2020/8/9 半沢直樹

現在放送中のドラマ「半沢直樹」の第4話を観る。相変わらず登場人物が怒ってばかりで面白い。

構造を単純化したストーリーだけあってわかりやすい。主人公の前に毎度何かしらの困難という壁が立ちふさがるが、最終的には知恵や仲間の力を駆使して障害を乗り越えていく。

また、正義と悪の2項対立を明確に打ち出し、まるで時代劇のように正義の使者が悪人を懲らしめるから観客も爽快な気分を味わえるのだろう。キャラクター設定もシンプルでありながらも個性的であり、最後には正義側が勝つとわかっていながらもそこまでの過程を楽しめる。

また、あまりにもシンプル過ぎると深さがなくなってしまうので、悪人を懲らしめるプロセスに関しては金融や経済的な知識や戦術を用いている。こうすることでドラマにリアリティーを与え、虚構と現実のバランスをうまいこと調整しているのだろう。

喜怒哀楽をこれでもかと顔で表現するのも面白い。歌舞伎俳優が数多く抜擢されているのは、見得と関係があるからだろうか。

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