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1. 霞が関の人の日常

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霞が関に中途採用された人から見た、謎に満ちた霞が関の人の日常をゆるっと綴ります
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#読書の秋2022

霞ヶ関な人たち はじめます。

2020 新年明けましておめでとうございます。 今日からゆるっと霞ヶ関の不思議でゆかいな日常を語っていきたいと思います。 かんたんな自己紹介とここでやりたいこと。 精神科医として10年ほど働いていましたが、ご縁があって30代半ばから霞ヶ関の公務員、いわゆる官僚として働くことになりました。1〜2年位のつもりが、中の人になって初めて見えてくるこの不思議な毎日と、興味深い人達を観察するのが楽しくて(もちろん仕事も予想以上にやりがいがあったので)はや4年。 毎日がシンゴジラ?

【書評①】お役所の掟-ぶっとび霞が関事情(その①)

今から約30年前の1995年、霞が関の人の日常を描いて、ベストセラーになった本があります。その本は日本の不思議なムラ社会を描いていると海外でも話題になり、英語、フランス語、ドイツ語にも翻訳されました。本の名前は「お役所の掟ーぶっ飛び霞が関事情」。 そして、この本の作者の名前は、宮本政於さん。厚生労働省の現役の医系技官だった方です。 この方の人生は、短く、そして波乱万丈でした。 1948年に生まれ、東大医学部卒業後、1975年に渡米。精神分析医としてアメリカで助教授として

【霞ヶ関を知る本の紹介)まるでプロジェクトXの世界!伝説の役人の自叙伝

夜遅くまで、霞ヶ関の中の人たちはいったいどんな仕事をしているんだろう?と皆さん不思議に思っているのではないですか。 今はネット社会になったので、twitterやブログで個人の見解を書く人もちらほらいるので、少し垣間見ることはできているかと思いますが、守秘義務もあって仕事の詳しい内容をお話しするのはなかなか難しいです。 そんな中、実は昔の霞ヶ関の官僚で、自らの人生を捧げた仕事について、赤裸々に個人名もあげて超具体的に書かれた本があるのです! その本の名前は 「私史 環境行