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宇宙猫

「宇宙が平均化訓練している画像を見つけた!」
もうずいぶん昔の話だけど、そんな言葉と共に練習仲間から妙な画像が送られてきたとか、そんな話を聞いた。
それはいったいどんな画像なのか、なんだか浪漫を感じる。
でも、そんな画像が突然送られてきた人の困惑は、皆さんのご想像の通りではあると思う。

結局その画像を見ることはなかったけど「宇宙が体操している」みたいな言葉は喚起的でよく覚えている。
体操が見せてくれるその平均化の理は普遍的なものだから、そういうつもりになって見てみれば、宇宙の動きとか、地球の動きとか、命の働きとか、そういった目に入るあれこれがそう見えるってことはあると思う。

あるいは、体操した人が感想として「宇宙を感じる」とか「世界を支配してる感じ」とかそんな表現を使うこともある。
僕はそういった感受性や表現からはちょっと遠いので「世界と自分が一体に」とか「水族館の中」とか、そんなふうに感じられることも、体験を詩的に表現できることも少しうらやましく思う時がある。

僕はどちらかと言えば「宇宙が体操してる!」みたいに思う感性に近い気がするし、だから結局その画像は見られなかったけど、なんとなくどんなものか想像できる気がする。
でも、そもそも体操の働きは普遍的なものなのだから、宇宙が体操してようがそんなに驚かなくてもいいんじゃないか。
猫がのびのびしているのを見て体操っぽいなと思うくらいが卑近でいい気がする。

今回の記事の途中で文意がわかりにくくなる一節がありました。
その為、その一節を切り出して加筆修正し、別の記事として独立させました。

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