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終了間近滑り込み。テート美術館 光

ひとりの画家をフィーチャーするのではなく、こういうひとつのテーマを設定して、色んな時代や角度から作品を集めて展示する企画は割と好きだ。
編集の仕方で全く違う展覧会ができるだろうし、光という角度で作品全体を見渡せるのも発見があって良い。

閉会間際の中之島美術館に、年休とって滑り込みで行ってきた!

今回のテート美術館展は現代アートを目当てに見に行ったんだけど、まんまとターナーにハマって帰ってきた。

ターナーって本や画集で見ても、ぼんやりとしてくすんで何描いてるかわからん…って思ってたけれど、実物はもう何千倍も良くて、キラキラとした光と大気の粒子まで感じられる。

モーゼの海割りの翌日(正式なタイトルは違います)

創世記、モーゼの海割りの翌日にモーゼが日記を書いているところらしい。真ん中にちっちゃくいるモーゼかわいい。海割って翌日、これは凄いことだ!ってメモしてるんかなーと妄想。


モーゼが日記書いてる


そして、右下に顔がたくさんあって、え??溺れてる??と津波を思い出して怖い絵だなと思った。そういう海が大シケの翌日の空気にたくさん湿度が含まれてる感じがとてもよく表現されてると思った。

よく見ると人の顔

そして前日の海が割れた時の絵もあり、こちらは大津波の湿って冷たく怖い空気が表現されてる。

創世記の日 日記の前日ということか

これはストーリーをとても妄想する絵だった。
ターナーは18世紀の人なのにとっても科学的な講義もしてる。スゴイ

球体の反射
光の表現方法

そして時代は進んでいき、今回のチラシの表紙にもなる絵も美しかった。イギリス海峡の絵らしいけど、この太陽に光る海は バリ島の海みたい… あー 南国いきたい!!

ジョンブレット イギリス海峡

そして、今度は全然趣を変え、室内の光。ハマスハイ。北欧の静謐な世界感を感じる。

ハマスホイ
首筋が美しい
窓からの光
この枠のサインも美しい

時代は進み、最後に現代アート。撮影不可のところも多かったけど、ジェームズダレルとオラファーエリアソンというめっちゃすきな作家のインスタレーションがあって嬉しい。2人とも自然や環境をテーマにしたアート作品。2人の作品を並べてみて、違いがよくわかった気がする。タレルの作品は自然を切り取って自分を内省させるような作品、エリアソンは自然そのものを利用して自然の美しさを増幅させるような作品だなと思った。

オラファーエリアソン 光の影が美しい


キラキラキラキラ


光の影

この作品で最後。圧巻の展覧会でした。

最後にギフトショップに立ち寄る。
そしてこのポーチ…w
インパクトありすぎ。
なんでたくさんある作品の中でこれをポーチにしようとしたんやろ… すごいセンス。

ちょっ…  
これグッズ化するんや…


本はこれ。善の天使と悪の天使。まあポーズも斬新

今年もいいアートライフしたいな!