。

広島で血を吐いた時の、僕にしがみついて来たときの腕の力をふと思い出しました。


もう十五年以上前ですが、あの頃はまだ良かったなあと思います。


オムツして必死にしがみつく父を哀れと言うかきちんと見届けたいですし、やはり良くしてくれた事も思い出します。


あちこちのトンネル現場で父に姿が似てると言われましたから、一番遺伝子的には似てるでしょうね。


この先どういう風になっていくか分からないけど、出来る限りはします。


しかし、自分自身も精神的な病が有るから無理をしない事と思います。


なんだかんだ言っても、父の背中を追いかけてるような気もするんですよね。


父の人を使う時の上手さは、完全に僕がそれを継いでますよ。


三十代で現場の所長とか班長出来たのは、腕より人を使う上手さでしたね。


腕は二流ですよ。


職人気質では有りませんからね。


それを、当時も今も古い人に言われますね。


人を使う上手さは親父に良く似てるな、です。


それと、父がバリバリの頃は作業員が単価交渉ってするんだけど、大きな現場だとヤクザ者とかそういうのも沢山居たらしいです。


そういう所に、まだ四十才くらいの父は一人で乗り込んで、周りに囲まれても一切妥協しなかったらしいです。


僕も普段はふざけてますが、やはりそこまでの事は無くても妙な右翼が絡んで来た時などは、ビビるとかないですよ。


仕事である地域になると、右翼が絡んで来て何人もと交渉しますが、一人で事務所に行った時に古い人から、お前は親父とか叔父さんに似てるなです。


そういう場面で特にビビらないです。


血筋でしようね。


三十代位から、何が来ても来いよと思います。


それより怖いのは、自分自身が持ってる精神的病ですね。


パニック障害や鬱です。

プライベートではそれが出ますね。後片付けられないとかね。


本とかあちこちの箱に入れてて探せないとか、貰った物を無くすとか多いですよ。

それが気になって探しだしたら止まらなくて、違う探し物が出てきたりします。


まるで井上陽水の歌のようです。


不潔にはしてないけど、まあ、片付けが下手ですね。

本など同じ本が三冊あったとか、普通に起こります。

それを気にし始めたら止まらなくて、映画とか夜観てても気になって駄目です。

仕事では全く出ないのは幸いです。


とにかく無理せず父を見守ろうと思います。

それと、現在の政権の動きを見てると、本当に苦しい人達は切り捨てる的に見えますね。


お金のある人は富んで、苦しい人は死ねとさえ思えますよ。


本来の豊かさとは何でしょうか?

基本的人権とは何かですよ。


北朝鮮問題にしても、何時までアメリカに振り回されるのかですし、例の復興大臣の辞任にしてもあれが、美しい国なのかです。

あれが、内閣の本音なのではと思いますよ。

弱い物をどうやって守るかでしょう。

軍事費や原発にお金を掛けなくて、国民の福祉やなんかにお金をかけろよ、と思います。


本当に苦しい人が沢山居るんですよ。

最後は自殺しろ、と言われてるようにさえ思います。

国会中継を観たり聞いたりしてたら議員の削減しろよとも思うし、僕にはまともな事を言ってるのは共産党と山本太郎だけのように聞こえますよ。


ちっとも美しい国ではないですよ。


例によって論理的に話しを組み立てられずすいません。

しかし、こないだ筒井康隆と百田尚樹は違う、をTwitterでリツイートしてくれた方々が右翼系で無かった事に感謝しますし、こういう物をブログに掲載してくれてる管理人さんにも感謝してます。

おわり

高山の作品紹介
次回は
随筆「忌野清志郎の伝えたかった事と僕の怒り」

「ガーターベルトの女」~映画化のために​

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