イニシャルトークにおける"あ行"の守備力の低さについて

今日、テレビを観ていたら「このコメントをしている"I"さんは誰でしょう」というクイズが出題されていた。ぼくもなんとなしに「だれだろう? い…い…」と考えてみたのだが、ここでとんでもないことに気づいてしまった。「"あ行"の人ってイニシャルトーク不利じゃない?」ということだ。

例えば「Mさん」であれば「まみむめも」の中のどれかということで、ある程度選択肢をぼやかすことができるが、今回のように「Iさん」となると自ずと一文字目が「い」に限定されてしまう。これは5文字のガードがある「Mさん」に比べたら5倍も不利だということだ。

ぼくも本名の頭文字が"あ行"ではないので、今まで意識したことはなかったのだが、今まで知らないところで"あ行"の人たちはその不利を受け入れ、それでもなんとかその姿を隠そうと、必死にもがいていたのだろうか。

ここまで書いて、ぼくはある違和感を抱いた。それは「母数」だ。思えば小学生のとき、出席番号順で並べられた席を見て「"あ行"の人って多いなー」と思ったことがある。少しネットで調べてみると、苗字で一番多いのは"あ行"から始まる人だそうで、その割合は全体の18.1%にも及ぶそうだ。(引用

つまり、"あ行"の人はその守備力の低さを「数の力」で補っていたのである。その頭文字が一字に特定されようとも、自らの母数を増やすことで、イニシャルトークの魔の手から逃れる術を持っていたのだ。その様子はまるで種を守る野生生物のよう。「そちらが我々の姿を暴くなら、結束の力で守りきってみせる」という声が、"あ行"から聞こえてくるような気がしてくる。

みたいなことを色々考えていたが、たぶん「馬場さん」とかが一番不利。

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