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~第82回 ~「大宮の盆栽の話」

平成29年4月27日~30日、第8回世界盆栽大会inさいたまの会場として、当社境内で「奉納盆栽展」が行われました。
現在、盆栽は「BONSAI」として世界で認知される存在になりましたが、この盆栽の歴史には、大宮そして氷川神社もご縁があります。

大宮の盆栽と言えば「大宮盆栽村(現在の盆栽町)」が有名です。
これは大正12年の関東大震災により被災した東京の盆栽業者が、盆栽づくりに適した広い土地、土壌、きれいな水と空気を求め、氷川神社の奥山に集団移住し、大正14年に誕生したものです。
その後、昭和15年に大宮市盆栽町となる頃には、戸数60戸、人口は300人ほどの規模までになったそうです。
現在でも多くの盆栽園があり、さいたま市の伝統産業事業所に指定されています。

大宮の盆栽は戦後、国内外での盆栽の普及にも取り組み、平成22年には、世界初の公立の盆栽美術館となる「さいたま市大宮盆栽美術館」が大宮盆栽村の近くに開館しました。
そして平成29年、第8回となる「世界盆栽大会」が、さいたま市において開催され、氷川神社がその会場の一つとして選ばれました。

実は第1回世界盆栽大会(平成元年)も旧大宮市で開催されました。
これを機に世界盆栽友好連盟(WBFF)が発足し、盆栽という存在が世界に羽ばたく契機ともなっております。

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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