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「独裁者の国のメアリー」という話

「独裁者の国のメアリー」という話

独裁者の国の人たちは何をどう考えているのでしょうか。

民主主義とはどう違うのでしょうか。

平和を祈りつつ、少し考えてみましょう。

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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。

"という話"は、調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。

※本当はノワール作家です。

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日本人の思考にはかなり強い先入観があります

#不思議の国のアリス #メアリーの部屋

日本で暮らしていると、どうしても世界を色眼鏡で見てしまいがちです。

それをどうにか是正する人や支援する人がいるのですが、困っている当事者の思想や生き方が邪魔をするのはどの国もいっしょです。#blackjoke

多くの人が人権のあるふつうの生活を願っても、個人の思想や生き方を変えることはできません。また、そうした社会的に不利益な権利もまた守るのが人権です。

けっこう矛盾していますよね。これが人権です。

矛盾(むじゅん)――矛(ほこ)と盾(たて)

矛は今でいう槍(やり)ですね。人を傷つける武器です。一方の盾は守るのに使う防具です。

矛盾は『韓非子』という古書が由来です。

武器屋が、矛と盾を売っていました。
「この矛はどんな盾でも突き破ることができる。この盾はどんな槍でも防ぐことができる」
すると、ある人が言いました。
「その矛で盾を突いたらどうなるんだい?」
武器屋は答えることができませんでした。

『韓非子』

ちょっとした笑い話ですが、多くの教訓を含んでいます。

思想は武器の一種です。

誰しも最初の武器には思い入れがあり、それをずっと使い続けようとします。

けれど、新しい盾がでてきたら、それに合わせて矛を新調する必要があります。

イタチごっこなのですが、それが本質です。

たとえば、2022年のロシアのウクライナ侵攻では「当初ロシアの戦車にはウクライナの対戦車ミサイル(ジャベリン)が優勢」でした。#FGM-148 Javelin

けれど、それはロシアの戦術が無茶苦茶で、かつ、ウクライナの兵力が上回っただけのことです。

常に均衡(きんこう)状態――バランスがとれた状態にある訳ではありません。#中庸

思考はそうした矛盾を理解した上で、定義をもって一つ一つ判断していくしかありません。

それはとても面倒なことです。#悦楽

ですから、暴力によって解決する方法を選ぶことが多いのです。

ロバート・A・ハインラインは小説『宇宙の戦士』で「何事も暴力では解決しない」という女生徒の意見に対して〈歴史と道徳哲学〉先生が反論しています。

「暴力、むきだしの力は、歴史におけるほかのどの要素にくらべても、より多くの事件を解決しているのだ。この反対の意見は、それらの事件の最悪状態における希望的観測にしかすぎないのだ。この根本的事実を忘れた種族は、人命と自由という高価な代償を払わされてきたんだぞ」#宇宙の戦士

ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』(早川書房)

だからこそ、暴力を抑止するための力が必要なのです。この力には情報も含まれています。
※情報戦はスパイ合戦です。

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独裁政治と民主主義とはどう違うのでしょうか

前後して質問を答えます。

独裁政治は、民主主義に含まれます。共産主義も民主主義の一つです。

こう述べると、多くの人はびっくりするのですが、本当です。
※定義にもよります。

民主主義に対しているのは、神権政治です。

「神に選ばれた」君主(王様)が一人で統治します。

独裁政治と似ていますが、君主は「選挙で国民に選ばれていない」という点が民主主義とは異なります。逆にいえば、独裁者は「選挙で国民に選ばれている」ので広義には民主主義の一種と認められます。
※独裁政治では国民に自由はありませんから、狭い意味では民主主義に含まれません。

問題は、国民に選ばれた独裁者が戦争を始めてしまった経緯(過去)があることです。
#国家社会主義ドイツ労働者党

現在(2022年11月12日)もロシア連邦はウクライナに侵攻していますが、そのロシアがナチ的であり、かつてドイツが苦しめられたようにウクライナのパルチザンに翻弄されているのは滑稽です。#blackjoke

独裁者の国の人たちは何をどう考えているのでしょうか

ほとんどの人は、何も考えていません。

「考える」――「思考する」ことはとても高度な技術です。あるていどの知識がないと、考えることができないのです。

これが本当の不幸です。

COTEN RADIOの深井龍之介さんも言っていますが、教養があることで幸福に近づけます。@CotenFukai

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独裁者の国をどう考えたらいいのでしょうか

一つには、使用者と労働者に分けて考える方法です。こちらは、労働問題とかありますからややこしいです。

もう一つの方法として、管理者と実務者として考えてみましょう。

一例をあげると、私が二十歳のころ、10データを1つの箱にしまっていたのですが、作業スペースが足りないので、12データを1つの箱にしまうことにしました。

〈旧分類〉
1_1-10
2_11-20
3_21-30
4_31-40
5_41-50
6_51-60
7_61-70
8_71-80
9_81-90
10_91-100
11_101-110
12_111-120

〈新分類〉
1_1-12
2_13-24
3_25-36
4_37-48
5_49-60
6_61-72
7_73-84
8_85-96
9_97-108
10_109-120

12 / 10 = 0.833 ですから、16.7%も容量が少なくなりました。

20人いたスタッフ全員から「わかりにくい」と不満があったのですが、箱に番号のシールを貼れば「わかりやすい」ので「なれる」だろうという(私個人の)判断から、却下しました。

一週間後、進行が遅れるようになったので、結局元に戻しました。
(棚を購入する稟議が通りました。)

管理者としては、データがどの箱にあっても使うのは毎回1データです。けれど、実務者はすべてのデータを頻繁に更新するのですから、たまったものではありません。

私は管理していましたが別に独裁者ではありませんし、そもそも進捗が滞れば問題になるのはクライアントなので元に変更しました。

私の行動に敵対する社内の人も多かったのですが「どうぞ先に出世してくださいな」です。

無能な管理者は実務者の奴隷になってしまう可能性がありますからね。#blackjoke

独裁政治によって支配されている人は、過去に生きるやり方を選んでしまいがちです。

また、欧米の思想では現在にのみ生きています。

どれだけ物価が上がろうとも、各国の国内問題だけで済むことはありません。

問題は、どの世界の生き方であれ、短期的な目線や行動であるということです。

少なくとも百年二百年という歴史観をもつことが重要です。

人類は同じ失敗を何度も繰り返しています。

もう少し歴史から学べばいいのですが。

〈別分類〉
いろいろ方法はありますが、現在私が採用しているのは次の分類方法です。

〈新分類〉は十二進法でややこしいですが、〈旧分類〉も十進法で困ったことが起こります。

桁が100前後ですと頭で判断できますが、300を超えるといろいろ支障がでてきます。

そもそも生物としてのヒトは「三つ数える」が基本だったようです。その十倍が組織としての限界なのかもしれません。

ヒトは生物ですから群れますが、サルが群れるとしても一万十万といった軍勢にはなりません。#猿の惑星

全滅するほど世界戦争をするのは知性が高いと言えるのかはさておきます。

たとえば「311」は何番の箱に入っているでしょうか。〈旧分類〉で考えてみてください。

「111」は12番の箱に入っていますから、たぶん32番の箱かしら。

私はディスレクシアで数字の認識があまいので「数えたくない」です。

では、さっと分類するにはどうしたらいいでしょうか。

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