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先発投手、継投、スタメン(5月14日~16日/中日vs阪神●○○)

(写真は2024春キャンプのもの)


5月14日 中日vs阪神(豊橋市民球場) 4-2/●

今日の先発は阪神:村上頌樹投手、中日:髙橋宏斗投手。
コントロールの良い緩急を駆使するタイプの村上投手に対し、髙橋投手はおそらく速球派と言われる投手なのだろうか。まったくタイプが違うように感じる2人の投げ合いを朝から楽しみにしていた。
好きなチームが勝つのがもちろん嬉しいけど、面白い試合を見れるのは同じくらい嬉しい。

両者ともに、1回にはヒットがあったものの2回は三者凡退に抑える。
3回の表、髙橋投手が二塁打で出塁してからの中日先制に、少し日曜の試合展開を思い出しながら帰宅。
画面で見る豊橋市民球場は、照明が少ないせいか陰影がドラマチックで、芝の青さも印象に残る、なんだか夢に見そうな光景だった。自分の地元にこんな球場があって、年に一度でもプロ野球の試合が行われるなんて、特に野球が好きな子どもにとっては特別な思い出になるだろう。

阪神が幾度かチャンスを作るも、石川選手や田中選手の好守備に阻まれていた中での6回表。近本選手が選んだ四球からチャンスを広げて2得点で1-2とリードした。
村上投手は淡々と、しかし闘志を感じさせる投球を積み上げていく。特に印象に残ったのは、7回裏、2アウト1塁の状況で投げた牽制球だった。これが、一時はセーフの判定になるも、リクエストで覆り3アウト。流れを一気に引き寄せた。そう思った。

しかし8回表。岡林選手の二塁打に口火を切られ、2番手田中選手の送りバントが失敗したかと思いきやサード守備のエラーでノーアウト1、3塁にピンチが広がる。
ここからの8回表はものすごく長く感じた。
最終的に勝ち越されたところで漆原投手へと繋ぎ、村上投手は130球でマウンドを降りた。

先発投手というのはすごく「個」を感じさせる存在だなと思うことがあるし、自分で背追い込むのもプライドなのだろうと思う。
それでもファンとしては、今日のピッチングは素晴らしかったと思った。

バッテリー
阪神:村上/漆原-坂本
中日:髙橋宏/齋藤、マルティネス-加藤、木下


5月15日 中日vs阪神(バンテリンドーム) 0-1/○

仕事で関東に来ていた友人を囲んで新大久保でごはん。
蒸し暑い夜で、最初の1杯のビールがすこぶるおいしかった。
試合日程の話とか(シーズン中はずっと日程の話をしてしまうものなんですね)、最近みた試合の話とか、インターネットの話とか、お薦めしてもらったドラマの話とか、あれこれと話をしつつ、見るたびにスコアには新たな0が並べられていた。ヒットが複数出ている回もない。
昨晩に続いて、今夜もタイトな投手戦が繰り広げられているようだった。

ゲラ投手が8回に出たのを知り、今夜岩崎投手も投げる展開だなと思う。
ソワソワしだしたところで、友人がスマホをつけてくれ(やさしい)みんなで11回の裏を見守った。
先頭カリステ選手に四球を出してしまうも、続く細川選手、中島選手は慎重に抑えにいっているような印象を受けた。2アウトをとったところで少し伸びやかな投球にシフトして(あくまでも印象です)19球でこの試合を締め括った。今年の6セーブ目、珍しくスライダーを使わなかったことだけ少し気になる。

帰宅してから取り急ぎ継投の部分だけ見てみたのだけど、
8回の裏、阪神は大竹投手からゲラ投手へと交代。
9回の表、先頭中野選手のツーベースで中日の先発が小笠原投手からライデル・マルティネス選手に交代。
ここからの継投策はパズルのようで見応えがあった。

この夜話題に出たドラマ「The Bear」を見た時にも思ったことなのだけど、自分は人が「適所」に収まったとたんに輝き出すという話がとても好きで、だから「リリーフ」が好きなんだなと思ったりする。

あとこの日は朝イチで佐藤輝明選手が抹消というニュースがあった。
昨晩のエラーがきっかけなのだとは思うものの、打撃の調子は上がってきている印象だったので意外だった。それだけ期待が大きいということでもあるんだと思うけれど。帰ってくるのを楽しみにまっています。

バッテリー
阪神:大竹/ゲラ、石井、島本、岩崎-坂本
中日:小笠原/マルティネス、松山、齋藤、清水-加藤



5月16日 中日vs阪神(バンテリンドーム) 4-9/○

火曜日、水曜日と息のつまるような展開が続いて3戦目。
今日のスタメンが発表された時には驚いた。
1(右)井上、2(二)中野、3(中)近本、4(一)原口、5(三)糸原、6(左)前川、7(捕)梅野、8(遊)小幡、9(投)西勇
いろいろ見所はあるけれど、なんといっても4番-5番だ。代打の切り札として活躍している2人が揃ってスタメンということにぐっとくる。

1回の表、井上選手が四球を選んで出塁、中野選手が続いて1アウト2、3塁、原口選手が7球粘って出塁(+1点)。続く糸原選手は3球目でタイムリー、今日の起用に2人そろって応える形で、2点先制でスタートした。
野球のある日はいつも急いで帰宅してるんだけど、より一層急いで帰宅したのが4回の表、配信をつけるとなんと満塁のチャンスを迎えており一気に4得点。
一方の中日も攻守にファインプレーが続き、5回裏に2点を返されたところで6回の表。
1アウト1、2塁のチャンスで原口選手が打ち返した3球目は、ゆったりとした放物線を描いてファンの待つレフトスタンドに吸い込まれた。

同じポジションを争う者同士であっても「チーム」としてお互いに補い合うという側面はあると思う。
ただ、それでもやっぱり限られたポジションを争う者同士なのだなと思った試合だった。
どんな選手であっても、選手として「代わりはいる」ことは残酷なようで希望でもある。安泰ではないからこそ「代わりのない」存在になるための努力をするのだろう。

先日、選手の「座右の銘」をモチーフにしたグッズが発売されていたけれど(関東では買えないので実物は見てないのですが)佐藤輝明選手の座右の銘が「現状維持は衰退」だったのはとても印象に残った。
今日の試合はチームの年長組が、進化し続ける背中を見せてくれた試合でもあったと思う。

出番もらったって、1軍におるんやから、今日は勝つためにそないしてメンバー変えてるんやから。出番はもろたんやない。1軍にいてる限りは試合の戦力なわけやから。今は調子ええ者を使ってるというかな。

【阪神】岡田彰布監督、原口の躍動は「出番もろたんやない、戦力やから」外した大山に「何にもなってないやん」

バッテリー
阪神:西勇/富田、岡留、桐敷-梅野
中日:楳津/橋本、根尾-木下

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