ブライアン・イーノ「軽やかで、自由であるために」/一日一微発見313
どこかの本で読んだのだが(ケージの本だったと思う)、ブライアン・イーノとジョン・ケージが対談していた。
ケージはチャンス・オペレーションを導入したり、それまでの音楽を破壊/再創造したわけだが、その実はシェーンベルグのおしかけ弟子であり、ベースは極めて伝統的、まっとうな音楽楽理に基づいている。
その一方でイーノはアンビエントという、これもまた音楽をオルタナティブにシフトさせる発明をしたのだが、元はアートスクールの出身であり、楽譜は書けないし、書かないで「音楽」を作ってきた。
テープをつなぐ編集とシンセサイザーという触れれば音が出る(シャッターを押すと図像が自分のものになる写真と同じように)ことから彼の音楽は始まったし、「装置」に触りながらレディメイドな音をエディットしていくのだ。
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