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村上隆「もののけ京都」奇想との悪戦苦闘/一日一微発見427

赤瀬川原平は、その著書『芸術原論』の中でこう書いている。

「いまは芸術という言葉が完備したところで、人々はその芸術の内容を生産している。それはほとんど収益の予測されたビジネスみたいに感じられる。そのものがある場所はわかっていて、欲しければ手を伸ばしてそのものを取る。その手の伸ばし方に多少の技術を要するものの、芸術という言葉が出来てからの芸術の内実というものは、その言葉がなかった利休の時代に比べてじつに淡々として、冷えている」

昨年末に、台北ビエンナーレに行った時、赤瀬川が撮った「トマソン」の写真が展示してあって、ひさしぶりにまとまって「作品」も見て面白かったので、最近、彼の本を何冊か読みなおしている。

それもあって、意外なことに京セラ美術館で始まった村上隆の展覧会「もののけ京都」の会場をまわりながら、赤瀬川のコトバが急に脳裏にやってきたのである。

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