『朝起きたら石破さんになっていたJK』 春風亭いっ休

私、日本花子☆ 恋に恋する１５歳の高校１年生♡
私が入学した聖ポリティカル学園は、なんと男女比が９：１！ たくさんのイケメン高校生に囲まれて、恋に、勉強に、部活に、大忙し！
そんな日常がずーっと続くと思ってたんだけど、ある朝、目が覚めたら、私……

石破茂になってしまっていたの！

なんでこんなことになっちゃったのか分からないけれど……。とにかく国会議員として、国民のために奉仕しなくっちゃ！

って、いっけな〜い！ 遅刻遅刻〜！ 通常国会に遅刻なんてしたら、国会法第１２１条３項の規定に基づいて懲罰動議を提出されちゃう！

ドッシ〜ン！☆

きゃっ！

いった〜い！ どこ見てんのよ！

？？？「ああ、どてんしたなぁ。おめさんこそ、ぶつかってえわげらねぇ、はんかくせぁ人だ」

"ああ、びっくりしたなぁ。あなたこそ、ぶつかって謝らない、生意気な人だ"ですってー！？ 何なのアイツ、ムッカつく〜ヽ(≧Д≦)ノ
(注・主人公はなぜか秋田弁が理解できます。)

あっ、そんなことより早く登院しなきゃ！

衆議院議長「みんな静粛にー。今日はみんなに新人議員を紹介するぞ。入りなさい」

あーっ！ アイツはさっきの……！

菅義偉「はんずめますて。おい、秋田からござっしゃた、菅義偉ど申すます」

「(あの新人議員、なかなかイイ男じゃないか)」ﾋｿﾋｿ「(私の副大臣になってくれないものだろうか？)」ﾋｿﾋｿ「(ゆくゆくは総理の座も狙えるだろうな)」ﾋｿﾋｿ

む〜っ！ あんなヤツより先に私が総理大臣になってやるんだからっ！

ーーーあれから二十数年。私、日本花子改め石破茂は、男女比９：１という男社会の政界で、一生懸命活躍中！ って、え〜っ！？ 安倍総理が辞意表明！？ よ〜し、いよいよ総理の座を射止めちゃうんだから！
そんな中、周りのイケメン議員達が、みんな私のことを(性的な意味で)狙ってきて……って、みんなソッチの趣味なの〜！？

安倍晋三(内閣総理大臣)「石破君のことは好きだが、好意は抱いていない」

菅義偉(内閣官房長官)「俺がお前に惚れているだって？ その指摘は全く当たらないものと考えます」

岸田文雄(自民党政務調査会長)「存在感は薄いけど……陰ながら見守ってるよ……」

二階俊博(自民党幹事長)「俺をオトせるものならオトしてみな」

河野太郎(防衛大臣)「俺のツイッターよりおもしれーヤツ、いたんだな」

小泉進次郎(環境大臣)「あなたはとてもセクシーだ。だからこそ、あなたはとてもセクシーだ」

大島理森(衆議院議長)「賛成多数により、石破茂君を私の恋人に指名致します」

ドナルド･トランプ(アメリカ合衆国大統領)「いつでもお前ファーストだぜ」

吉村洋文(大阪府知事)「ほらよ……そのイソジン、お前にやるよ」

鈴木章浩(東京都議会議員)「俺と早く結婚したらいいじゃないか」

野々村竜太郎(元･兵庫県議会議員)「ﾍｱｯﾊｱｱｱｱｧｧーｳｱｱｱｱｧｧーｯ!!!!!」

ーーースマホ専用ゲーム『トツゼン！？石破 〜 イケメンだらけの議員生活』、２０××年４月１日配信開始！

……………

「っていうＢＬゲームを売り出そうと思うのですが、いかがでしょうか、総理？」
「ダメに決まってるだろ」

注１・この文章は全てフィクションです。怒らないで下さい。

注２・肩書きは全て当時のものです。

注３・文中の秋田弁もフィクションです。秋田の方、怒らないで下さい。

2020.9.5

来週は貫いちです。