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障害者スポーツでつくったあったかい空間

「ああ、嬉しい。」「ああ、感謝」「あああああ~」
初の主催イベントを終えて、達成感や喜びに浸り、その日の晩は、なんだか夜更かしをしていまった。前日は2時間睡眠で、イベントでどっと疲れているはずなのに…


12月にイベントをやろうかな~とぼんやり想いはじめ、年末にはイベントをやると宣言した。それから、あれよあれよという間にイベントの日を迎えていた。ほんでおわってた。3カ月もの準備期間があったにも関わらず、前日はバッタバタ、当日もバッタバタ。それは人の宿命でしょうか。いや私の反省点ですね(笑)
何はともあれ、多くの方のご協力を得て、4月17日、無事イベントを終えることができました。ありがとうございました。

こんなにバタバタだから不安は多かったんですが、謎に肝は据わっていて、不思議な程に緊張はしなかった、というかワクワクしてました。

色んな方にご協力をいただいたので、その感謝の意味も込めて、報告をここでさせてもらいます。ちなみにnoteでは、固い内容を書くというよりは、だらだらの備忘録ということにしたので、その点ご了承ください。


4月17日朝7時、パッと目が覚めた。前日は準備に追われ、寝たのは朝5時。ベッドで寝たら起きられないとわかっていたから、あえて寝心地の悪い座椅子でねた。案の定起きられた。
生憎にも天気は予報通り雨だった。天気には逆らえないしけど、とりあえずどうにかドタキャンがないことを祈った。バタバタギリギリかつかつで準備をし、両手と背中に荷物を背負って、家を出た。緊張するかと思えば、忙しさに埋もれてるのか、全くない。漠然として不安はありまくりだけど、、、

会場について準備を始め、気付いたら開始時間が迫ってた。

「はやいはやい!全然余裕ない!!よ!!!」

開始1時間前に来る人もいれば、開始2分前に来る人もいて。

「もうみんな10分前くらいのいい時間にきてよ~」

少しイライラしながら、ソワソワささくさとしていた。

1人いないけど、とりあえず10分遅れでイベントスタート。

と思ったら

私がしゃべるのを遮るかのように、反対側から大音量のよさこいが流れてきた。
「ああああああーーーーー!!!!」
最悪、と思ったけどやるっきゃない。
声をからして何とか伝えたが、滑り出しは最悪。最初のコンテンツは焦って説明が不足したりと、ボロが出て、参加者から指摘も受けた。
「あ、もう今日のイベントは成功できない」半分心が折れた。
平常を保ちつつも、先生には泣きついていた。プロの先生に助けられ、なんとか最初のコンテンツがスタート。


最初を引きずりすぎて、すべての光景がとても光っては見えなかったけど、障害者スポーツの力は凄かった。
一度ボールをもたせボッチャをやらせたら、私の不安をよそに、大盛り上がり。
たった1ゲームで、明らかに場の雰囲気が明るくなり、参加者の表情が変わった。

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「めっちゃ皆楽しそうじゃん!」そう思える余裕は正直私にはなかったけど、先生に言われ「たしかに、そうかも」って少し安心した。
一段落終えて、アイスブレイクしたところで、今度は一転、休憩がてらお話タイム。

「沈黙だらけだったらどうしよう。。。」

そんな私の心配も無用だったみたいで、みんなしゃべる喋る。過去のことから、将来のことまで。世代も違えば障害の有無も違う。それでもお互いを認め合って、お互いの話しを真摯にききあうその姿勢が本当に印象的だった。

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「あの~、あなたたち初対面で、さっきまで赤の他人だったんですよね?(笑)」

キリをつけないことには話が止まらなそうなので、いよいよ最終コンテンツに。

最後は公式のボールでスクエアボッチャ対決。
これはこれはまた大盛り上がり。


参加者の皆さんたら、よくできた方ですこと。
最初の手作りボッチャで仲を深め、次のお話タイムではよくはなし、最後は勝負で盛り上がる。私の設計したレールにきっちり乗ってくれました。

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スタートこそはてこずったけど、1つスポーツをすれば、まるで場が変わっていくその光景を、冷や汗をかきつつもみることができたことは感動だったなぁ。

最後に、主催者であった私から今回のイベントの趣旨や私の想いについて、お話させていただきまして。
「障害者スポーツは、障害の有無や世代を越えて色んな人が一緒にできる」ということをお伝え出来たかなと。
実は最初はこんな雰囲気では、絶対に自分の想いなんて話せないって思ってた。でも2時間のスポーツやお話の時間を通して、場の空気が変わっていき、私がこうして最後に話すことができて良かった良かった。


幸いなことに、イベントは大成功で終えることができ、事後アンケートでもありがたいお言葉をたくさん頂戴いたしました。


というように、目まぐるしく2時間半が流れていったわけですが、やはりこれだけの経験をすると、考えること、感じることの収穫も豊作だこと。


ってことで、いくつかピックアップして学びと気持ちをシェアさせてください。


1つ目は、なんといってもやっぱり”感謝”ですよね。入学してからずーっとお世話になり続けてる金山先生、ブレイバーズ部長のみわさん、をはじめたくさんの方にお世話になりました。イベントの準備中行き詰って、たくさんの方に助けてもらった。その度に、この人たちへの恩返しのためにも、いいイベントにしないとなって、すごく私の励みになってた。裏で助けてくれた人たちだけじゃなくって、例えば、今回参加してくれた田村さんだって私の背中すごくおしてくれてたんだよな~。
ここで、田村さんエピソード少し挟ませてください。
やっとの思いでセンターの交渉通して、チラシを置き始めた1日目。正直不安でならなかった。でもその晩、体育室でタッカーノでテニスしてたら、わざわざ田村さんが来て。
「市川さ~ん。」ってイベントのチラシ片手に手振るって呼びに来てくれた。「どこかで見たことある名前だなって思ったら、市川さんだった。だから参加するね~」って。

もう泣き泣きよ。(泣いてないけど。)

うれしかったから、この時の気持ちは鮮明に覚えてるな~。

話それたけど、こうして参加してくれる人が一声かけてくれる度に、「いいものつくろう」って奮起できた。だから参加してくれた人にもすごい感謝なんです。
そもそも、イベント当日なんて、私は傍観しただけだし、良い人が集まったからこそできた空間だから、参加者の皆さんには本当にすごくすごく感謝なんだよね。

あーあかん。感謝が止まらん。
一旦ここまでにします。とにかく私のイベントにほんの少しでも関わってくださった皆さんに「ありがとう」です。


2つ目は、障害者スポーツの可能性です。私自身は障害者スポーツが好きで好きでたまらない人なんですが、新しい障害者スポーツの空間に出会う度、もっと好きになるものですね。
今回は、改めて障害者スポーツは「だれでも」一緒にできるということを感じられた。学生も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、障がいのある人も、ずっと温泉と相撲の話しかしない人も、初対面の学生に超人見知りしちゃうおじちゃんも。みんなみんな同じ空間の中で、楽しそうに笑ってた。先にも書いたけど、1時間もしてないのに、1つボッチャやったら、みんなすぐ仲良くなれた。これだけ共感性があって、心的距離を縮められる物ってなかなかないんじゃないかなって思う。そういう点でもやっぱり障害者スポーツはすごいわ。と思って、その可能性を強く感じました。 


3つ目は、2つ目を受けて、自分の障害者スポーツへの想いと使命がわいたということです。言うまでもなく、障害者スポーツにかける想いは強くなりました。「障害者スポーツがもっと当たり前にある社会にしたい。障害者スポーツで障がいの有無を越えて、みんなが共存できる世界観をつくりたい」ってどんどん思いが強くなって、「たい」じゃなくて、これは私の使命だと想って今まで以上に、燃え始めました。そのためには、もっと経験も、勉強もたくさん、たくさんしないといけないけどね。少しずつ道を拓いていこうと思います。

さて3つ以上にもっとあったんですが、気付いたらイベントから2週間がたとうとしていて、記憶が早くもかすみ始めています(笑)なんで、ここくらいで止めます。

それにしても1週間遅かったら、私緊急事態宣言でイベント出来てなかった。ギリギリでできて本当によかった~。最後は神様にまでありがとうだよ~(笑)

話がすんごい散らかったけど、何はともあれ、多くの方に支えられて、イベントを成功でおえられて良かったです。
今後とも障害者スポーツに関わり続けていくので、どうぞ市川をよろしくお願いします!


【ご協力】

京都市障害者スポーツセンター
京都障害者スポーツ振興会
京都府障害者支援課(参加賞の提供)
京都ボッチャ協会
特定非営利活動法人CLUB CROWD 車いす整備WHEELZ 

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