変わらない

こどもひろばで
他のこどもと一緒に走り回る一歳の子

誰のことも疑わず恐れず
近寄っては顔を合わせて走っていく

いずれ成長したら
誰かを疑うことがあるだろうか

誰かを疎ましく思って
近寄らなくなってしまうだろうか

悲しみに暮れて
自分であることをやめたくなってしまうだろうか

それでも世界は
とても素晴らしいところだということを
覚えていてほしい

夕焼けが美しいこと
チューリップが色鮮やかなこと
ひじきの煮物が美味しいこと

いつもあなたを見守っている人がいること
それは優しくいつでもあなたを受け止める

手
胸
空気

今日のあなたが素晴らしいように
明日も明後日もいつまでも変わらない