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インタビュー小説『ラブレターズ』あとがき

こんにちは。主婦のかすがい りなです。

今回は、私が参加しているオンラインサロン(コミュニティ)「ドリママ」の運営ライティング担当としての記事です。ドリママについて詳しく知りたい方はこちらから↓

このnoteでは、ドリママの企画で書いたショートストーリー『ラブレターズ01:ショコ』についてのあとがきを書いています。『ラブレターズ』はドリママメンバーのインタビューをもとに、事実とフィクションを織り交ぜながら4,000字程度で綴った短編小説シリーズです(シリーズと言ってもまだ1作目ですが)。

記念すべき『ラブレターズ』の1作目を、まだ、お読みでない方はこちらから↓
今回の主人公「ショコ」は、セールスデザイナーとして活躍しているドリママメンバー「しょこさん」がモデルです。

小説のベースとなっているインタビューを読みたい方は、こちらをどうぞ↓

「しょこさん」はエネルギーに溢れた行動力のある女性で、セールスデザインの仕事だけでなく、ラジオまでされています!本当にアグレッシブで、インタビューをしていても、その明るいパワーが伝わってくるようでした。それだけではなく、相手への気遣いを忘れない優しさも印象的です。

ちなみに、そんな素敵な「しょこさん」がつぶやいてくれた『ラブレターズ』の感想はこちら↓

嬉し過ぎて、自分の手帳に書き留めました(笑)
「しょこさん」、インタビューやショートストーリーの作成に温かい心でご協力いただき、本当にありがとうございました!

「やってみたい!」から始まった『ラブレターズ』企画

私がドリママに参加し始めたのは、2020年2月。そこから「面白そう」という気持ちだけで運営に参加し、ライターという仕事柄ライティング担当になりました(ドリママは働くママの自立と異業種交流を目指しているので、様々な職種の方がそれぞれ得意なことを生かして活動しています)。

ライティング担当と言っても、当初は特に何もしておらず「このままでいいのかな?」と内心、モヤモヤしていたのを覚えています。

私はチームで動く場合、積極的にみんなを引っ張っていくタイプではなく、周りを見ながら動いていくタイプ。さらに運営に参加したばかりで勝手が分からず、元々いたメンバーの方への遠慮もあって、どうすれば良いのか分かりませんでした。

そんなとき、声を上げてくれたのが同時期にライティング担当になったかのんさんです。「メンバーのインタビューをやってみたい」というかのんさんの提案に乗っかって、私も「やりたいことをしよう」と思いました。それがインタビューに付属する形で生まれた、『ラブレターズ』というショートストーリー企画です。

「自分らしく生きる」ママを応援したい

タイトルのラブレターズには、「自分らしく生きるために行動し、ときに悩むママたちを応援する」という意味が込められています。

ここでの「自分らしく生きる」は、ママだからという理由で自分のやりたい・好きなことを諦めず、自分自身に向き合って「私」の人生を生きるという意味です。

日本では、女性は結婚すると多くの人が苗字を変え、妻という「私」になります。出産をするとさらに、母という「私」が生まれます。どちらの「私」も「私」ですが、一人の人間として生きている「私」がベースにあり、この3つ目の「私」が一番大切です。

ベースにある3つ目の「私」は、日々の忙しい生活の中で疎かにされがちです。場合によっては、強く押し潰されています。しかし、そのまま押し潰されていることはなく、ときどき声を上げているのです。

「助けて」「ここにいるよ」、と人によって言葉は違うかもしれません。その言葉を見逃さず、すくい上げて、ベースの「私」を大事にしてほしい。そのための背中押しをしたい、応援したいという気持ちをタイトルの『ラブレターズ』に込めました。

やってみてどうだったか?

最初に告白すると、「私、本当に書けるのかな?」というのがインタビューを終えての感想でした。インタビューから小説を書くというのは初めての試みで、何をどうしていいのか分からず、とりあえずノートに足がかりとなるようなもの(セリフなど)を書き留めていきました。

一番難しかったのは、事実とフィクションのバランスです。事実だけを羅列しても創作物にはなりませんし、想像ばかりで書いてもインタビュイーの人物像からかけ離れてしまいます。書きたいのは、リアリティのあるフィクションです。

私はある程度ノートに書きだした後、インタビューを読み直し、「私の中のインタビュイー」像を作っていきました。今回のモデルとなった「しょこさん」は、明るい人柄で悩みや暗い部分などないような方です。お話の内容も「こういうことがあって、こう行動した」という前向きなもの多かったので、それとは逆の、悩んでいる姿を想像しました。

「ダークサイドのない人間なんていない!」というのが私の信条です。不安や不満に思っていただろうことを、徹底的に想像しました(笑)

目からウロコだったセリフの変更

試行錯誤して完成させた小説をかのんさんに送った後、一部を修正して、「しょこさん」に見てもらいました。戻ってきた原稿を読んで、私は衝撃を受けます。その理由は、物語の終盤にある主人公のセリフが変更されていたことでした。

セリフの変更自体を不快に感じたのでは、もちろんありません。少し言葉は違いますが、「私がしたい仕事」→「私ができる仕事」という風に修正がされていたのです。

『ラブレターズ』というタイトルの意味の中で、やりたい・好きなことを諦めないと書きましたが、それとは少し違う場所にある考えに気付かされました。

「好き」「やりたい」は大前提で、自分の「できる」を仕事にする。そうした考えが、やりたいことをお金に繋げていくのに必要なのだと知りました。


次回のインタビューの時期はまだ決まっていませんが、運営の方では話が少しずつ進んでいます。『ラブレターズ』も書く予定です。どんな内容になるか分かりませんが、今から少しワクワクしています。


あなたの応援が、私のコーヒー代に代わり、執筆がはかどります。