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0封、継投勝負、プロ初三塁打と80セーブ(7月12日〜14日/中日vs阪神●●○)

(写真は6/30のもの)


7月12日 中日vs阪神(バンテリンドーム) 3-0/●


 村上頌樹投手と髙橋宏斗投手の対戦は5月14日、豊橋市民球場以来の今年2戦目。

 投手戦になるだろうことは予想がつくマッチアップだったので、とにかく先制をされませんようにと思いながら18時頃会社を出たものの、電車の中で2回裏、なんと一気に3点も先制されたことを知る。この日の4番、福永選手の二塁打、高橋選手のタイムリー、細川選手の2ランという3連打だった。

 あと4点、髙橋宏斗投手から取れるかな…と思いながら帰宅したのが4回裏、2アウト2、3塁のチャンスを逃したあたりだった。
 その後は両者3者凡退の連続で、19時半の時点で7回を迎える展開。

 8回の表、梅野捕手と小幡選手の連続ヒットからの近本選手への四球でこの日2回目のチャンスがやってくるも、得点はならず。
 9回の表は中日の守護神ライデル・マルティネス選手に3者凡退。ライデル・マルティネス選手の通算150セーブ達成に花を添える形となった。

 こうして試合を振り返ってみると2回もチャンスがあったのだなと思うのだけど、見ている間は付け入る隙がないというか、押し負けている打席が多い印象だった。
 髙橋投手は明らかに豊橋の時より好調なのが伺えたので、できれば今年はこれ以上、阪神戦にあたりませんように…と思ってしまった試合だった。
 そんな具合にこの日は完敗だったものの、明日はどうなるのかわからないのが野球の面白いところ。

 この日よかったのは8回を3者で抑えた及川投手と、8回にヒットを打った小幡選手の好調さが伺えたことだろうか。

阪神:村上/及川-梅野
中日:高橋宏/マルティネス-加藤匠



7月13日 中日vs阪神(バンテリンドーム) 10-8/●


 朝から洗濯機を回し、掃除をして、昼ごはんも出来上がった万全の体勢で自宅観戦。
 今日は横浜高校出身の涌井投手と伊藤将司投手の対戦だったのだけど、2回の表、マウンドにでてきた涌井投手のところへコーチが向かい、何事かと思って見ているとそのまま投手交代となった(後の報道では背中の肉離れとのこと)。
 ここで中日ブルペンは急な対応を迫られたのだと思うけれど、交代で出てきた土生選手も横浜高校出身というのは奇遇な展開だなと思った。
 野球というのはいつまでも出身校のことを言われる文化なのだなと、見はじめた最初の頃は面食らった。けれど次第に、「どこのチーム(学校)でプレーしていたか」は1人の選手における第一幕、第二幕のようなことなのだなと理解した。第一幕でのチームメイトが、第二幕には敵方となって現れる、といった、開かれた伏線があちこちにあるのだから、それなら出身校のことも頭に入れておきたくなる。

 そんな2回表は、この日から4番起用された佐藤輝明選手のヒットではじまり、この日は6番起用となった大山選手のタイムリーで2点先制。取り付く島のなかった昨日の余韻を引きずっていたので、先制できたのが嬉しかった。
 しかし2回裏、昨日に続いて福永選手、細川選手、髙橋周平選手の3人が繋がっての3点を返される。3回裏にさらに2点を追加されて5-2。
 4回表、つないだ満塁からの渡邉選手と島田選手のタイムリーで3点を返して同点に。
 5回表は近本選手の四球出塁からなんとか繋がって3得点し逆転、かと思いきや5回裏に5点を返されての8-10、といった具合のシーソーゲーム。
 結局ここで試合は動かなくなるのだけど、勝敗を決めたのは「継投」だったような気がする。

 阪神については4回にでた富田投手の調子が良さそうだったし、長いイニングを投げることのできる投手だったので1イニングで降りてしまったのがもったいなかったなと感じた。とはいえ、5回表に2アウト1、3塁のチャンスでの代打で交代だったので、仕方ないといえばそうなのだけど。
 中日の先発は2回、阪神の先発は4回から交代となったこの日、阪神、中日ともに、完全にリリーフに余裕がなくなり疲労困憊の試合といった様相だった。
 おそらく明日にはリリーフの大きな入れ替えがあるだろう。

 この日の夜は友人と沖縄料理のお店でご飯。キャンプのことを思い出して懐かしくなった。

阪神:伊藤将/富田、漆原、浜地、及川、石井-坂本
中日:涌井/土生、齋藤、藤嶋、清水、松山、マルティネス-加藤匠



7月14日 中日vs阪神(バンテリンドーム) 2-6/○


 試合前の公示で、伊藤投手・漆原投手・浜地投手の抹消と加治屋投手・岡留投手の登録が発表された。中日も投手を3人入れ替えていて、昨夜何事かあったんだなというのを窺わせる公示になっていた。

 この日は西勇輝投手と中日:松葉投手のマッチアップ。どちらも元オリックスの選手という共通点がある。
 3回の表、西投手のタイムリーで1点を先制。
 さらに5回の裏には、松葉投手のタイムリーで同点。
 同チーム出身の投手同士の先制点を守るという、あまりない展開になった。そして7回からはどちらも継投の展開になる。
 阪神は7回を桐敷投手、8回をゲラ投手、9回は石井投手という勝ちパターンの継投で延長戦に突入。

 中日の10回に橋本投手が出てきたのは少し驚いた。
 橋本投手は、つい先日薬指の骨折で離脱し、今日から1軍合流していた(13番をつけている選手全般に思い入れがあるので注目しています)。
 昇格即登板、というのもあってのことだろうか。橋本投手の悪送球も絡んで阪神に1アウト1、2塁のチャンスがやってきたところで、代打には原口選手。3ボール2ストライクからの7球目をでレフト方向へのヒットで勝ち越し、1−2とした。
 続く近本選手の打席で投手交代、四球で満塁に。
 そして9回に代走で出場し守備に入った植田選手に打席が回ってきた。普段なら代打を出されていた場面かもしれない。けれど今日はもう、交代できる余裕はなかった。
 そんな場面で植田選手はセンターへのクリーンヒットを打ってみせた。なんと一気に3得点で、自身も3塁まで到達。なんとプロ初の三塁打とのことだった。さらに続く佐藤輝明選手の打席でホームインして1-6。

 続く10回の裏はおそらく岩崎投手が準備をしていたのだと思うが呼ばれたのは今日昇格してきた加治屋投手。
 先頭のカリステ選手を三振にとった場面はさすがの威力だった。しかし2番手福永選手の打席からなかなかストライクが決まらずに細川選手、高橋選手と繋がれての2-6。

 ここでセーブシチュエーションのうちの「2人のバッターに連続でホームランを打たれたら同点、もしくは逆転となる状況でリードを守り切る」に該当するようになったのもあってか岩崎投手に交代。危なげなく残り2アウトをとっての試合終了となった。

 この日で岩崎投手は通算80セーブ、480試合登板となった。今シーズン中に2つの記録が達成されるのではないかというのも後半戦の楽しみにしたいと思います。とにかく健康に活躍してくれますように。

阪神:西勇/桐敷、ゲラ、石井、加治屋(0.5)、岩崎(0.5)-梅野
中日:松葉/清水、藤嶋、松山、橋本、岩嵜-木下、加藤匠

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