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~第10回~ 「大祓と茅の輪」

神道では水無月(6月、旧暦に従い7月)と師走(12月)に、半年間の穢れを祓い清める神事「大祓」を行います。

大祓は記紀神話に見られる伊弉諾尊(イザナギノミコト)の禊祓を起源とし、宮中においても、古くから大祓がおこなわれてきました。
中世以降、年中行事の一つとして広まり、現在では多くの神社の恒例式となっております。

水無月の大祓は、「夏越の祓(なごしのはらえ)」あるいは「茅の輪くぐり」とも呼ばれ、武蔵一宮氷川神社では古来より6月30日夏越の大祓式に茅の輪くぐりの神事が執り⾏われます。
「茅の輪くぐり」は氷川神社の主祭神・スサノオノミコトに由来する行事で(第2回氷川風土記参照)、茅(ちがや)という草で編んだ直径数メートルの輪を作り、これをくぐることで心身を清めて災厄を祓い、無病息災を祈願します。

本年は大祓式 (茅の輪くぐり)の神事に合わせて、大宮の主要施設と協力しあい、地域で一⻫に氷川神社の茅の輪飾りを 設置し、スサノオノミコトの疫病を祓う御心を皆様にお届けいたします。

新型コロナウイルスが早期に終息するよう、そして地域にいらっしゃる人々の心の癒しになるように願っております。

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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