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躍動、被弾、エース(5月10日〜12日/横浜vs阪神○●○)

(写真は4月7日のもの)


5月10日 横浜vs阪神 3-4/○

ファームで大活躍していた井上選手がこの日から合流。岡田監督の宣言通り、5番(レフト)でのスタメン起用となった。


1回表、先頭打者近本選手のホームランの知らせにウキウキとしたまま退勤。
帰宅したのは3、4、5番が続く4回の表だった。2アウト走者なしで回ってきた井上選手は見逃し三振でアウト。
岡田監督の傾向からして、今日結果を出さなければ1軍定着は難しいかもしれない……という思いもあり、次こそはチャンスで巡ってきてほしいと思いながら見ていた6回の表。
近本選手の二塁打、森下選手の四球、大山選手のタイムリーにつづいて1アウト1、2塁で回ってきた井上選手が三塁方向へのヒットでさらに1点追加し、1-3となった。

この時、三塁の守備についていた宮崎選手が、跳ね返った打球が頭部に直撃するというアクシデントがあった。得点の直後だったため現地のファンも咄嗟にはわからなかったと思うのだけど、
ブルーシートで周囲を囲んで処置が行われ、そのまま担架で退場をしていく。その様子にTLも騒然となった。
(後にブルーシートは、安静やプライバシー保護の配慮であるという話を見てなるほどと思いました)
落ち着かない気持ちのまま試合は再開。

6回の裏、宮崎選手に代わって出場した森選手が俊足を生かし三塁打で出塁。ノーアウトの三塁打は、味方ならチャンスだけれど、相手方ならばどう凌ぐかの持久戦だ。
筒香選手のタイムリーで2-3、なおもノーアウト3塁のピンチで投手交代(青柳→石井)。
1点を失い3-3の同点となるもどうにか2アウトをもぎ取ったところでさらに投手交代(石井→島本)。「ランナーおったら島本よ」の島本投手の火消しでこの回をなんとか同点で切り抜けた。

同点で迎えた9回の表。
佐藤輝明選手が二塁打で出塁。坂本捕手の送りバント、代打糸原選手が四球を選び、1アウト1、3塁で代打ノイジー選手のタイムリーで勝ち越し。

僅差の8回と9回を岩崎投手、ゲラ投手のW守護神が繋いで守り、綱渡りを完走した。
とはいえ宮崎選手のことが心配で喜びきれない。「意識はしっかりしている」との知らせに少しだけホッとする。

リリーフの切り札である桐敷投手が発熱でこの日からベンチ外となっていた。監督も心配しているのか一問一答で2回も名前がでてくる。


この日、6回の裏の石井投手から島本投手への継投のタイミングで、リリーフカーに乗った島本投手がそのままUターンして戻っていくという珍しい場面もあった。
私は初めて見たのだけれど、島本投手は二度目とのこと。緊迫した試合で少しだけ和んだ瞬間だった。

それから昼、スポニチの投稿で岩崎投手が清水東高校の先輩である山下大輔さんに挨拶をしている様子が流れてきて、そういえば……と検索したところ、清水東卒業のプロ野球選手は岩崎投手含めて歴代4人しかいないということを知る。野球選手にもいろんな経歴の選手がいるのだということを、見るようになって初めて知った。

投手
阪神:青柳/石井(1/3)、島本(1と1/3)、岩崎、ゲラ-坂本
横浜:東/森原-山本


5月11日 横浜vs阪神 11-9/●(現地)

佐藤輝明選手ファンの友人と一緒に観戦した日。
かなり衝撃的な試合展開だったのだけど、試合後には久しぶりの再会の集いもあり、たっぷり野球の話ができて嬉しかった。ドラフトで藤浪投手の加入が決まった時の喜びとか、そういう私がまだ見れていなかった頃の阪神の話を聞くのがとても楽しい。

ベイスターズホワイト、一番好きな球場ビールです

この日は、3番に前川選手、6番に井上選手と今季頭角を表している2選手がスタメンで試合開始。
2回表に3得点、3回表になんと打順一巡して6得点の2-9となった時、隣の友人に「今日は岩崎投手の出番はないかも」と言ったのを覚えている。
これが慢心だった……と思います。
4回、5回と点を返され7-9で迎えた8回は昨日に引き続き岩崎投手。

先頭森選手の打球をピッチャーライナーで1アウトとするも、続く桑原選手をストレートの四球で出塁させ、続く蛯名選手から2ランを被弾。つづく関根選手で2アウトとするも、5番手筒香選手にソロ被弾。
ここで岩崎投手から岡留投手へと交代になったが、岡留投手も出合頭の牧選手にダメ押しのソロ被弾。
振り返ってみれば4回以降は得点がなく、9回には追いつけずに試合終了となった。

岩崎投手がイニングを途中交代となる試合を現地でみたのは初めてだ。
できることならずっと見たくなかったけれど、抑えるということの難しさを改めて痛感した試合でした。
岩崎投手は必ずまた抑えてくれるので、自分は自分の慢心を反省しつつ、引き続き応援したいと思います。

前川選手と井上選手の躍動は良かったポイント。
あと、この日は近本選手の満塁ホームランがあったのだけど、なんとプロ初とのこと。記念すべき場に居合わせることができたのは嬉しいな。


試合前練習で話し込む岩崎投手と昨日先発した青柳投手

この日は試合前に岩崎投手と青柳投手が長く話し込んでいたのが印象的だった。もちろん話をしていることは聞こえてこないのだけど、こう言った場面は試合前にしばしば見られて、投手陣の支え合いの一端を感じる。

「岩崎さんには、いろいろ話を聞いてもらったり、アフターケアのやり方なども参考にさせてもらっている」

【球界ここだけの話(3410)】阪神ブルペン陣の若きエース、桐敷拓馬「そろそろ僕の出番だな、と分かるようになった」 岩崎優からの助言にも感謝

投手
阪神:伊藤将/富田(1.5)、漆原、岩崎(0.5)、岡留(0.5)-梅野
横浜:中川颯/坂本、三嶋、徳山、山﨑、森原-山本


5月12日 横浜vs阪神 0-1/○

エースってこういう存在のことをいうのかもしれない、と思った試合だった。

思えば3/31、開幕2連戦完封負けという、重苦しい空気を吹き飛ばしてくれたのも、3戦目を任された才木投手の無失点ピッチングだった。(○)
4/7の神宮が今季唯一の黒星だけれど6回2失点、7奪三振の熱投だった。
4/14バンテリンドームではヒーローインタビュー(○)
4/21、雨の甲子園での完投完封(コールドゲーム○)
4/28は5回までに3失点で降板するもチームは勝利(○)
5/5は好投するも打順の兼ね合いで5回降板(○)
いつの間にか「才木投手なら」という空気が生まれていたような気がする。

そして迎えた7戦目がこの日の試合だ。
才木投手も横浜の先発大貫投手もすばらしく、3者凡退が連続する投手戦。
そこを切り開いたのがなんと3回表、四球を選んだ才木投手だった。
2アウト1塁、しかも1塁には投手という難しい状況の中、この日1番でスタメン起用された井上選手がヒットで1、2塁とチャンスを広げ、バトンを託された中野選手のタイムリーで貴重な1点を先制。

7回裏に先頭打者(本日から復帰の宮崎選手)の出塁、牧選手への四球、ノーアウト1、2塁で筒香選手を迎えるというピンチがあったものの、2球目のストレートで押し切り、ダブルプレーで2アウトへと状況を一変させる。
この瞬間の守備の頼もしさといったらなかった。
特に中野選手の素晴らしい守備が光っていたし、ラスト、梅野捕手の捕球で3アウト試合終了となったのもぐっときた。

画面の中で選手もみんな、嬉しそうな顔をしていて、今朝までどんよりした気持ちだったのが嘘のようだ。
曇天を晴れ間に変えてくれた128球。
こういう存在を「エース」っていうのかなと思った試合でした。

4月21日の言葉の有言実行なのも熱い。

「完封という記録がついて、いいことかなと思うんですけど、次に完封を取る時はしっかり9回投げきって、ゼロで終われるように。しっかり投げていけたらと思います」

【阪神】才木浩人“プロ初完封”で4勝目「次に完封取る時はしっかり9回投げきって」

お母さんのインタビューもめちゃくちゃ良い。

前日の試合前練習で見かけた母の日装備の才木投手

投手
阪神:才木-梅野
横浜:大貫/伊勢-山本

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