【Feb.】樋口円香 考察

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特にトレーニングをせずに営業を1年間回し続けていたらこのレベルになった。ろくに育成を受けずに現場に放りこまれ続け成長するアイドル概念...

SRサポートコミュの中でも特に好きな、円香と小糸の関係性に100%スポットライトが当てられている数少ないカード。大きいぬいぐるみに顔を埋める円香とぬいぐるみをおそるおそる触る小糸と白い息、個人的には去年の優勝候補でした。

前提

元々円香が小糸に対してどんな感情を持っていたのかは、「天塵」シナリオの一幕を始めとして様々なコミュでちょくちょく表現されていた。

円香は何事もそれなりにこなすことができる故に、また自己肯定感の低さからかあまり物事に本気になれないという課題めいた一面を持っており、比べて小糸は自身の要領の悪さをカバーするためにレッスンや勉強に常に本気で取り組んでいる努力タイプである。そんな小糸を見て純粋に「えらいね」と言っておばあちゃんのごとく飴をあげたり、【閑話】にてファストフード店でも勉強に手が離せない小糸を(ポテトを詰め込んで)手助けしたりする円香。この円香→小糸の感情を単語で表現しようとして探していたけど他の方がブログに書かれていた「リスペクト」というワードが一番しっくり来た。

小糸は小糸で、G.R.A.D.以前は努力している面を見られることに大きくコンプレックスがあったので、円香は自分の頑張る姿を認めてもらって嫌じゃない身近な1人なのかもしれない。

ただそれはそれとして、円香は小糸に対する「リスペクト」とは別に純粋に小糸をかわいがっている説もある。ホーム画面での会話で、円香が智代子に対して「なんか子犬みたい 愛されるタイプ」と柔らかめの声で言っている場面からも、そういうタイプの子を可愛いと感じているのかもしれない。


1. バス

(恐らく)事務所からの帰り道で、「バスがもう来たから急ごう」という小糸と「次でよくない?」と言う円香の会話から始まる本コミュ。この最初のセリフだけで2人の対極性がよく表現されていると感じる。

急ぐ理由が、円香の晩ごはんがすき焼きだからと言う小糸。コミュ内で明言された訳では無いが円香の好物なのかもしれない。円香はあまり普段から自分の好きなものを嬉々として語るタイプでは無いため、こういったことをしれっと知っている点はやっぱり幼馴染特有のものだし、円香は円香で「今日の晩、すき焼きっぽい」みたいなことを日常会話の中でポロっと言っていたのだろうか。

結果バスに乗れて(なんだかんだ円香も走ったのだろう)、「すき焼き、間に合うね」とにっこりしながら言う小糸は天使かもしれない。かわいいね。「別にいいのに」という円香の言葉も感謝と受け取って「えへへ...」と笑顔になっている小糸はやっぱり円香を"理解"っている。


そしてストラップの落とし物をきっかけに昔小糸がランドセルにつけていたストラップの話に。しかし小糸は昔円香から貰ってつけていたそれを失くしてしまっていた。

「中学生の時になくしちゃって」「ずっと、謝らなくちゃ......って思ってたんだけど....」と咄嗟にカミングアウトしているところから、ストラップのこともそれを失くしてしまったことも鮮明に覚えていて、心の奥底でずっと謝る機会を探していたことが分かる。小糸はW.I.N.G.やLanding Pointからも読み取れるように、人に迷惑をかける(落胆させてしまう)ことに恐怖を抱いておりそれは親や幼馴染相手だとしても変わらず、今回のことも言えないまま引っ張ってしまっていたのだろう。

それに対し円香は自分が小糸にストラップをプレゼントしていたことすら忘れており、しかしストラップを失くしたことを謝れずにいたことも相まって自責の念に囚われていた小糸を見て思うところがあったのだろう。家までの帰路で通販サイトを開きストラップを調べて、高いと思いながらも「ま...いっか...」と言い、家に着く頃には購入を決心しているのは彼女なりの必死さの表れだったように思える。

前提も踏まえると、今回円香が小糸に改めてストラップを買おうとしたのは、決して落ち込む小糸がかわいそうでプレゼントしてあげたくなったからではなく、この日も彼女のおかげでバス(すき焼き)に間に合ったように日々彼女の頑張り屋の面に救われた部分があったからそのお返しとして渡そうとしたのかな。ということがこの1コミュを通して考えた部分である。


2. くま

前のコミュの最後で「ねえ、あさっての昼って家にいる?通販、受け取ってほしいんだけど」と母に聞いたものの、本コミュの最初でコンビニまで受け取りに来ている円香。しれっと断られてるのめちゃくちゃ好きなんですよね。

しかし届いた箱は明らかにストラップのサイズではなく、開けてみると熊のぬいぐるみであった。ここで初めて「サイズ...書いてあったっけ... ああ...写真しか見てなかった...」と自分のミスに気づく円香。G.R.A.D.コミュのように自身の信念から番組を台無しにしてしまうようなことはあっても、純粋な円香のやらかしは本当に珍しいものである。この女、やっぱり小糸が弱点なのかもしれない。

そしてそのやらかしの場面に偶然遭遇する小糸。「えへへ、円香ちゃんも間違ったりするんだ」とにっこり笑顔で言って怒られないのは本当に彼女だけかもしれない。

しかも円香のやらかしはこれだけでは終わらず、「これ小糸が持ってたものと同じでしょ」と結局プレゼントしようとしたが、若干会話がすれ違った果てに小糸が昔持っていたものは熊ではなくパンダのストラップだったことが判明。思わず真顔で黙り込んでしまう円香ちゃんものすごく好き。

ただそれでも「わ、わたし...!もらおうかな...!」と受け取ろうとする小糸。円香がストラップのことを忘れてしまっていたとしても、円香が小糸のことを気にかけて同じ物をプレゼントしようとしてくれたことが小糸にとっては心から嬉しかったのかもしれない。

「このサイズなら、今度は無くさないと思う!」←死人が出るだろ


円香はたまに何でもこなせる完璧超人として見られることもあるけどただそれなりに器用なだけで、自分が小糸にストラップをプレゼントしたことも完全に忘れていたり(逆に小糸が幼馴染との関係性に依存するあまり鮮明に覚えていただけとも見て取れるけど)、勝手に熊のストラップだと決めつけたまま通販で購入してしまったりと若干ポンコツめいた部分が見れるのがこのコミュの良いところだと思う。小糸ちゃんがホーム画面で言っている「みんな、私がいないとダメなんですよ〜!」はかなり本当のことなのかもしれない。他の3人、小糸がいないとシャニPともろくに連絡取れない(取らない)し...


まとめ

色々と言いたいことがあるけど、小糸ちゃんの可愛がり方が若干ひねくれている樋口円香さんが好きです。

それ以外でも純粋なアイドルへの感情だったり、シャニPとの関係性の変化だったり、透への激重感情だったり、見どころのベクトルが多すぎる女......

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