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全国通訳案内士へのキセキ

0.はじめに

2020年2月7日、私は長年の目標であった全国通訳案内士試験に合格しました。この記事では、そもそも全国通訳案内士を目指そうと思ったきっかけから遡り、合格へ至るまでの道のりをリアルに記そうと思います。

タイトルの「キセキ」に込めた想いは、合格までのありのままの「軌跡」と合格したことに対する「奇跡」とをかけています。

この記事が、今後全国通訳案内士試験を目指す人の参考になれば幸いです。

1.全国通訳案内士を目指そうと思ったきっかけ

私が全国通訳案内士を目指そうと思ったきっかけはズバリ「2020年に東京オリンピック・パラリンピック」の開催が決まったことにあります。開催が決まったのは2013年の秋頃だったと思います。その時点では全国通訳案内士(当時は単に「通訳案内士」の名称でしたがこの記事では一貫して「全国通訳案内士」と記述します。)の資格自体知りませんでした。しかし、この頃既に20代半ばで、学生時代にあまり頑張らなかった英語を一年奮起して頑張るべくまずは取りたい資格をリストアップするなど目標を設定。その時、いろいろな英語系の資格を調べていく過程で初めてこの資格の存在を知ったのです。「へ~、全国通訳案内士といわれる国家資格があるのか!しかも、語学系唯一の国家資格ってすごいな」と思ったのが当時の素直な感想。そして、受験科目などを調べていくと筆記試験で「英語・日本歴史・日本地理・一般常識(当時は「通訳案内の実務」はなし)」といろいろ課せられるではありませんか!まるで私立文系の大学入試のようなハードさに、ひとまず受験は控えよう...とこの時は挑戦を諦めてしまいました。より具体的に言えばこの時はTOEIC L&Rテストで900点を取ることを最優先事項としておりまして他の科目を勉強している余裕が私にはなかったのです。そうこうしているうちに、2年間があっという間に経っちゃいました。今思えばこの2年間もブランクとせずに挑戦しておくべきだったと思います。

さて、2年後の2015年秋にいまだにTOEIC L&Rテストで900点を超えることも出来ずに完全に英語学習に詰んでいた時に、ふとしたことで全国通訳案内士試験のことを思い出します。全国通訳案内士試験は年1回の国家試験です。オリンピックも4年スパンで行われるし、2015年の秋の時点で受験を始めれば2016年から4回チャンスがあるわけで、これだけチャンスがあればいけるでしょ!と今度は挑戦することを決意。ということでここから4年後東京オリンピック・パラリンピックまでに全国通訳案内士試験に受かることを英語学習の最大の目標に長い道のりが始まったのです!

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