見出し画像

水彩パレットを作り直した話【2】

こんにちは。壱ノ瀬です。

前回に引き続き、水彩パレットを作り直した話です。

はじめに

※注意
この記事はこうした方がいいよという説明の記事ではなく、私はこうしたというだけの記録です。
水彩に関する専門知識があるわけではないので知識も方法も正確である保証は全くありません。個人の備忘録です。

そもそも水彩パレットはそんなに作り直すものではないって聞いたことあります。

プロの方がたくさん説明の動画や記事を書いてらっしゃるので、専門知識を求めている方はそちらをご覧ください。

前回の記事はこちら

以下、私がパレットを作り直した手順です。

1.今までのパレットを洗う

今までのパレットがあまりにも汚かったので写真は撮ってません。

なんだかんだでこの過程が一番大変だったかもしれない…。

水彩絵の具なので、しばらく水につけておけば大体取れます。ただ、角に少し絵の具が残っていたり、色素沈着したり…。

スポンジで洗ったり、中性洗剤で洗ったり、重曹で洗ったり、漂白剤つけてみたりと色々試しましたが、あんまり綺麗になりませんでした。

まあどうせまたすぐ色素沈着するし何時間も水につけて落ちないなら使ってても落ちないでしょう!と半ば無理やり作業を終わらせました。諦めも肝心。

使っているパレットの中には、20年近く使っているような年季物もあるので仕方ないですよね。仕方ない。

誰かパレットを綺麗に洗ういい方法知ってたら教えてください。次パレット洗うの何年後になるかわからないですが…笑

そして、洗い終わったパレットは完全に水分が飛ぶまで乾かします。色々調べたところ、これが結構大事らしいです。

乾かしている間に次の工程へ。

2.手持ちの絵の具を並べる

手持ちに何があるかちゃんと確認するの大事です。後からあの色入れ忘れた!となると大変です。

パレットを作るにあたって、ネットでいろんな人のパレット作りを見たところ、色相で並べる人よく使う色をまとめたメインパレットとそれ以外のサブパレットに選抜する人といました。

私は描くものによって使う色が全然違うのと、結構いろんな色を満遍なく使うので、色相で並べてしまおうと思いました。

なので、手持ちの絵の具を全て並べてみた。

画像1

これもなかなか難しかったです。

絵の具の明度と彩度がそれぞれ違うので、簡単には並ばない。黄みのある青と赤みのある青でも明度が同じくらいのものをどこに配置するかとか。

明度は大分違うけど色味は同じくらい、色味は同じくらいだけど彩度が全然違う、と頭を悩ませました。楽しかったです。

自分の色感はあんまり良くないみたいで、色の微妙な差の判別が結構苦手です。絵を描いているときは結構違いがわかるんだけど、パッと見るだけだとなかなかわからない。知識をつけて鍛えなければなあと思います。

最終的には、このままパレットに乗せる予定だったので色相を意識しつつ自分が使いやすそうな順番にしました。

茶系と無彩色系は別でグラデーション作りました。ゴールド、シルバー系はパレットのスペースがなかったので、とりあえず使う時に出す方式にしようかと考えています。

帯についている色と、実際に水で溶いた時の色も結構違うので色見本を作ってから並べるのもいいかもしれません。私は前回の記事でも書いた、108色のトライアルシートを見ながら並べました。

以前イベントでホルベインの全色色見本を作ったので、それを使ってもよかったな…と今更思ってます。そのイベントについてもいずれ書こう。

並べてて青系の数の多さにびっくりしました。青大好きなので仕方ないですよね…。一個ずつ色違うんです、本当なんです。

黄色が思ってたより少なかったので買い足したいな、と並べながら思っていました。

関係ないですけど、ホルベインのチューブデザイン変わったんですね。ホームページ見たらかっこよくなってた。

3.パレットに配置

乾ききった手持ちのパレットに、どの色をどこに置くかを考えました。

今まで使ってたパレットの順番も結構覚えているので、もともと入っていた色味となるべく近くするようにしました。どのパレットに何系の色を入れるということを考えながら、一緒に使うことの多い色味が近くに来るようにと考えて並べました。

パレット1画像2

このパレットが一番たくさん色が入るので、一番種類の多い青系を入れることにしました。

夜とか宇宙っぽい色とかを塗ることが多いので、青系と一緒に使うことの多い紫系も入るように色を選びました。

最初に並べた順番の中の、青緑〜青〜紫〜赤くらいです。

具体的な色名は次の記事でまとめる予定です。


パレット2画像3

このパレットはパレット1の続きの色です。

赤系オレンジ系をメインに入れました。もともとこのパレットで赤系を使っていたので、混乱しないように今回も赤系とオレンジ系にしておきました。

最初に並べた順番の中の、赤〜オレンジ〜黄くらい。

このパレットは確かアクリル絵の具のケースの蓋がパレットになっているようなやつで、蓋がないのでどう保管するか悩んでます。まあとりあえず蓋になるようなものを探します。

右端二つは、黄色を買い足したいと思ったので買い足した時に入れる場所を開けておきました。


パレット3

画像4

このパレットも結構数が入るのと、もともと緑〜青系で使っていたパレットなので、黄系緑系を入れました。

このパレットの一番最後の色とパレット1の最初の色が順番になっています。

最初に並べた順番の中の黄〜緑〜青緑くらい。

この3つのパレットで色相順に並べた方は大体収まったので満足です。あんまり悩まずに並べられました。

パレット4画像5

画像6

このパレットには色相順に並べなかった茶系無彩色系を入れました。

この辺は使用頻度があまり高くないので、一つのパレットに無理やり詰め込みました。

パレットの色素沈着も強かったので、繊細な色よりも強めの色を入れておいたほうがいいかなと思ったのでこのカラーチョイスです。

これで全色並べ終わりました。

4.パレットに絵の具を出す

決めた場所に絵の具を出していきます。

画像7

もともとそんなにたくさん使わないこともあり前のパレットでは使い切れなかった色も多かったので、出す量は控えめにしておきました。今回は色をちゃんと控えておくので、減ってきたら注ぎ足す感じで様子を見ようかなと。

108色のトライアルシートも少ししか絵の具ついてなかった割に結構長持ちする印象があったので少なめです。

チューブを全部絞り出す方がいいとか、チューブ半分の量にしたとかいう記事も見つけたので、本当好みだと思います。どれくらい使うかとか。

一つすごい苦労したのが、前回絞った時にチューブの口の所についていたであろう絵の具が固まっちゃって開けるのが大変だったチューブがいくつかありました…。ペンチ使ってこじ開けました。

教訓としては、チューブの口はいつも綺麗に!ですね。ちゃんと毎回拭き取りましょう。

少量でも長持ちする分次に開けるのがいつになるかわからないから、チューブが開けられなくなって駄目になってしまうくらいならいっそ全部絞り出した方が無駄がないのかもしれないですね。

5.乾燥させる

あとはしっかり乾燥させるだけです。

どうやら色によって乾燥にかかる時間が違うらしいです。確か数日くらいで乾くはずです。乾いてなくても使えますけど、保管の時の事故とかが怖いのである程度しっかり乾かしてからしまう予定です。

一日経って、だいぶ表面が乾燥しているものも結構ありました。湿度と気温と風通しのバランスの良い時期に作ったかもしれないですね。


これでパレット作りはおしまいです。パレットの順番どおりの色見本を作ると良いということでしたので、気が向いたら作ろうかな。それよりも、絵の具を触っていたら絵が描きたくなりました。早く乾いて欲しいです。

パレットが完成したら何を描こうかとわくわくしています。

また水彩を使った新作を出すかもしれないです。

それでは。

2020.5.5 壱ノ瀬


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?