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ツイッターの終焉:着々と極右専用のプラットフォームへと変貌を遂げる巨大SNS

ツイッターはもう終わったかもしれません。

イーロンが今日さらっとツイートした、新しくツイッターに組み込まれるアルゴリズムは、完全にこのプラットフォームをネオナチや親露派に有利に変えてしまいます

セスさんが書いたこちらの警告エッセイですが、急ぐので要点をまとめました。

イーロンの今日の投稿がこちら↓↓↓

「ツイッターは、ブルー認証(今までのチェックマークではなく$8払って付くもの)アカウントからのミュートとブロックの動作を、『反対票』として組み込み始める」

イーロン・マスク

これが何を意味するのかというと、8ドル払ったアカウントからのミュートとブロックは、 それをされたアカウントのツイッター上での『可視性』をどんどん下げてしまうということです。

これがどうして怖いのかと言えば、例えば親露派のように 組織的に$8認証アカウントを量産して、 ある特定のアカウントを一斉にブロックすれば、 それをされたアカウントはツイッター上で存在しないも同然になってしまうのです。

(↓↓↓ 組織的な親露派アカウントの話)

これに効果的に反撃することは不可能です。 誰がどのタイミングで一斉ブロックされているのかはそれをしている組織以外には知り得ないからです。

いいねやリツイートの『賛成票』でカウンターを取ろうとしても、組織的な行動に出られては、気づいた時にはもういなくなっていた、となるでしょう。

『可視性』を下げられているアカウントも、これに気づくことは出来ません。 いつの間にか、いいねやリツイが減ったな、もっと面白いことを呟かなければいけないのだろうか、なんて考えているうちに手遅れになります。

イーロンはこのアルゴリズムの実装を、ネオナチや白人至上主義者などのアカウントをしれっと解凍してから行いました

(↓↓↓ 12月3日の記事。この時点でマスクが解凍したアカウントの数は12,000近くあるが、ツイッターは一万人以上のフォロワーがいるアカウントを約62,000件解凍すると宣言していた)

彼はツイッターを買う前からずっと、それらの団体からロビー活動を受けていたと言われています。 このプラットフォームを、極右に都合の良い場所に作り変えるようにと。

ウクライナを応援する人口や民主主義、『反』独裁主義はいわゆる『左翼』寄りの分類になりますが、極右の団体はその言論を封じ込めようとしているのです。

その試みの例が、先月にも起こっています。

ネット上で反対勢力を排除しようとする極右

11月末、”Right Side News”というテレグラム(SNS)のアカウントが、5千人以上のツイッターアカウントのリストを公開してこう言いました。

「5千人以上の反ファシストのアカウントとそれにフォローされてるアカウントだ。仕事を始めよう。粛清だ」

この投稿主は、反対勢力となる人口のアカウントを凍結させるために、同じ思想を持つ人たちに、これらのアカウントの通報や嫌がらせを呼び掛けていたのです。

この時の方法であれば、通報はツイッターの担当チームが精査して判断することになります。(現在どれだけ機能しているかは不明)

しかし今日イーロンが言ったアルゴリズムが実装されてしまえば、ブロックやミュートは精査されることなく問答無用で『反対票』として加算されてしまうのです。

イーロンは、つい最近「ツイッター・ファイル」と称して行った(そこまで重要なことを暴露していない)暴露大会で 「これまでのツイッター運営は(民主党寄りに)バイアスがかかっていた」 と糾弾しました。

そのまさに糾弾したような状況を、今度は反対勢力に有利に作り上げているのです。

ツイッターは、些細なバイアスのレベルではなく、全く世論を反映しないプラットフォームになります。

そして1月には、ブルー認証を取っていないアカウントの可視性も無いに等しくなると言われています。

ここでの繋がりと発言力に時間を投資する意味はなくなります。

貴方がネオナチやファシストや白人至上主義者、反LGBT、反フェミニスト等の右派でない限り、ここでのあなたの声は誰にも届かなくなるからです。

【セスさんの警告エッセイ抜粋】

「今すぐに、皆ツイッターから離れろ。言い訳や『私は自分のいる場所でファシストと戦う』などという独善的な宣言をしている場合ではない。

(…)イーロンはこの場所を独裁国家のように運用しているだけじゃない。トップスピードで地面に向かって飛んでいるのだ。

(…)自己を破壊しながら飛ぶこのファシスト・ヒルデンブルグ(1937年に墜落した飛行船)に乗り続けることはただの自殺行為だ。

(…)ツイッター難民がどこに行くにしても、(…)単純な真実は、必ず、ここを去らなければならないということだ。それも素早く。」

セス・アブラムソン

セスさんは特に、今回イーロンの凍結ターゲットになったようなジャーナリストなどに呼び掛けていますが、私たちのような底辺発信者も同じです。

$8払ってもいつ『透明人間』にされてしまうのかわからない状態(いずれ必ず起こる)で、発信し続ける意味はありません。

別の一刻も早くプラットフォームで発信と連携を始めるべきです。

具体的には、ここでのアカウントは『見る』専として運用するのが賢明でしょう。

発言は控え、いいねやRTもしない方がいいでしょう。 もし目をつけられてしまえば、そのアカウントも通報され続け凍結する可能性もあるからです。

そんなわけで、私は本格的な移住を始めます。

ここでの発言は控え、取り急ぎはnoteとMastodonで発信を続けます。

(↓↓↓ マストドンの使い方などをわかりやすく説明してくださっているブログ記事)

せっかく繋がれた皆さんとは是非お付き合いを続けたいので、もしよろしければフォローしてください。

っていうか来て――――!!!さみしいよぉーーーー!!!

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追記:

セスさんのツイート。外からの圧力も意味を為さない可能性。

(この決断がイーロンの)『裏目に出る』ことは無い。彼はここを所有しており、好きなことを何でもできる。元に戻さなければいけないというプレッシャーは無い。広告主からの要求も意味は無い。彼は代わりに、(同じ思想を持つ)超富裕層からの新しい投資を求めればいいだけだ。

セス・アブラムソン

追記2:

私がこの件を真に受けてさっさと移住を決めたのは、つい最近わけのわからないアカウントに立て続けにフォローされていたのも大きいです。

意味の通じない英語のツイートが数個あるだけで、いいねもリツイもありません。10件以上来ていました(全部ブロック済

こうやって大量のフェイクアカウントでフォローしておいて、認証後にブロックして『反対票』を投じる……という方法も取れたんじゃないかと……

ということで身につまされる部分もあったわけです。


上記は、今月18日に投稿した以下のツイッタースレッドのまとめです。(内容に関係のない部分は削除)

このツイート以降、私は主にマストドンで日常とウクライナ、世界情勢を呟いています。(@ichikasedou@mstdn.jp)

↓↓↓ こちらのブログ記事が使い方などをわかりやすく説明してくださっていますので、よろしければ見てみてください。

追記3:

イーロンは、この記事で語られているツイートの2日後に、例の「ツイッターのCEOを辞めるべきか」のアンケートを行いました。

そしてその結果が「YES」の結果に終わったのちに、以下のツイートを加えています。

この仕事を引き継ぐほど馬鹿な奴が見つかり次第、俺はCEOを辞める!それ以降は、ソフトウェア&サーバーのチームを率いるだけにする。

イーロン・マスク

つまり、ソフトウェアの管理は引き続き彼が行うということです。

これは逆に「ソフトウェアとサーバー『だけは必ず』自分が管理する」と言っているように聞こえます。

私には、あのアルゴリズムを死守しようとしているように見えてしまいました……。


マスクがツイッターを買収してからはこの先ツイッターが一体どうなるのかと不安がありましたが、きっぱりとツイッターを『見る専』の運用に切り替え発言はマストドンに移行して以降は、安心して眺められるようになりました。引っ越ししてよかったと思っています。

それではみなさん、マストドンでお会いしましょう♬

著者、瀬道

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