ぼくはピート、そしてレイじいさん 第2話
第2話 「明るい空模様」
明るい空は、
ガラス風でできていて、
僕は、毎日、空を飛ぶ夢を見ている。
グリーングラス島のお祭りは、
春の月の第一風曜日。
この日は、
朝も昼も夜もなくなり、
みんなは好きなことをする。
踊ったり笑ったり歌ったり。
僕は、
ガラス風の空の中を
液体になって流れることにする。
それが
僕の
空を飛ぶ夢だ。
レイじいさんは魔法使いで、
そういうことをよく知っている。
「いい頃合い」で全てが決まる、
そういうことだ。
物事を成功させるコ