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5連敗と日曜日のヒーロー(5月31日〜6月2日/ロッテvs阪神●●○)


5月31日 ロッテvs阪神(マリンスタジアム) 5-4/●(現地)


交流戦2戦目は、9連勝中の千葉ロッテマリーンズとの対戦
マリンスタジアムにはサマソニで何度も来たことがあったものの、きっと野球となると全く雰囲気が違うのだろうなと思っていた。
けれど、入った瞬間の印象は「懐かしい」だった。8年前のRadioheadを見たのは1塁側の内野だったし、今日座っていた席のあたりではかつてメタリカを見た。やってることは違うけれど、昔も今も、ここでわくわくできるのが嬉しい。そんなことを思いながら、もつ煮を食べつつ試合開始を待つ。

マリン食堂のもつ煮

2回の表の先頭、本日スタメンの糸原選手がヒットで出塁、DH前川選手が四球を選んだあと2アウトを重ねるも坂本捕手のタイムリーで1点先制。その後、満塁となるもこの回の得点は惜しくも1点にとどまった。

3回裏、ロッテは先頭のヒットからじりじりと塁を進め、小川選手のスクイズで同点に。さらに4回裏、先頭から悪送球も絡んでノーアウト3塁の状況となったところから結果的に2失点で勝ち越される。この回最後の荻野選手には10球粘られ、本日の先発、青柳投手の球数はすでに88球。
ライトスタンドから響くロッテの応援に飲み込まれそうになる中、近くの席の阪神ファンたちが青柳さんのタオルを掲げながら「がんばれー!」とずっと声をだし続けていたのにぐっときてしまった。

そして阪神は5回裏から継投に入った。
リリーフは一昨日に3人、昨日も3人使ってしまっている。とはいえ、W守護神や石井投手、桐敷投手は休めているため、5回裏からならばぎりぎりかな、とも感じる。

6回裏、前川右京選手のプロ初ホームランで同点になった時は本当に嬉しかったし、7回表で再びの前川選手のヒットで勝ち越しした瞬間は、いけるんじゃないかと思ってしまった。
しかし、島本、石井、桐敷、岩崎と繋いで1点差の9回。W守護神のひとり、ゲラ投手が登板するも制球が定まらない様子でボール判定が続き満塁に。
そして1点差を追い付かれ同点となった。

この時点で確か21時45分だった。終電までに多少の余裕を持って帰るとしたら22時15分には球場を出ないと間に合わない。
結果的に10回の裏、漆原投手の登板のアナウンスを聞きながら帰ることになってしまった。
現地で観戦するようになって、試合終了まで見ずに帰るのはこれが初めてのことだ。そして海浜幕張の駅で押し出しの四球でロッテのサヨナラ勝ちとなったことを知る。

結果的にリリーフを6人出しての敗戦は本当に悔しい。
しかし連日の延長戦で勝ち続けているロッテ(とロッテファン)に疲れを感じないのもすごい。
ロッテの応援、迫力あるし声が揃っているのがほんとかっこよかった。対戦してるとこっちも声出して応援しなきゃ! ってなるのは楽しい。
でもやっぱり交流戦3連敗(その前からだと4連敗)は悔しい。そう思いながら帰宅した。

阪神:青柳/島本、石井、桐敷、岩崎、ゲラ、漆原-坂本
ロッテ:美馬/菊地、高野、鈴木-佐藤

8回を抑えた後の岩崎投手と坂本捕手



6月1日 ロッテvs阪神(マリンスタジアム) 3-2/●(現地)


試合前練習をみるべく12時少し前にマリンスタジアムに到着。
この日は2階席(フロア4)だったんですが、入場していざ席に着いてみるとものすごく暑くて怯んでしまった。たしか最高気温は26度程度の予報だったと思うのだけど、真夏なみの暑さだった。
そんな暑さに気を取られていたのでSNSを見ておらず、現地のスタメン発表を見て驚いた。

1番: 中野 (二)、2番: 植田 (右)、3番: 糸原 (指)、4番: 近本 (中)、5番: 前川 (左)、6番: 渡邉 (三)、7番: 大山 (一)、8番: 木浪 (遊)、9番: 梅野 (捕)

https://npb.jp/bis/2024/games/s2024060101863.html

4月のバンテリンドームでも1日限りの大シャッフルがあり、あの時はよい刺激になった印象だったけれど、今日はどうだろうか。

快晴のマリンスタジアム

1回の表、2アウトから1、2塁の状況をつくるも得点には繋がらず。
4回の裏、ロッテは2アウト1、2塁の状況で安田選手の打球が髙部瑛斗選手の俊足も手伝って先制タイムリーに。
打線の繋がらないもどかしさと、相手チームの打線のつながりという対比を見て、なんとかここを乗り越えてほしいと祈るような気持ちになる。

6回の表、バットを掠めた球が内野安打となり出塁、糸原選手のヒット、近本選手が四球を選び、満塁となったところに、前川選手へのデッドボールで押し出し同点。しかしその後の2アウト満塁の状況からは得点につながらず。なかなかヒットが連続しないのがもどかしい。

9回表に渡邊選手による勝ち越しの1点を加えての9回裏には、昨夜8回を抑えた岩崎投手が登場した。
周囲の客席も皆ぐっと前のめりになる。何しろ4連敗中なのだ。「頼む〜!!」そんな声があちこちから聞こえてくる。
岩崎投手は2者連続でストライク先行の滑り出し。遠くの席からではあるけれど、調子が良いように思えた。
しかし、中村選手のセンターへの打球を近本選手が珍しく後逸して1アウト2塁の状況に。次は押さえて2アウトとするも4人目の友杉選手にヒットを打たれ、同点に追い付かれてしまった。

つまり昨夜に続いての延長戦。
なるほどロッテは終盤に強いチームなのだなと痛感した。昨年の阪神も9回までは何が起こるかわからないというワクワク感があったし、そう思わせるのは勢いのあるチームの特徴なのかもしれない。

10回裏には、本日から合流した西純矢投手が登場。
もちろん先発要員ではあるのだけれど、おそらくは今のリリーフが足りない状況で「ロングができる人を」ということで呼ばれたのだろう。しかし昨日の今日で、こんなしんどい場面での登板となるのは気の毒なような気がした。
10回の裏は抑えたものの、11回の裏で、ヒット、送りバント、ライト方向への大きな打球と綺麗に打線をつなげられ、ロッテのサヨナラ勝ち、11連勝となった。

阪神は5連敗。
この日は暑さもしんどかったし(フローズンドリンクをおかわりする暑さだった)、近くにいた人の野次もかなり堪えて、かなり凹んだ状態で帰宅したのだけど、帰り道に読んだ岩崎選手の談話に励まされた。

絶対に良くなる。そう言ってくれることが嬉しい。

これからの2人

阪神:ビーズリー/石井、桐敷、岩崎、西純-梅野
ロッテ:田中晴/中村稔、益田、坂本、澤田-佐藤



6月2日 ロッテvs阪神(マリンスタジアム) 0-1/○


午前中に映画(フュリオサ)を見に行き、試合開始に合わせて帰宅。
試合後のインタビューで「絶対(連敗を)止めたると思っていたので」と話していたけれど、その気合は試合中にもひしひしと伝わってくるようだった。ファンの間にも「才木投手の日なら」という期待感がある。なんて頼もしいんだろう。弱った気持ちに才木投手の笑顔が染みる。

この日も昨日に引き続きのシャッフルスタメン

試合開始直後、先頭の森下選手がホームランで1点先制すると、その後は両者譲らず0が並べられていく。

昨日と一昨日のことがあるので、ロッテが終盤に強いことはわかっている。しかし才木投手の自信溢れるピッチングは最後までブレることがなかった。
8回裏、2アウト3塁の状況となるも最後の打者を空振り三振としてガッツポーズ。
実況の方が思わずといった調子で「阪神の若きエース、才木!」と叫ぶのを聞いてぐっときてしまう。

そして9回の裏、先頭打者が出塁し、じりじりとノーアウト1、2塁の状況まで詰め寄られるも、ダブルプレーで2アウト3塁に。そして116球目でポランコ選手をセカンドゴロに打ち取り3アウト。
才木投手は今季2度目の1点を守り切る完封勝利をおさめた。

マウンドを降りると明るい受け答えでファンを笑わせてくれるのも才木投手の魅力だ。
才木投手のおかげで、5連敗で凹んでいた気持ちなどすっかり忘れて、次の観戦がまた楽しみになっている。

阪神:才木-梅野
ロッテ:メルセデス/吉田-佐藤、柿沼

前回の完投完封の日の備忘録(5/12)

マリンスタジアムの覚書

次行くのは再来年だと思うので忘れないようにメモ。

海浜幕張駅から徒歩で向かうイメージだったのだけど、歩いている途中にシャトルバスがあるのに気づいて、結局2日間とも往復シャトルバスを利用した。楽だし、かなりの台数を稼働しているようでサクサクと乗れて快適だった。ちなみに海浜幕張だけでなく他の駅とのシャトルバスもあった。

今回座ったのはフロア2の内野IAとフロア4の内野B。
内野IAは10列より前だと正面はネットがある感じ。座席間隔が広く快適だったけれど、内野前方は傾斜が少なく奥行きがある感じで思った以上にマウンドが遠く感じた。
内野Bはいわゆる2階席で、低めの網があるけど35列以降なら視界にかからない感じ。37がおそらく前ブロックの最後列で視界は見やすいけど、多分ここより後ろであれば直射日光を凌げた気もした。マウンドは思ったより近く感じる。ただ、ドリンクホルダーがないので、人が出入りする際に要注意。

あとフロア4の売店に売っていたクーリッシュフローズンのグレフルサワーがかなりおいしかった。これに言及してる人はたくさんいたのできっとあちこちで売ってるんだと思う。

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