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弁当放浪記(旬海堂 仙台)

疲れを癒そうと駅構内を歩いていると、目に留まったのが旬海堂お店でした。ショーケースに並ぶお弁当の中でも、特に目を引いたのが「みやぎサーモンの海苔弁当」。新鮮なサーモンがぎっしりと詰まったその姿に、思わず手が伸びてしまいました。この地元の味を堪能できる機会を逃すわけにはいかないと感じ、早速購入して感想を述べたいと思います。

宮城サーモンの海苔弁当


お弁当のふたを開けると、まず目に飛び込んでくるのは、鮮やかなサーモンの切り身。美しいピンク色の身は、まるで新鮮な海の香りをそのまま封じ込めたかのようだ。このお弁当は、宮城サーモンを使用しているということで、その期待値は高まるばかりだ。

まずは、サーモンから一口。口に入れた瞬間、しっとりとした食感とともに、脂ののった甘みが広がる。その味わいはまさに絶品で、噛むごとに旨味が口いっぱいに広がっていく。塩加減も絶妙で、サーモン本来の風味をしっかりと引き立てている。

次に、卵焼きを試す。ふんわりとした食感に優しい甘みが加わり、口の中でほのかな幸せが広がる。程よい厚みがあり、食べ応えも十分だ。

付け合わせのゴボウのきんぴらは、シャキシャキとした食感が心地よく、程よい甘辛さがご飯とよく合う。ピンク色の生姜の酢漬けも、口直しとして完璧で、全体のバランスを考えた構成が素晴らしい。

このお弁当の魅力は、何と言ってもそのシンプルさにある。豪華な具材を使わずとも、一つ一つの素材が持つ力を最大限に引き出し、それをバランスよく組み合わせることで、贅沢な味わいを楽しむことができる。まさに「素材の力」が感じられる逸品だ。

弁当箱自体も、しっかりとした作りで、持ち運びにも便利。見た目も上品で、開けた瞬間のワクワク感が増す。日本のお弁当文化の真髄を感じさせる一品であり、これを手に取るたびに、食事の時間が特別なものになるだろう。

最後に、このお弁当を作り上げた職人たちの技術と愛情に感謝の意を表したい。その一つ一つの手間が、この美味しさを生み出しているのだと感じる。食べることで、その思いをしっかりと受け取ることができる。

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鮭の香りに誘われて
旅路の途中の駅弁を
開ければ広がる海の味
一口ごとに幸せが増す

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